あれから… 24 | 青い人 嵐妄想小説

青い人 嵐妄想小説

気象系グループをモチーフとしたお話のブログとなっております。ブログ内のお話しは全て架空のモノです。腐的要素が含まれておりますので苦手な方は閲覧注意ください。アメンバー承認は以前よりコメメッセで絡んだ方のみです。

2021.3.9  未明







ちゅ ちゅ…ちゅっ……



部屋に響くリップ音…



『ま、まちゅずん…』


やけに生々しい音に我にかえり、覆い被さる男の肩を押す


『…なに?』

『なにって…や、やめろよ…酔いすぎだって…』


『そう?…別に普通だけど…』

そう言って、またふふって笑って唇が近づいてくる…あ、ホクロみっけ…キスしたい唇ナンバーワン…あれ、2番って……

ちゅ…

『…うわっ もーやめろって』


『なんで?』

『なんでって…あたりまえだろ?こんなん…戯れすぎだって…』

『んー…リーダー…もしかして…嫌だった?』

『嫌って…えっと…』


至近距離で見つめられて、思わず手のひらで塞いだ唇が温かくて、中で微かに動くたびに鼓動が速くなるのを感じた…

なんでこうなった?テレビを見てて、急に松潤にキスされた…口じゃなくて瞼とか、おでことか頬とか首筋とか…子犬が戯れて甘噛みするようなキス…


女性がされたら蕩けてしまいそうな…そんなキス…

なんでお前は…そんな顔を………






『…泣きそうだから、リーダーが』


『なんでだよ…泣きそうな顔は生まれつきだし』


『それに…愛おしく感じたから…ダメ?』


『ダメって…お前なぁ、俺40だぜ?ちゅーしてヨシヨシって、子供か!』


『…じゃあさ、子供みたいのじゃなければ?』


『え?…んぅ、んっ…んは、ま、まっんぅぅ…』



生暖かくて酒臭い舌が、逃げても逃げても追いかけてくる…



『待って、待って、ちょ、たんま…』


息も絶え絶え、距離をとった…

いったいこいつは何を考えてるんだ…本気のやつじゃねーか…


『…感じた?…』

『ば、ばっかじゃないの!』


『大人になったよね、俺ら…ガキの頃からいるけど、リーダーは変わんないよね…だからなのかな…一緒にいたくなる…ねぇリーダー?…その腹ん中の吐き出しちゃえば?……』


『なんもねーって…』


年下のくせに、見透かしたように片方の口角を上げてニヤリとする…なんか調子狂う…

『………』


『…はぁ、はいはい退きますよ』


急に体が軽くなって、暑かった体が急に冷えていく

ほっとしたような…寂しいような…変な感じ…


『ほら、またそういう顔する…続きしたいの?』


『ば、ばかっ!!』

『くすくす…俺は全然ウェルカムですけどね〜』


『ちっ、言ってろ!』




『……まぁさ、外野はほっといてさ…つーか、リーダーの事だからほっといてるんだろうけど、キツイならとことん向き合ってもいいんじゃない?俺、その為に来たってのもあんだけど…』


『なんだよ…それ…』


『ストレス発散?てやつ?…あー痛いくて泣かされるのはやだよ?ぼーりょくはんたーい!』


『なんか松潤ムカツク…』


『ふふふ、啼かすのは得意だけどね…』


『ふんっ、言ってろ』




『………ネットって…こえーな…』


『ん?…知ってた?リーダー見てないと思った』


『そこまで遅れてねーわ…見るつもりじゃなくてもさ、スマホって便利だから…わざわざ本人に教えてくれるんだよな… ガラケーに戻してえよ…』


『そっか……それって、翔さん知ってんの?』


『なんで翔ちゃんが出てくんだよ…知らないよ、多分出てしまったのは知ってるだろうけど、わざわざそんな話しないし…』


『……ふーん、なんか進展ないみたいでつまんない…別にどっちでも俺はいいけど…』


『なに?ぶつぶつ言って…』

『ん?…なんでも…… なんか小腹減ったなぁ、キッチン借りるよ?』


『…え、あ、うん、好きに使って』


『ふふふ、お借りしまーす』




イケメンは、立ち上がって歩くだけなのにイケメンなんだな…シャツがひらって揺れるのをぼんやりと見てた……