生命は偶然の産物なのか?
それはNOである。
その答えの鍵は遺伝子の中にある。
順を追って説明していこう。
まず、我々を構築する重要な成分の一つであるタンパク質は
「ポリペプチド鎖」をベースに出来ている。
このポリペプチド鎖は特定のアミノ酸を連結させて出来たものだが、
驚くべきは、タンパク質を生成するのに必要なアミノ酸はわずか20種のみ。
しかもこの20種類は自然にある「全ての生命体」において全くの同一である。
動物、植物、微生物、ウィルスであろうと、
全て全く同じ20種類のアミノ酸を使っている。
つまり、タンパク質はこの20文字の言語で書かれたパラグラフのようなモノなのだ。
そして、これと同じように化学元素の言語によって構築される高分子(ポリマー)が他にも存在する。
それが「遺伝子」である。
DNAはアデニン、シトシン、グアニン、チアミンで構成され
アルファベットではA、C、G、Tと表記される。
RNAはチアミンがウラシルとなり、
アルファベットではA、C、G、Uと表記される。
DNAが指示を出し、
RNAが転写、通訳し、
アミノ酸を連なってタンパク質を合成する。
この四つの塩基による構成は
あらゆる生きとし生けるものすべてにおいて全く同じモノであり、
まったく同じ機能を果たしている。
科学が知る最も微小な細菌「マイコプラズマ。ゲニタリウム」の遺伝子ですら58万文字あり、
人間の遺伝子暗号は約30億文字となる。
その30億文字は私達の全ての細胞の中にある
らせん状に組み込まれた全長2メートルの長さの紐(DNA)を形成している。
これだけ単純で同一の暗号が、
たった文字の順序を変えるだけで
ゼラニウムとキリン、アリ、象、猿、そして人間との違いを作り出している。
だが、DNAはどうやってRNAに適切な指示を出し、
適切な細胞や臓器、そして生命体を作り出しているのだろうか?
DNAの「このアミノ酸を運べ」
「あちらのものと結合させよ」
「停止せよ」といった指令がなければ、
タンパク質は合成されず、細胞も作られない。
原始の遺伝子は偶然に生まれたとされている。
しかし原初のスープがどれだけ濃厚で
何十億年混じり合ったとしても、
一つのタンパク質が出来る可能性は
たったの10の260乗分の1。
視覚的に表すとこうである☟
0.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.00000000000.000000000001%
細菌レベルでさえ複雑な細胞構造が要求される中、
単に分子の衝突によって偶然に生まれる可能性など、
ほぼ0に等しい。
忘れないでほしい。
人間の細胞の全ては針の先の100万分の1の大きさの細胞ひとつひとつに
二メートルの長さ、原子10個分の幅のDNAの二重らせんのリボンが入っているという事を。
このリボンはちょうど二匹の蛇の頭としっぽが出会う形で
双方が相手の逆さの複製となって互いに絡み合っている。
塩基部分もAは必ずT、Cは必ずGといったように、
特定の順序で繋がるように出来ている。
そして、何より驚きなのは、
2メートルもの遺伝子のうち、使っている部分は実にわずか約3%しかない所だ。
それ以外のプログラムは機能をしない「オフライン」となり。
このオフラインになっている遺伝子の事を「ジャンクDNA」と呼ぶ
この「ジャンクDNA」は驚く事に実は
我々の遺伝子の全体の97%の割合を占めている。
ではこのジャンクDNAは本当に名前の通り不要の産物なのか?
答えはNOである。
実はこの「ジャンクDNA」は言語であり、
メッセージが刻み込まれている事が分かっている。
このジャンクDNAの配列を調べた際、
全てが「ジフの法則」に完璧に当てはまっていたのだ。
「ジフの法則」
それは、文書において単語の頻度の順位と登場回数の間にある正確な数字的比率が、
いつの時代のどの言語においても必ず同じになるという、
1939年、言語学者ジョージ・ジフによって発見された法則である。
これは英語だろうと、
イヌイット後だろうと、
日本語、コーサ語、アラブ語、あるいはウルドゥ語だろうと、
全ての言語に当てはまる。
そして、このDNAのオフライン領域において、
四種類の塩基によって構成された言語の羅列が、
実に完璧にジフの法則に当てはまっていたのだ。
そう、我々の遺伝子は
解読不可能のアルファベットのスープではなく、
構造を持った言語の単語群を表している事が、
1960年代ボストン大学とハーバード大学の研究者らの研究によって
実はすでに明らかにされている。
今から約60年ほど前の出来事である。
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