あれから… 22 | 青い人 嵐妄想小説

青い人 嵐妄想小説

気象系グループをモチーフとしたお話のブログとなっております。ブログ内のお話しは全て架空のモノです。腐的要素が含まれておりますので苦手な方は閲覧注意ください。アメンバー承認は以前よりコメメッセで絡んだ方のみです。

2021.2.3

外は寒いだろうな…窓から下を覗いたけどよく見えない…雲がすぐ側にいるみたいで、みんなを隠してる…

見えなくなってるのか、見ないようにしてるのか、隠れてるのか…


『…腹へった…』


何もしなくても腹は減るもんだ…贅沢な生き物だ…




2月になったな…

気を使ってるんだろう、スマホの通知が煩くなくなった…まぁ、俺もそっけないからなぁ…


“ともだち”風の誰かが、どこから手に入れたのか俺の隙間に入り込んでくる


誰だおまえ

お好きにどうぞ

俺は俺だし

困らないし


けど……

もう傷つきたくない、傷つけたくない…


見ないふり

知らないふり

傷つかないふり

大丈夫なふり

気にしてないふり

強いふり

ぼーっとしてるふり

眠そうなふり

釣りだけが好きなふり



ふりは得意だ

ドラマだってやったし、映画も出た、舞台もミュージカルも…得意だよ…


“ふり”から膿が出ても、蓋をして、絆創膏をいくつもいくつも重ねて貼って、それでもあふれるからさらに貼り重ねて……




上がったり下がったり、俺の毎日は忙しい…



ある日、暗い日、松潤から連絡が来た


緊急事態宣言が延長になったから、どうする?って

松潤はどこにも出かけてないみたいだし、リスクは低い…俺も出てないからどちらでもいいけど…



『…家族……みたいなもんなんだけどなぁ…』


『んふふ、20時前に解散ならいいんじゃない?』


『あのね、そこ?笑』


『でも、ごめん…俺……』


『行くよ…俺が、リーダーんとこ…』


『……う、ん…ありがとう』


息をのんだ…松潤の声色が変わった…何も言わなくても、俺の今の状況を察してくれた…少し泣きそうになったのは絶対に言わないけど…



『じゃあ、今度検査あるじゃん?それやってから行くから』


『うん…俺もそうする』





電話を切った後、なぜか翔ちゃんの顔が浮かんだ


『何してんだろ…忙しいか……』





握ったままのスマホを操作して、翔ちゃんの名前を探す…

タップしないまま、スマホを置いた…




もうすぐ3月が来る…




『釣りしてえなぁ…』



まだ大野智は抜けないみたいだ…