第77回 鳴尾記念の予想

◎ 9 ヨーホーレイク
○ 4 ボッケリーニ
▲ 2 ディープモンスター
△ 6 ロードデルレイ
△14 エアサージュ 
△13 ニホンピロキーフ

9番            単勝1点
9-4,2,6,14,13 馬連5点流し

以上計6点


京都競馬場代替開催の上に、なかなかの伏兵揃いの馬達、何となくの難解さが漂う今年の鳴尾記念ですね。
とりあえず、先日挙げたデータを参考にしつつ、最近のオープン特別のカシオペアSと2勝クラス(準オープン特別の)京都2000m芝の傾向も見ながら、検討、予想いたしました。
その最近の京都2000m芝での傾向で、ほぼ1頭、血統でノーザンダンサー系絡みの馬と、ミスタープロスペクター系の馬がそれぞれ上位3頭に絡んでいたこと。
枠番では、よく1枠、2枠、3枠の内枠が絡んでいたことと、それ以上に、6枠、7枠、8枠の外枠がほとんど絡んでいたこと。
それを踏まえて、上記の通りの目で勝負することにいたしました。
本命馬は、BMS(母の父)がノーザンダンサー系の現在(8:52)2番人気ヨーホーレイクにいたしました。
そのヨーホーレイクから上記の5頭に馬連流しで勝負です。
結局、固い予想となりました(^^;
ただ、重賞として、10年と11年に京都競馬場代替で行われたこの時期の金鯱賞では、上位3頭にノーザンダンサー系絡みの馬が絡まなかったところが気にはなりますが。。。
さて、どうでしょうか。

12年から競馬番組変更に伴い、2000m芝に戻ってこの6月に行われています。
その代わりに、それまでこの5月に行われていた金鯱賞が、リニューアルされた中京競馬場で、同じ12年から12月に移動して、2000m芝に変更して行われています。(ただし17年からは、その金鯱賞は、12月から翌年の3月に移動変更になっています。その代わりに、12月には、阪神競馬場でかつてこの時期に行なわれていた鳴尾記念と同じ施行のレースとして、「チャレンジC」の名称で行われています。)
いずれにしても、11年までの金鯱賞と同じく、12年からそれに代わって行われている鳴尾記念は宝塚記念の重要な前哨戦となります。
ちなみに、ここ13年の鳴尾記念から宝塚記念に挑んだ馬は、12年は4頭、13年、14年、15年は各2頭、16年は3頭、17年は1頭、18年は2頭、19年、20年は各1頭、21年は2頭、22年は1頭、13年は3頭でした。
そのうち、12年では、鳴尾記念1番人気2着だったショウナンマイティが宝塚記念では6番人気3着、13年では、鳴尾記念3番人気3着だったダノンバラードが宝塚記念では5番人気2着、14年では、2番人気4着だったカレンミロティックが宝塚記念では9番人気2着、15年では、6番人気1着だったラブリーディが宝塚記念でも1着で、4年連続で上位着順馬が1頭ずつ宝塚記念で3着以内に入っていました。
しかし、16年は、3頭の中で鳴尾記念2番人気2着だったステファノスが宝塚記念では7番人気5着が最高位、結局1頭も3着以内には入らず、17年も、唯一10番人気5着だったスピリッツミノルが出走しましたが、9番人気7着で上位には入らず、18年も鳴尾記念4番人気1着だったストロングタイタンは宝塚記念では8番人気11着、もう1頭も二桁着順、19年は、鳴尾記念6番人気5着だったノーブルマーズは宝塚記念では10番人気6着、20年は、鳴尾記念4番人気3着だったレッドジェニアルは宝塚記念では15番人気10着と、16年以降5年連続鳴尾記念出走した馬が宝塚記念では3着以内に入っていませんでした。
しかし翌21年は、京都競馬場が大規模整備工事の影響のため、馬場養生など日程が変則となり、中京競馬場で行われましたが、2頭出走したうち、8番人気1着となったユニコーンライオンが宝塚記念では7番人気2着と6年ぶりに3着以内に入りました。
翌22年は、鳴尾記念7番人気4着だったギベオンが宝塚記念にも出走しましたが、17番人気10着、昨年23年は、3頭宝塚記念出走しましたが、そのうち鳴尾記念5番人気1着だったボッケリーニは6番人気7着で、あと2頭は二桁着順でした。

