第30回 アンタレスステークスのデータ

テーマ:
このアンタレスステークスは、11年までは京都競馬場で4月下旬に行われていたレースでしたが、翌12年から日程も1週早まってこの阪神競馬場で行われています。
この阪神競馬場としての、この施行の重賞として過去に行われた例では、11年の1週前の桜花賞の後に、代替競馬として12Rに行われたマーチステークスがあります。
ただ、これまでのアンタレスSは別定でしたが、マーチSはハンデ戦でした。
その11年の阪神で行われたマーチステークスの結果ですが、「7番人気-9番人気-6番人気」という順番で決着し、馬連で14670円と万馬券、3連単で約29万弱と荒れました。
枠番では、「4枠―5枠―8枠」という順番となっていました。
その上位3頭の前走ですが、1着テスタマッタの前走が仁川S4番人気3着、2着ブラボーディジーが前走地方の重賞で3番人気2着、3着インバルコの前走が平安S3番人気2着と意外にも上位人気上位着順であったことが印象的でした。
毛色は「鹿毛-芦毛-鹿毛」の順で、年齢は「5歳-6歳-5歳」という順でした。
馬体重は、1着馬が490kg台、2着馬、3着馬が500kg以上となっていました。(500kg以上の馬体重の出走馬は16頭中9頭)

では、阪神で行われるようになった12年から昨年24年までの13年間のアンタレスステークスの結果も載せていきたいと思います。


まず人気では、
12年は、「1番人気-11番人気-3番人気」
という順番で決着し、馬連で9210円、3連単で約10万円と荒れました。
13年は、「1番人気-2番人気-3番人気」
という順番で決着し、馬連で370円、3連単で約4千円弱と一転固く収まりました。
14年は、「2番人気-5番人気-1番人気」
という順番で決着し、馬連で3250円、3連単で約1万6千円台とそれほどは荒れませんでした。
15年は、「6番人気-1番人気-2番人気」
という順番で決着し、馬連で2860円、3連単で約3万6千円台と、ほぼ前年と同じような傾向で、着順の違いで3連単の配当が高くなりました。
16年は、「1番人気-3番人気-5番人気」
という順番で決着し、馬連で510円、3連単で約1万円台とそれほどは荒れませんでした。
17年は、「3番人気-6番人気-8番人気」
という順番で決着し、馬連で4360円、3連単で約16万円台と、それまでから一転、結構荒れた結果となりました。
18年は、「1番人気-3番人気-5番人気」
という順番で決着し、馬連で1360円、3連単で約1万3千円台と、それほど荒れませんでした。
19年は、「6番人気-2番人気-3番人気」
という順番で決着し、馬連で2360円、3連単で約3万4千円台と、15年と同じような傾向となり、前年に比べてそこそこ配当が高くなりました。
20年は、「3番人気-7番人気-2番人気」
という順番で決着し、馬連で3930円、3連単で約3万円台と、昨年と同様、ほぼ15年と同じような傾向となりました。
21年は、「1番人気-2番人気-6番人気」
という順番で決着し、馬連で680円、3連単で約11万1千円台と、ほぼ16年と同じような固い決着となりました。
22年は、「2番人気-1番人気-13番人気」
という順番で決着し、馬連で1070円、3連単で約5万円台と、連対馬は前年と同じく上位人気2頭で固く決まりましたが、3着馬に二桁人気の馬が入ったので、3連単は結構荒れました。
3着以内に二桁人気の馬が来たのは阪神開催になってからは初めてでした。
23年は、「1番人気-4番人気-2番人気」
という順番で決着し、馬連で840円、3連単で5千円台と固い決着となり、3連単は13年以来久しぶりに配当が万馬券を外しました。
24年は、「5番人気-3番人気-1番人気」
という順番で決着し、馬連で2420円、3連単で2万1千円台と、15年、19年に準じる標準的な決着となりました。

