書店まわり & 『国家は破綻する』6 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

<書店まわり>
意外と本1冊で1週間持ちましたが、内容が2章以降二番煎じではなかったのと、web三昧も加わり、読書だけではなかったことによる。いずれも自宅でも可能なことだが、何故か場所を変えないと長続きしないのは不思議。行くのはモールのスタバだが気分転換=休憩でモール内を歩き回ることもできる。活気に晒されるということが重要みたい。自宅の1室で篭りきりになるとエコノミー症候群になりそうだしね。

とはいえ実はこの数日、本屋(含む古本屋)回りもした。結局それでも、新書では買いたいと思うようなものに出会えず、古本屋も散歩になっただけ。今回は主に歴史と政治、宗教思想を中心に調べた。以前読んでそれなりの本だと思ったものはやはりだいたい半額程度。それなら古本でという気にはならない。例えばたまたま上下に並んでいた懐かしい本、「貨幣システムの世界史」とか、「西洋中世史研究入門」。いずれも読んだのは、このblogを始める前だったので詳しい内容をメモしていないのは残念で少し食指が動いたのだが… 半額というのがね(笑)
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<GSPの利用を>
もし、GPS付き腕輪や足環があれば、ゴーン被告の出国を阻止できただろう。以前、犯罪者の刑期短縮にベルギーで行なわれている「足環」を人権問題だという人がいたが、それは違うとここで述べた。そして、刑期の短縮や犯罪抑止、早い社会復帰を促すうえでも良いアイデアだと。
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今回は犯罪者ではないが仮釈放中の被告、同じことが言える。そもそも論で言えば「身柄を拘束すること自体が甚だしい人権侵害」それを軽減できる利点がある。このところ仮釈放中の被疑者が逃亡する事件が多発しているので導入する時期かと。ついでに言えば、リアルタイムの航空機位置情報も使っていればゴーン氏のプライベイトジェットの行動も予め捕捉できてたはずだが、日本は随分遅れてしまったね。
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この記事はゴーン氏の脱出の2日前に(27日)書いた記事だが、予感があったとかとは関係ないが。面白い!

 


 

『国家は破綻する』6
1914年から59年の間の国際連盟と、国際連合の資料から意外な結果が得られたという。それは新興国では長期債務が短期よりも大きな割合を占めていたということ。つまり1970~80年代のインフレで懲りて、新興国へは主に短期債務が主になったということらしい。著者は「読者には意外に思うだろうが」と書いているが、こちらにそもそも知識がないのでそんなものなんだ~というところ(笑)p177

資料からは、外貨建て債務の依存度が高い国は脆弱であるというが、それは何となく納得できる。とろこがこうした教訓は必ずしも認識されていないとも。その例としてメキシコが大量のドル連動債テソボノスをだしたらしい。そして1992年には国債のほとんどがドル建てになっていたとか。95年にメキシコはIMFに救済されることがなければソブリン・デフォルトになるはずだったとも。p180 このすぐ後に実はブラジルも同じ轍を踏んだ。p181 これも著者のいう「This time is different」ということなのだろう。実は日本も1942年に戦争開始に伴い、ドル建て国債のソブリン・デフォルトを起こした。

彼らは自分たちの解析の重大な問題点も明らかにしている。それは彼らが解析しているのは中央政府の債務で地方政府分は含まれていない。p183 この点に関して今の中国はどうなのだろう。確かに国としては巨額の資産を持つお金持ちで債務はないように思えるが、地方政府の債務は巨額だとも聞く。何かあっても国が支えるということなのだろうが、どうなのだろう?

ここで今、日本政府が行っている国内債務の帳消し策に関連することが書かれていた。それは、インフレで債務を目減りさせるという方法、所謂インフレターゲット。これについて、これまでの定説は公的国内債務(正に今の日本の場合)の公然のデフォルトは極めて稀だが、過去の記録を調べると対外債務ほどではないにしても決して稀ではないという。その比率は対外債務の250件に対して、70件だそうだ。手法としては、悪い債権へ強制転換、元本の減額(新通貨転換と組み合わされる)、返済の一時停止等らしい。p190 日本の例を見ると、1946年1人当たり100円を上限に旧円から新円への転換し残りは預金させて口座を封鎖した。最近ではインドで同じ手を使ったね。これについては脱税や不法貯蓄に注目したが、こうした側面もあったのかもしれない。これは今後の課題。

こうした国はしばしば同じ手を使うので、今後日本が危機に入った時にはこれを使う可能性がある。p186 そういえば過去、新円への転換が議論されたことがあったね。クワバラクワバラ! 


さ、明日(土)から勉強も緩くスタートしよう!