しかしながら、昨年は阪神競馬場に戻っての開催となりましたが、今年は、その阪神競馬場改修工事により今年は京都競馬場で行われます。
参考にはならないかとは思いますが、12年以降、昨年23年までの過去10年間、阪神競馬場施行での鳴尾記念のデータに、21年、22年の中京競馬場でのデータを加えて、単純に羅列していこうと思います。


まずは1番人気馬ですが、
12年の1番人気(単勝オッズ2.7倍)ショウナンマイティ  2着
13年の1番人気(単勝オッズ3.5倍)パッションダンス   6着
14年の1番人気(単勝オッズ3.9倍)エアソミュール    1着
15年の1番人気(単勝オッズ2.4倍)エアソミュール    4着
16年の1番人気(単勝オッズ2.8倍)ヤマカツエース    6着
17年の1番人気(単勝オッズ2.3倍)スマートレイヤー   2着
18年の1番人気(単勝オッズ2.8倍)トリオンフ        2着
19年の1番人気(単勝オッズ2.7倍)メールドグラース   1着
20年の1番人気(単勝オッズ2.4倍)サートゥルナーリア  4着
21年の1番人気(単勝オッズ3,7倍)サンレイポケット   6着(中京)
22年の1番人気(単勝オッズ4,1倍)カイザーバローズ  7着(中京)
23年の1番人気(単勝オッズ2.6倍)ソーヴァリアント  12着
と、9年中5年で連対しています。

それから、人気の組み合わせは、
12年は「2番人気-1番人気-5番人気」
13年は「6番人気-7番人気-3番人気」
14年は「1番人気-9番人気-10番人気」
15年は「2番人気-8番人気-4番人気」
16年は「3番人気-2番人気-13番人気」
17年は「3番人気-1馬人気-7番人気」
18年は「4番人気-1番人気-2番人気」
19年は「1番人気-5番人気-4番人気」
20年は「10番人気-1番人気-4番人気」
21年は「8番人気-9番人気-5番人気」(中京)
22年は「2番人気-4番人気―3番人気」(中京)
23年は5番人気-3番人気-6番人気」
となっていました。
4着まで広げれば、4着以内に4番人気以上の上位人気の馬が、21年、23年を除く10年で少なくとも2頭入っていて、12年、18年、19年、22年を除けば、6番人気以下の人気薄の馬が少なくとも3着以内に1頭入っていました。

これを、単勝オッズでの組み合わせで見てみますと、
12年は「3.8倍-2.7倍-10.1倍」
13年は「11.6倍-26.8倍-4.5倍」
14年は「3.9倍-16.8倍-25.3倍」
15年は「4.0倍-35.8倍-8.0倍」
16年は「3.8倍-3.3倍-252.7倍」
17年は「7.9倍-2.3倍-13.8倍」
18年は「5.9倍-2.8倍-3.8倍」
19年は「2.7倍-13.7倍-4.8倍」
20年は「33.5倍-1.8倍-9.9倍」
21年は「20.6倍-24.1倍-8.1倍」(中京)
22年は「4.9倍-5.4倍-5.1倍」(中京)
23年は「11.2倍-4.7倍-18.0倍」
となっていました。
阪神競馬場施行の10年では少なくとも1頭、3着以内に単勝オッズ4.7倍以下の馬が入っていて、13年、14年以外の7年は、一桁オッズが3頭中2頭もしくは3頭入っていました。


