昨日の春分の日、神田で開かれた映画「磐城壽しぼりたて23BYがあなたの杯にそそがれるまで」の上映会に行って来た。

http://tokyo.wawa.or.jp/2013/01/movie04/

 

 この映画は、福島県浪江町の酒造、鈴木酒造店の平成23年度本醸造しぼりたてが出荷されるまでのドキュメンタリー映画だ。この作品は、今年2月、福島県いわき市で開催された一般公募制「第2回いわきぼうけん映画祭」の出品・受賞作品となった。

 

 

 鈴木酒造は、3.11の震災・原発事故で甚大な被害を被ったが、その後山形県長井市に移転し、長井市の廃業した酒造施設を引き継いで酒造りを再開した。

 

 

 実は、この映画の監督の坂本博紀氏とはちょっとした知り合いだ。私が所属する「東京災害支援ネット」(とすねっと)では、福島県いわき市に定期的に通い、被災者の相談活動等を行っているが、私たちが震災直後にいわき市の避難所をまわって活動していた時期に、地元の避難所の案内や様々な調整等を行ってくれたのがこの坂本氏だったのだ。

 

 

 坂本氏は、いわき市のコンビニエンスストアで働きながら、震災直後の被災者の様々な支援活動に献身的に取り組んでいる。私は当時、坂本氏が映画を作っているなどとまったく知らなかった。だから、坂本氏の映画の受賞のニュースを初めて聞いたときは大変感激した。

 

 会場には、この鈴木酒造の「磐城壽」が販売されていたので早速購入した。そして、昨晩はもちろんこの「磐城壽」で晩酌。すっきり辛口で飲みやすく、とても良い酒だ。被災者支援の意味でも今後も贔屓にしたいお酒である。

 


弁護士 吉田悌一郎のブログ