以上、過去13年をまとめて見てみますと、1番人気が、17年(9着)、19年(4着)、20年(14着)を除く10年で3着以内に入り、その中で6年勝っていました。
その中で、12年から16年までの5年間、荒れた12年とそれほど荒れなかった16年のそれぞれの2番人気は、同じ5着に入っていましたので、結果的に12年から5年連続で1番人気、2番人気共に掲示板に入ったことになっていました。
しかし続く17年の1番人気は9着、2番人気は11着と、それまでのデータを完全に覆した結果となりこの年の3連単の配当は10万円を超えました。
ただ、3番人気に関しては、14年、15年、21年、22年、23年以外の7年でいずれも3着以内に入っていて、またその14年と15年は共に6着であったことから、21年(16着)、22年(15着)以外の10年では6着以上の上位に入ったことになっています。
何となく組み合わせには上位人気がそれなりに絡む傾向はあるものの、17年の例があるように、人気の組み合わせの予想に関しては、今年も悩むことになりそうです。


枠番では、
12年は「6枠―6枠―4枠」
13年は「5枠-4枠-2枠」
14年は「5枠-1枠-6枠」
15年は「7枠-2枠-2枠」
16年は「5枠-8枠-1枠」
17年は「5枠-2枠-3枠」
18年は「1枠-8枠-7枠」
19年は「5枠-2枠-2枠」
20年は「4枠-6枠-2枠」
21年は「2枠-4枠-7枠」
22年は「4枠-7枠-5枠」
23年は「7枠-5枠-6枠」
24年は「5枠-8枠-1枠」
という順番となっていました。
15年と18年と21年を除けば、「5枠」もしくは「6枠」の中枠が強いように見えます。


上位3頭の前走ですが、
12年では、
1着ゴルトブリッツの前走が仁川S1番人気1着
2着アイファーソングが前走マーチSで9番人気11着、
3着シルクシュナイダーの前走が平安S1番人気6着
となっていました。
13年では、
1着ホッコータルマエの前走が名古屋大賞典1番人気1着
2着ニホンピロアワーズが前走ジャパンカップダートで6番人気1着、
3着ハートビートソングの前走が東海S3番人気7着
14年では、
1着ナムラビクターの前走が仁川S1番人気1着
2着トウショウフリークが前走ダイオライト記念で3番人気2着、
3着ニホンピロアワーズの前走がダイオライト記念2番人気1着
15年では、
1着クリノスターオーの前走がチャンピオンズC7番人気8着
2着アジアエクスプレスが前走名古屋大賞典で1番人気2着、
3着ナムラビクターの前走が東海S2番人気11着
16年では、
1着アウェーディーの前走が名古屋大賞典1番人気1着
2着アスカノロマンの前走フェブラリーSで7番人気3着、
3着サージェントバッジの前走が総武S(OP)10番人気13着
17年では、
1着モルトベーネの前走が名古屋大賞典1番人気4着
2着ロンドンタウンの前走マーチSで3番人気4着、
3着ロワジャルダンの前走が東海S5番人気14着
となっていました。
18年では、
1着グレイトパールの前走が平安S1番人気1着
2着ミツバの前走が名古屋大賞典で2番人気2着、
3着クインズサターンの前走がマーチS5番人気2着
19年では、
1着アナザートゥルースの前走が名古屋大賞典4番人気3着
2着グリムの前走が名古屋大賞典で1番人気1着
3着ロンドンタウンの前走がマーチS11番人気2着
20年では、
1着ウェスタールンドの前走がダイオライト記念2番人気2着
2着アナザートゥルースの前走がダイオライト記念で1番人気1着
3着クリンチャーの前走がマーチS4番人気2着
21年では、
1着テーオーケインズの前走が名古屋城S(OP)1番人気1着
2着ヒストリーメイカーの前走がマーチSで2番人気2着
3着ロードブレスの前走が名古屋大賞典2番人気3着
22年では、
1着オメガパヒュームの前走が東京大賞典1番人気1着
2着グロリアムンディの前走が名古屋城S(OP)で1番人気1着
3着ニューモニュメントの前走が名古屋城S(OP)5番人気3着
23年では、
1着プロミストウォリアの前走が東海S2番人気1着
2着ヴァンヤールの前走が名古屋城S(OP)で4番人気2着
3着キングズソードの前走が3勝クラス特別2番人気1着
となっていました。
24年では、
1着ミッキーヌチバナの前走が東海S8番人気7着
2着ヌレイマンの前走が門司S(OP)で2番人気1着
3着ハギノアレグリアスの前走がダイオライト記念2番人気3着
この13年間を見てみますと、前走1番人気の馬が1頭も出走のなかった23年と24年を除く残り11年すべてで、前走1番人気の馬が1頭(12年は2頭)連対していたことがわかります。
また、前走名古屋大賞典の馬が、12年、14年、20年、22年、23年、24年を除く7年で1頭(19年は2頭)連対していました。
その前走の人気着順は、1番人気1着が3頭、1番人気2着が1頭、1番人気4着が1頭、2番人気2着が1頭、2番人気3着が1頭、4番人気3着が1頭となっていました。
今回の登録馬で前走1番人気だった馬は、3勝クラス1番人気1着だったタイトニット、フェブラリーS1番人気3着だったミッキーファイト、リステッド競争のコーラルS1番人気3着だったヤマニンウルスの3頭となっています。
また、前走名古屋大賞典を走った登録馬は今回いませんが、上記のミッキーファイトが前々走で2番人気1着、ヤマニンウルスが前々走1番人気6着となっていました。