毛色の組み合わせは、
12年 「鹿毛-青鹿毛-黒鹿毛」
13年 「鹿毛-栗毛-黒鹿毛」
14年 「黒鹿毛-黒鹿毛-鹿毛」
15年 「黒鹿毛-鹿毛-鹿毛」
16年 「黒鹿毛-鹿毛-鹿毛」
17年 「黒鹿毛-芦毛-芦毛」
18年 「鹿毛-黒鹿毛-青鹿毛」
19年 「黒鹿毛-黒鹿毛-鹿毛」
20年 「栗毛-鹿毛-黒鹿毛」
21年 「黒鹿毛-黒鹿毛-鹿毛」
22年 「黒鹿毛-鹿毛-黒鹿毛」
23年 「栗毛-鹿毛-鹿毛」
となっていました。
昨年23年を除いて、阪神、中京通して、毎年3着以内に少なくとも1頭、黒鹿毛馬が入っていました。
特に、14年から17年までの4年連続勝っているのは特筆すべきですね。


次に臨戦過程ですが、過去のG1経験も含めて前走のレースを見ていきたいと思います。
12年の上位3頭は、3頭とも過去にG1を経験していました。
また、それぞれの前走ですが、
1着馬のトゥザグローリーが前走中山記念1番人気10着
2着馬のショウナンマイティが前走大阪杯6番人気1着
3着馬のトーセンラーが前走新潟大賞典3番人気11着
となっていました。
13年の上位3頭ですが、2着のエクスペディションは、G1経験はありませんでしたが、1着のトウケイヘイローは朝日杯FSで4着、3着のダノンバラードは皐月賞3着の経験がありました。
また、それぞれの前走ですが、
1着馬のトウケイヘイローが前走京王杯スプリングS2番人気8着
2着馬のエクスペディションが前走小倉大賞典4番人気16着
3着馬のダノンバラードが前走日経賞6番人気7着
となっていました。
14年の上位3頭ですが、1着のエアソミュールと2着のアドマイヤタイシは、それぞれG1経験はありませんでしたが、3着のフラガラッハはマイルCSで17着、天皇賞(秋)で9着、15着と3回経験がありました。
また、それぞれの前走ですが、
1着馬のエアソミュールが前走中山記念8番人気10着
2着馬のアドマイヤタイシが前走新潟大賞典10番人気13着
3着馬のフラガラッハが前走大阪杯8番人気6着
となっていて、過去2年と違って、3頭とも前走は8番人気以下の下位人気となっていました。
15年の上位3頭ですが、3頭ともG1経験がありました。
また、それぞれの前走ですが、
1着馬のラブリーディが前走G1の天皇賞(春)8番人気8着
2着馬のマジェスティハーツが前走オープン特別7番人気4着
3着馬のアズマシャトルが前走新潟大賞典8番人気12着
となっていて、3頭とも前走は7番人気以下の下位人気となっていました。
16年の上位3頭ですが、連対馬2頭がG1経験がありました。
そして、この2頭はそれぞれG1で2着の経験もありました。
それぞれの前走ですが
1着馬のサトノノブレスが前走天皇賞(春)12番人気11着
2着馬のステファノスが前走香港のG1で8番人気10着
3着馬のプランスペスカが前走オープン特別11番人気7着
となっていて、3頭とも前走は8番人気以下の下位人気となっていました。
17年の上位3頭ですが、2着馬、3着馬がG1経験がありました。
そして、この2頭はそれぞれG1で、4着、3着の経験もありました。
それぞれの前走ですが、
1着馬のステイインシアトルが前走オープン特別の福島民報杯2番人気6着
2着馬のスマートレイヤーが前走G1のヴィクトリアマイルで4番人気4着
3着馬のマイネルフロストが前走新潟大賞典11番人気2着
となっていて、前走は、過去3年と違って、連対馬は前走2番人気、4番人気の上位人気、3着馬は、過去3年と同じく11番人気と下位人気となっていました。
18年の上位3頭ですが、2着馬、3着馬がG1経験がありました。
それぞれの前走ですが、
1着馬のストロングタイタンが前走オープン特別の都大路S3番人気9着
2着馬のトリオンフが前走新潟大賞典で1番人気4着
3着馬のトリコロールブルーが前走オープン特別の大阪城S4番人気1着
となっていました。
19年の上位3頭ですが、2着馬、3着馬がG1経験がありました。
それぞれの前走ですが、
1着馬のメールドグラースが前走新潟大賞典7番人気1着
2着馬のブラックスピネルが前走新潟大賞典で9番人気5着
3着馬のステイフーリッシュが前走G1の大阪杯で12番人気13着
となっていました。
20年の上位3頭ですが、3頭共G1経験がありました。
それぞれの前走ですが、
1着馬のパフォーマプロミスが前走前年のG1の天皇賞(春)8番人気3着
2着馬のラヴズオンリーユーが前走G1のヴィクトリアマイルで3番人気7着
3着馬のレッドジェニアルが前走G1の大阪杯で12番人気8着
となっていました。
21年(中京)の上位3頭ですが、1着馬、3着馬がG1経験がありました。
それぞれの前走ですが、
1着馬のユニコーンライオンが前走3勝クラス5番人気1着
2着馬のショウナンバルディが前走リステッド競争で3番人気3着
3着馬のブラストワンピースが前走G1の有馬記念で9番人気競争中止
となっていました。
22年(中京)の上位3頭ですが、3頭共G1経験がありました。
それぞれの前走ですが、
1着馬のヴェルトライゼンデが前走AJCC3番人気2着
2着馬のジェラルディーナが前走阪神牝馬Sで3番人気6着
3着馬のサンレイポケットが前走金鯱賞で3番人気7着
となっていました。
23年の上位3頭ですが、3頭共G1経験がありました。
それぞれの前走ですが、
1着馬のボッケリーニが前走日経賞5番人気2着
2着馬のフェーングロッテンが前走金鯱賞で3番人気2着
3着馬のアドマイヤハダルが前走リステッド競争で3番人気2着
となっていました。


