全身麻酔から目覚め、痛みがないことに感謝。

管を抜いたばかりで、喉が少し痛くて、声がかすれる。

 

酸素マスクや点滴など、色々なものがついた状態で、寝たまま病室に移動。

 

「予定どおり、取るべきところを取りましたよ」

 

主治医は、まだ、ビニール袋に入った状態の、太ももの一部だったものを掲げて見せてくれた。

 

ビニール越しで、裸眼だったので、ぼんやりと。

皮下脂肪が多いせいか、白からクリーム色のような塊が見えたように思う。

夫は、家族用の説明室で、ホルマリンの入れ物に入った状態で見たそうで、

「いいお値段のステーキくらいのサイズに見えたよ」

と証言。

 

続いて、

「取るべきものは、しっかり取りましたが、予定外のことが1つ。良い方の予定外ですが、植皮をしないで、創をそのまま閉じられたので、予定の半分以下の時間で終わりました。形成外科の先生方が、がんばってくれました。」

とのお話。

 

全身麻酔で意識のない私の脚を色々な角度で曲げ、形成外科の先生は、植皮をしないでもイケる、という結論を出したという。主治医(整形外科)も驚いたとのこと。

 

まもなく、形成外科の先生も病室に来て、

「縫合部は、テンション(緊張)の高い状態になっているので、

しばらくベッドのうえで、安静にしてもらうことになります」

とのお話。

 

大きく表皮を取った場合、長い間、チリチリとした痛みが続くうえ、大きく擦りむいたような感じで色も変わるというような理解をしていた。

 

予定外に、1か所の縫合で済んだとは!

 

縫合の長さは23センチ。

予定外の幸運を得て、改めて先生方に感謝した。