毛色は
12年「栗毛-青鹿毛-黒鹿毛」
13年「鹿毛-青鹿毛-栗毛」
14年「鹿毛-鹿毛-青鹿毛」
15年「青毛-栗毛-鹿毛」
16年「鹿毛-栗毛-黒鹿毛」
17年「栗毛-鹿毛-鹿毛」
18年「鹿毛-鹿毛-芦毛」
19年「栗毛-芦毛-鹿毛」
20年「栗毛-栗毛-鹿毛」
21年「栗毛-黒鹿毛-黒鹿毛」
22年「芦毛-鹿毛-鹿毛」
23年「鹿毛-栗毛-鹿毛」
24年「鹿毛-栗毛-鹿毛」
の順でそれぞれ決まりました。
偶然か、12年から14年までの3年連続、青鹿毛が毎年1頭(そのうち2年はニホンピロアワーズ)3着以内に入り、15年では青毛の馬が1着となっています。
しかしながら、16年は青鹿毛馬、青毛馬とも出走はなく、17年は青鹿毛馬1頭(タムロミラクル)出走しましたが、9番人気8着、18年は青鹿毛馬、青毛馬の出走はなく、19年は青鹿毛馬1頭(クロスケ)1頭出走しましたが10着、20年は青毛馬のロードゴラッソ1頭が出走し、4番人気8着、21年も青毛馬のロードゴラッソが出走し13番人気6着、あと青鹿毛馬のミヤジコクオウが15番人気7着、22年も青鹿毛馬はプリティーチャンス1頭で12番人気4着、続く23年、昨年24年は出走はありませんでした。
もしかしたら最初の4年間は特別だったのかも知れませんね。
ちなみに今年も青鹿毛馬、青毛馬の登録はありません。
対して、14年、18年、22年を除く10年で栗毛馬が少なくとも1頭(20年は2頭)、3着以内に入っていて、結構目立っています。
今年の登録馬で栗毛馬は、オメガギネス、ブレイクフォース、ミッキーファイトの3頭が出走しています。
全体的に見てみますと、
1着馬では、鹿毛馬が6頭、栗毛馬が5頭、青毛馬と芦毛馬が各1頭となっています。
2着馬では、栗毛が5頭、鹿毛馬が4頭、青鹿毛馬が2頭、芦毛馬と黒鹿毛馬が各1頭となっています。
3着馬では、鹿毛馬が7頭、黒鹿毛馬が3頭、栗毛と青鹿毛馬と芦毛馬が各1頭となっています。


年齢は
12年「5歳-4歳-4歳」
13年「4歳-6歳-6歳」
14年「5歳-7歳-7歳」
15年「5歳-4歳-6歳」
16年「6歳-5歳-4歳」
17年「5歳-4歳-6歳」
18年「5歳-6歳-5歳」
19年「5歳-4歳-6歳」
20年「8歳-6歳-6歳」
21年「4歳-7歳-5歳」
22年「7歳-4歳-6歳」
23年「6歳-5歳-4歳」
24年「6歳-6歳-7歳」
という順でした。

