あれから…16 | 青い人 嵐妄想小説

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気象系グループをモチーフとしたお話のブログとなっております。ブログ内のお話しは全て架空のモノです。腐的要素が含まれておりますので苦手な方は閲覧注意ください。アメンバー承認は以前よりコメメッセで絡んだ方のみです。

2021.1.25-26深夜


どれくらい寝てたんだろう…

低く響く音に目が覚めた


『…んぅ、んんっ……ふぁ〜…誰だよぉ…』

少し伸びをして、手探りでモゾモゾ音を探す…


『…あ、切れた……んー今何時だ?…2時前か…ん?…え?……へ!?』

ゴトッ!!

『あっ!!やべっ!!』

思わず手が滑って床に落とした…あ、俺ソファーで寝てたんか…んじゃなくて、ス、スマホ!』


何やってんだ俺は!慌ててスマホを掴むと、急いで起動させた…

LINEの通知が5件、着信がえげつない数で、もう全部一人の人物からで埋まって真っ赤になってた…

寝ぼけてまだ夢の中なのか?

目を擦って座り直そうとしたらまたスマホが震えた

!!?

『ど、どうしようやけにリアルな夢だ…あ、』


夢とはいえ俺のバカ…

しん…としてしまったスマホを恐る恐る持ち上げる


『あれ?大野さん?…もしもーし!起きた?…あれ?…聞こえる?…おーい智くーん!』



『…翔、ちゃん?へ?…え?』

『あぁ良かった…ごめんね、起こしちゃって…とりあえず鍵開けてよ』


『……へ?鍵?…』

『そう、智君ちの鍵…』

『………え、あぁうん、はい…え?あうん…ちょ、ちょっと待って、て…イテッ!』

『大丈夫?慌てなくて平気だよ…』

『いっつー…あ、うん大丈夫、んと、はい…開けたよ?』

『…サンキュ、じゃああと3分後にドアも開けてくれる?…勝手には開けられないから…』

『へ?ドア?…あ、うん…3分…』


『…………………』


それから、ちょっとの間頭と体が色んなことについて行かなくて、ぼんやりとインターフォンの画面を見つめてた…


『…ねぇ、どうしたの急に…』


無意識にあててた無機質な機械から、甘い低音が鼓膜を揺らして、遠くへ行っていた意識は一気に引き戻された…


『え?…翔ちゃん?』

『ふふふ、まだ寝ぼけてる?』

『いや、起きた?…』

『くすくす…今?ふふ…仕事終わってさ、マネージャーにスマホ渡されて、あんますぐは携帯確認しないんだけど…俺、震えたからね!すぐに確認した自分をマジリスペクトだからね!…ってちょっと興奮させないでよ俺1人でエレベーターの中でヤバいやつじゃん!…あ、着いたからドアよろしく!』


『…あ、うん…』


なんかいっぱい喋ってるけど、意味がよく分かんない…促されるまま、玄関のドアを開錠して、ゆっくり開けた……

『うっ!…』


『…ひで〜そんな驚く?』

『え、翔、ちゃん?ですか?』


『うん、勿論!…えっと、中には入れてもらえませんか?智君…』



まただ…耳の奥がくすぐったい…

腹の奥がズンって重くなる…

この声を聴くと、なんかよく分かんなくなる…



真夜中に似つかわしく無いキラキラを纏った目の前の人物を、追い返すなんて出来るわけないだろ…