バンダイは6月4日、AI(人工知能)搭載の対話型ロボット「ガンシェルジュ ハロ」の予約受け付けを7月下旬に始めると発表した。本体価格は14万9040円(税込)。別途サーバ利用料が掛かるが、初回発売月から12カ月間は無料の予定。

ハロ 
AI(人工知能)搭載の対話型ロボット「ガンシェルジュ ハロ」

 バンダイナムコグループが取り組む「BN・Bot PROJECT」の第1弾として、アニメ「機動戦士ガンダム」に登場するペットロボットを再現した。ガンダムの知識を豊富に持ち、ユーザーに質問したり、うんちくを語ったり、クイズを出したりする。

ハロ 
会話機能を搭載
ハロ 
ガンダムの知識が豊富

 例えば「ガンダム、パイロット、ダレ?」「アムロ以外、ガンダム乗った、ダレ?」といった質問をしてきたり、「シャア、ガルマ、士官学校の同期」「ザクレロ、デミトリーがシャアに無断で出撃」などのうんちくを語る。

ユーザーの発言を音声認識し、意味と意図を分析してデータベースからふさわしい会話を選び、応答するという。ボイスは声優の新井里美さんが担当した。

 目と口にはLEDライトを内蔵し、色や点滅で表情を演出。耳に当たる部分を開閉できる他、前後左右に揺れたり、話者の方向に向きを変えたりもできる。ボディーに内蔵した手足を外に出すことも可能。

ハロ 
ディスプレイ方法

 AI技術は日本アイ・ビー・エムが開発を協力。ハロ本体の機構や回路設計、生産はVAIOが担当する。ハブとなる専用のサーバはバンダイナムコスタジオが構築している。

 会話機能を使うには、無線LANが必要。専用スマートフォンアプリで本体の初期設定、ソフトウェアアップデート、ハロが会話する時間帯の設定、アラーム時刻の設定などを行える。Bluetoothに対応し、外部スピーカーとも接続できる。

 本体サイズは直径約19センチ、重さは約1.25キロ。


ガンダム世代でお金に余裕があったら欲しい商品。ヒットの予感がします

「安倍政権の命運を左右する」とも報じられている「新潟県知事選」(6月10日投開票)で、自公支持の花角英世候補の陣営が露骨な“土建選挙”を始めている。

 目玉政策に日本海縦貫新幹線の「羽越新幹線計画」(富山~青森)などの交通インフラ整備推進を掲げながら、公共事業増加で仕事が増える建設業者に対して支持を呼びかけているのだ。

◆“持参金”の見返りに、従業員を期日前投票に行かせるよう要請

 告示日(5月24日)の糸魚川市での個人演説会では、ユニフォーム姿の建設業者がずらりと並ぶ中、花角氏は新幹線計画や道路建設など交通インフラ整備のさらなる推進を訴え、最後は最前列の建設業者らとともに「頑張ろう」コールを行った。

会場から帰途につく建設業者社員に聞くと、「社長から言われて来ました。花角さんが当選して、公共事業が増えることを期待しています」と動員されたことを認めた。まさに、公共事業推進と投票行動が交換条件の関係となっている。

 5月25日の新潟県建設業協会の総会では、自民党国会議員の斉藤洋明衆院議員(新潟3区で落選・北陸信越ブロックで比例復活)から、勤務時間中の期日前投票を要請する発言も飛び出した。

「県知事選挙、我が新潟県にとって本当に正念場だと思っております。特に、花角候補を当選させることはもちろんでありますが、花角候補の票を出せば出すほど“持参金”を県と国からたくさん頂けると確信をして頑張りますので、どうぞ地元の建設業の皆さま、そしてお集まりの皆さまから、花角候補のご支援をお願いいたします。

 特にこの選挙の勝負は、名護市長選挙と同じようにどれだけ期日前投票で与党系の票を振り絞れるかだと思っております。人手不足の折、大変厳しいお話だと承知をしておりますが、ぜひ就業時間中に、従業員の皆様を期日前投票へ出していただけますように、経営者の皆様にお願いを申し上げまして、私からのご挨拶にさせていただきます」