6歳馬は、12年、14年、21年以外の10年では少なくとも1頭(13年、20年は2頭)、3着以内に入っていました。
その6歳馬の人気ですが、上から順に、2番人気2着、3番人気3着、2番人気3着、1番人気1着、8番人気3着、3番人気2着、3番人気3着、7番人気2着、2番人気3着、13番人気3着、1番人気1着、5番人気1着、3番人気2着となっていました。
今回の登録馬では、トウセツ、ブレイクフォース、ホウオウルーレット、マリオロード、ラインオブソウルの5頭の6歳馬が登録しています。
一方5歳馬は、13年と20年と22年と24年の9年では少なくとも1頭ずつ3着以内に入っていました。
その5歳馬の人気ですが、上から順に、1番人気1着、2番人気1着、6番人気1着、3番人気2着、3番人気1着、1番人気1着、5番人気3着、6番人気1着、6番人気3着、4番人気2着となっていました。
今回は、オメガギネス、サンデーファンデー、タイトニット、マーブルロック、ヤマニンウルスの5頭の5歳馬が登録しています。
全体的に見てみますと、過去13年の連対馬26頭では、5歳馬は8頭(1着6頭、2着2頭)、4歳馬は7頭(1着2頭、2着5頭)、6歳馬も7頭(1着3頭、2着4頭)、7歳馬は3頭(1着1頭、2着2頭)、8歳馬1頭(1着)となっています。
3着馬13頭では、6歳馬は6頭、4歳馬は3頭、5歳馬は2頭、7歳馬は2頭となっています。4


馬体重は、
12年では、1着馬と3着馬が500kg以上、2着馬が480kg台となっていました。(500kg以上の馬体重の出走馬は16頭中6頭)
13年では、2着馬と3着馬が500kg以上、1着馬が490kg台となっていました。(500kg以上の馬体重の出走馬は16頭中8頭)
14年では、1着馬と3着馬が500kg以上、2着馬が480kg台となっていました。(500kg以上の馬体重の出走馬は16頭中7頭)
15年では、上位3頭とも500kg以上となっていました。(500kg以上の馬体重の出走馬は16頭中12頭)
16年も、上位3頭とも500kg以上となっていました。(500kg以上の馬体重の出走馬は16頭中13頭)
17年では、2着馬が500kg以上、1着馬が460kg台、3着馬は498kg(前走よりマイナス12kg)となっていました。(500kg以上の馬体重の出走馬は16頭中8頭)
18年では、1着馬が500kg以上、2着馬、3着馬が470kg台となっていました。(500kg以上の馬体重の出走馬は16頭中5頭)
19年では、1着馬、2着馬が480kg台、3着馬が490kg台となって、初めて3着以内に500kg以上の馬体重の馬が入らなかった年となりました。(500kg以上の馬体重の出走馬は16頭中11頭)
20年では、2着馬、3着馬が500kg以上、1着馬が480kg台となっていました。(500kg以上の馬体重の出走馬は16頭中7頭)
21年では、2着馬と3着馬が500kg以上、1着馬が490kg台となっていました。(500kg以上の馬体重の出走馬は16頭中9頭)
22年では、1着馬が460㎏台、2着馬、3着馬が490kg台と19年に続き3着以内に500kg以上の馬体重の馬が入らなかった年となりました。ただし、2着馬は前走は500kg台でした。
(500kg以上の馬体重の出走馬は16頭中3頭)
23年では、1着馬、2着馬、3着馬、3頭共が500㎏以上となっていました。
(500kg以上の馬体重の出走馬は15頭中11頭)
24年では、1着馬、2着馬が500㎏以上となっていました。
(500kg以上の馬体重の出走馬は16頭中9頭)
今回の登録馬では、前走の段階で500kg以上の馬体重の馬は、14頭中10頭となっています。


以上ですが、とりあえずは、1番人気馬は過去13年中9年で3着以内に入り、2番人気馬が13年中8年、3番人気馬は13年中8年とそれぞれ3着以内に入っていますので、今年もこの上位人気3頭のそれぞれの取捨選択がポイントのようですね。
それを含めて、上記のデータを吟味しながら検討し、結論を出していこうと思います。