弁護士になるためには、司法試験という難関国家試験に合格しなければなりません。
通常、司法試験に合格するのは、東大や京大、早稲田、慶應、中央といういわゆる一流大学の出身者がその大半を占めています。
しかし、私は駒澤大学の出身。
少なくとも当時はほとんど司法試験の合格実績がない大学でした。
そんな、非エリートの私が、どのように司法試験に合格して弁護士になったかをお話します。
<目次>
第3回 やっと目が覚める!? ~少しは将来のことも考え始めた大学時代後半
1 ゼミに入って初めて勉強する
2 税理士をめざして大学院進学を決意 ~と言いつつ本音はモラトリアムが欲しかった!?
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1.ゼミに入って初めて勉強する
こうして勉強に背を向けて遊びほうけていた私ですが、大学3年生にもなると、そろそろ将来のことを考えなければなりません。
また、せっかく法学部に入ったのに、法律のことを何も知らずに卒業するのはいくらなんでもマズいのでは?とも思い始めました。
そこで、大学3年生になってから、ゼミというものに入ってみることにしました。
普段の授業で受ける一方的な講義とは違い、ゼミは先生と少人数の学生でのコミュニケーションが行われます。
ところが、このゼミの先生がえらくキビシイ人で、しっかりと予習をやってこないと容赦なく怒られました。笑い話ではないですが、小学生みたいに廊下に立たされている先輩もいました(もっとも、今では小学校でも廊下に立たされるなんてないでしょうね)。
こうなると、怒られるのは嫌なので、仕方がないから少しは勉強しようかという気になります。
今から考えると、このゼミではずいぶんと鍛えられたと思います。
しかし、不思議なもので、半ば強制的に勉強させられているうちに、あれだけ嫌だった法律の勉強が少しずつおもしろく感じられるようになってきたのです。
人生の出会いとは本当にわからないもので、私はこのゼミに入っていなかったら法律の勉強に目覚めることはなかったでしょうし、絶対に弁護士になることはなかっただろうと思います。
2.税理士をめざして大学院進学を決意 ~と言いつつ本音はモラトリアムが欲しかった!?
ところで、自分の将来を考えたとき、自由人の私は、何となくサラリーマンや公務員のような組織人として生きていく人生は向かないのではないかと、漠然と考えました。
そこで、将来的に何か自分で独立できる仕事がしたいと思いました。
当時はいわゆる資格ブームだったこともあり、独立するなら資格を取ろうと安易に思い立ちました。
しかし、法律の勉強がおもしろくなったからといって、すぐに司法試験を受けようなどと考えることはで
きません。
法学部ではあっても、うちの大学から司法試験をめざすのは、それほど高いハードルがあったのです。
その当時、法学の大学院に進学すると、税理士試験の科目が半分免除になるいう制度がありました。
そこで、私は、大学院に進学すれば、おもしろくなり始めた法律の勉強をもう少し深めることもできるし、資格も取れるし一石二鳥ではないかとこれまた安易に考え、大学院に進学することに決めたのです。
高校時代と大学時代の前半を勉強せずに遊んで過ごしてしまったおかげで、少し勉強してみると、私は自分がいかに勉強が足りないかということを思い知りました。
そこで、社会に出る前に、もう少し勉強しようという思いと、まあ、本音を言えば社会に出る前にもう少しモラトリアムが欲しいといった気持ちもあって大学院への進学を決めました。
ちなみに、この大学院というのは、今のいわゆる法科大学院(ロースクール)ではありません。私が学生の時代はまだ法科大学院はありませんでした。
さて、次回からは、私がその後どのようにして司法試験の受験を決意するにいたったか、そのあたりをお話したいと思います。
それでは、また。
【編集後記】
当事務所では、新型コロナウイルスによる感染防止のため、お客様がお見えになった際の相談ブースにはアクリル板を設置しています。
ご相談や打ち合わせにお見えになる方は、どうぞご安心下さいませ。
引用元:ボクが弁護士になりたいと言ったとき、みんなが笑いました。でも・・・