 建設会社の経営者の指示で従業員が仕事中に政治活動(期日前投票)を行うことは「無償労働の提供(ただ働き)」という利益供与に当たるが、これは公共事業予算増加(工事請負額増加)という見返りを期待してものだ。まさに贈収賄まがいの土建選挙が、堂々と行われていたのだ。

◆「野党系候補が知事になると、公共事業予算が減る」と根拠のない“脅し”

 斉藤氏の発言が飛び出した建設業協会の総会では、市外で街宣中の夫に代わって花角氏の妻が挨拶。「悪口を言ったことない温厚な人柄です」とアピールした。続く懇親会では、自民党国会議員が次々と斉藤氏と似たような発言をしていった。

 まず、塚田一郎県連会長(参院議員)は花角氏の目玉政策を紹介した。

「新潟県には、まだまだ国の大きな予算の関係で進めないといけない地域のインフラ整備、たいへん多くあります。そして花角候補からは、次の新幹線構想であります『羽越新幹線』を整備計画に引き上げるための推進についても公約に入れさせていただているところであります。こうした、これからの新潟を考えるうえで必要なインフラ整備を推し進めるためにも、何としても花角英世候補への皆様方からの大きなご理解とご支援を賜りたく、お願いをさせていただいたところであります」

 野党系候補が当選すると、公共事業予算が減ってしまうおそれがあるとの“脅し”のような発言も飛び出した。元国交官僚の足立としゆき参院議員は、こう訴えたのだ。

「(県知事選は)建設分野の皆様の命運もかかっておりますので勝ち切っていただくようにお願いをしたい。なぜなら、反対側は野党連合になっておりますが、わかりやすく言えば、『民主党政権のようなことが起こる』と。思えば、『我々は暗い、辛い、大変な時代を迎い入れかねない』と、ぜひとも建設分野の皆様には思っていただきたいと思います」

「ぜひとも、建設分野の総力を結集して、何とかしっかり勝ち切っていただくようにお願いをしたいと思います」

 新潟1区で落選して比例復活をした石崎とおる衆院議員も、佐藤氏と同様の支援依頼をした。「新潟駅高架事業」(900億円)について、「民主党政権時代に予算が削られてしまった象徴の事業。こうした冬の時代に戻さないように」と呼びかけた。

 実際は、1年半前の県知事選で野党統一候補として当選した米山隆一前知事の時代、県の公共事業予算が削減されることはなかった。「野党推薦候補が知事になると、公共事業予算が減らされる」というのは自民党国会議員がよく口にする発言だったので、米山知事(当時)会見でも筆者は質問したが、知事は明確に否定したのだ。

 元国交官僚の花角氏は、「国土強靭化」を旗印に公共事業を推進している大物議員・二階俊博幹事長が運輸大臣だった時の秘書官。かつての“親分”と同じような土建国家作りに突き進もうとしているのだろうか。

<取材・文・撮影/横田一>
ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)に編集協力。その他『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数

これをバラマキと言わずに何と言う!
あまりにも酷く、露骨。 賄賂と紙一重と言える。新潟の人々がこんな政治を許さないと言う気持ちも込めて選挙に1票入れてほしい

ロシアに発送される選手専用マットレスに23人分の名前表記、落選5選手が明らかに

 FIFAランク3位でロシア・ワールドカップ(W杯)優勝候補の一角に推されるベルギー代表。現在予備登録メンバー28人がすでに選出され、ここから最終メンバー23人が発表されるはずだったが、前代未聞のミスで発覚してしまった。

 地元テレビ局「VRT」は、これからロシアに発送される選手専用のマットレスを紹介。ベッド会社が準備した選手に安眠をもたらすはずの特注マットレスには23人分の名前が記されており、図らずも悲しみの落選5選手が明らかになったという。

 落選組のビッグネームはマンチェスター・ユナイテッド、ドルトムントで日本代表MF香川真司のライバルだった、レアル・ソシエダMFアドナン・ヤヌザイ。他にもGKマッツ・セルス(アンデルレヒト)、DFレアンデル・デンドンケル(同)、ワトフォードDFクリスティアン・カバセレ、ラツィオDFジョルダン・ルカクも落選となったと見られている。

 マットレス発送による明るみになったベルギー代表の落選の悲劇は英公共放送BBCも報じるなど、世界に波紋が広がっている。