選択の科学タイトルの如く、「選択」の結果・行為、そして、それを選ぶ背景について豊富なエピソード、実験データを元に紹介されている。本著者の講義が放送されたNHKの白熱授業を観て、この本を手に取った。
今回の書籍を読む上で、「Facebookとブランディング」という観点から一部読み進めてみた。
最近、仕事上Facebookのコミュニケーションについて観察、仮設構築を繰り返しているが、この本に
書いてあることはその前提の理解として大変役に立ちそう。Facebookとブランディングといったテーマ
で仕事をされている方にはおすすめの書籍だと思う。
Facebookはジブンを確認する場みなさんはFacebookに限らず、自分の持つメディアではどのような投稿をしているだろう。
今回テーマにしたFacebookの中では、友人知人のあらゆるタイプの投稿が日々発信されている。
もちろん、自分自身も発信し続けているし、1日あたりの投稿数は平均よりも多いだろう。
なぜ人は投稿なり、友人の投稿へLikeなりをするのだろうか?
それは、なぜその内容を投稿すると選択したのだろうか?
なぜその投稿に対してLikeという選択をしたのだろうか?といった疑問に置き換えられる。
投稿やLikeという結果に対して、何らかの背景、理由があり、選択基準になっているはずだ。
この書籍から学べる1つの解としては、
人からどう見られたいか、どう見られているかを意識的、無意識的に強く持っていること。
至極当たり前のようだが、自分が思っている以上に強くこの要素が働いているということを思い知った。
それに関連する部分を、一部抜粋してみる。これらの思い、欲求が選択に大きく影響しており、
Facebook上のユーザー行動の多くに関係しているのではないかと感じた。
ー自分はほかとはまったく違う、個性的な存在なのだと、ことあるごとに自分に言い聞かせ、
周りの人にもそれをわからせようとする。
ーわたしたちが目指すのは、自分自身と世界に向かって「わたしははこういう人間だ」と宣言し、
それを正当な評価として認めてもらうこと。
ー自分の思い描く自己像と他者が思い描く自己像とを一致させることをとても重視するため、
自分が他人に本当はどう思われているのかを知るための手がかりを、たえず他人の行動から
読み取ろうとしている
ーわたしたちが一番心地よく感じるのは、「ちょうどよい」位置につけているとき、つまり
その他大勢と区別されるほどには特殊でいて、定義可能な集団に属しているときだ
Facebookでいう“何を”投稿して、”どんな反応”が返ってくるか。
自分の描く像に近づけるため、一貫性を保つために何を投稿して、何を投稿しないかを無意識に選択
していると思う。そして、その投稿に対して、まわりからLikeやコメントが返ってくるのか。
わたし自身、1つの理想として、グルメでありたいと思っているから、頻繁に美味しかったお店と食事の写真を投稿している。そして、その投稿に反応があると素直に嬉しいと思える。
理想像というフィルタを通して、自身が何を投稿するか決めているだろうし、その反応を見て、
その像に近づいているのかを確認する。そんなことの繰り返しが毎日の投稿になっているかもしれない。
さらに4つ目も興味深い。ちょっと人と違うことをアピールしたいが、強烈に人と違うことは避けたい。
そんな心理は常にあるのではないだろうか。
この心理がよく現れるのがファッションだろう。個性的な一面を見せたいが、あまり目立つものは着たくない、”ちょうどよい”ファッションを探してしまう。
Facebookという集団に属す中で、人とは少し違ったジブンでいられることが心地よさにつながっているのかもしれない。マズローの欲求5段階説でいう、帰属欲求、承認欲求、自己実現欲求などが入り交じっているのだろう。
こうした点を踏まえると、自己ブランディングに取組みたい人にとっては。Facebookは有効なのだろう。なりたい姿をイメージし、それに近づくために日々発信し、反応を見る。いわゆるPDCAを回しやすい。
次回は、マーケティングにおけるブランディングの観点で選択とFacebookを考えてみる。