あれから…23 | 青い人 嵐妄想小説

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気象系グループをモチーフとしたお話のブログとなっております。ブログ内のお話しは全て架空のモノです。腐的要素が含まれておりますので苦手な方は閲覧注意ください。アメンバー承認は以前よりコメメッセで絡んだ方のみです。

2021.3.8

つけていたテレビから、今日からまたさらに緊急事態延長のニュースが流れている…


もうすぐ着くってLINEが入ってから結構時間が経ってる


ぼんやりとソファーに座って、スマホを握ってた…



待つのは平気、イライラは別にしない

けど、心配にはなる…


『電話してみようかな…』


そっとスマホを左手に持ち替えたら、ブルブル震え出して驚いた



『…もしもし?どした?大丈夫?』


今まさに電話しようとしてた人物からかかってきて、瞬殺で出てた…


『ごめん、遅くなっちゃって、着いたから開けて』


『了解〜良かった、遅いからどうしたのかと思って』


スマホを耳に充てながら、家のロック解除を押した…さらに歩きながら玄関の解除もついでにして置いた…再度ロックがかかる前には着くだろうと思って




『着いた!』


『オッケー開いてるよ』


『はーい』


電話を切ると、すぐに玄関のドアが開いた…



『おつか、え!?』


玄関の外に立ってたのは、全身黒いものに覆われた人…


『あ、リーダー久しぶり〜今脱ぐよ』


テキパキと手早に脱いで小さくまとめて袋にしまって口を閉じた…さらにスプレーを出して色んなとこに吹きかけてる…


『え?…』


『え?…消毒だけど、念のため』




松潤らしい…中に入るまでに5分はかかった…


お互い心配性だから、検査を終えても迂闊な行動はしなかった…まぁこれからもしないけど…



うがい手洗いを終えて松潤は微笑んだ…


『リーダーんち久しぶりだ〜前とあんま変わってないね』


『まあね、ほとんど家に居るだけだし…』


『ふーん…そっか、まあこの状況だしね』


『とりあえず飯?飲む?』


『リーダー相変わらず薄いね、筋トレしてないの?』


『体は動かしてるよ、けどハードなのは流石にやってない…相葉ちゃんいないとね〜笑』


『へぇ、…ま、食べて飲んでにしよう!』


『うん』





松潤の作る料理に、お酒、俺もツマミをちょいちょい作って一緒に食べた…

誰かと食事なんて久しぶり…翔ちゃんと食べて以来かも…なんかすでに懐かしいな……



『あ、そろそろzero始まるんじゃ?』


程なくしてお互い酔ってきて、松潤が高そうな腕時計を見ながらそう言った…


『…あ、うん…そうだね、テレビつけよっか』



テレビをつけるとちょうどビールのCM…

翔ちゃんが画面に映った…




『…頑張ってるね、相変わらず…』


『うん、松潤も相葉ちゃんも、ニノも…』


『リーダーも頑張ってるね』


『俺は休んでるだけだろ…』


『そう?休むのも大変よ!ずっとは寝てられないし、お腹は空くし体は汚れるし、お掃除だってしなきゃじゃん』


『……ぷっ!…んふふ、なんかまつずんお姉みたくなってる!よ!って笑』


『なによ〜いいじゃないの〜』


『ぷっ!くははは!』


『もーひどいじゃないー』











散々笑わせてもらった、いつぶりだろ…


『やーっと笑った…』


『ん?…』


『リーダー、お通夜みたいな顔してんだもの…俺だって一応貴方のこと見てきたんですからね?…ま、このテレビん中の人には負けるけど…』


そう呟くと、グラスに口をつけて視線をテレビに向けた……



『…笑ってなかったの?俺…』


『……いや、笑ってたけど、なんつーかな、寂しそうっていうか…変な気起こしそうになる笑い方』


『はぁ?なんだよそれ』


『うん…テレビ電話とかさ、画像とか…なんとなく…』


『いやそうじゃなくて』


『リーダー、寂しいの?』


『え…』


『辛そう…に、見える』


そっと、松潤が俺の頬に触れた…


テレビから、翔ちゃんの滑舌の良い声が聞こえて来る…けど、松潤の目に見つめられて、さっきの言葉の意味を理解できなくて、固まったまま動けない…





『リーダー……』


松潤がテレビを隠すように覆い被さる…


何がオキテル?………