枠順の出目ですが、
12年は「8枠-7枠-6枠」
13年は「5枠-5枠-4枠」
14年は「8枠-7枠-2枠」
15年は「8枠-6枠-4枠」
16年は「3枠-7枠-2枠」
17年は「8枠-7枠-3枠」
18年は「7枠-2枠-5枠」
19年は「7枠-8枠-6枠」
20年は「1枠-4枠-4枠」
21年は「3枠-6枠-1枠」(中京)
22年は「2枠-8枠-3枠」(中京)
23年は「7枠-3枠-5枠」
という順となっていました。


今年は京都競馬場での開催ですが、とりあえず、上記のデータを参考にしながら、あとは勘を働かせて予想の結論を出そうと思います。

 

6月に変更になった96年以降28年、連対馬56頭、3着馬28頭からです。


毎年取り上げていますが、ともかくも「東京巧者」の馬がそれなりの活躍をしています。
連対馬で、東京競馬場芝コースで5割以上の連対率(5割も含む)があったのは、56頭中40頭いました。
今回の登録馬18頭で東京芝が5割以上の連対率(1戦も含む)があったのは、エルトンバローズ、セリフォス、ドーブネ、パラレルヴィジョン、フィアスプライド、レッドモンレーヴの6頭となっています。

また、残りの東京芝連対率5割に満たない16頭(東京経験のなかった4頭(外国馬3頭、オリエンタルエクスプレス、フェアリーキングブローン、アルマダと13年1着のロードカナロア)も含む)ですが、昨年23年2着となったセリフォス以外の15頭に一つの共通点がありました。
それは、血統で父あるいは母の父(BMS)のどちらかでノーザンダンサー系が絡んでいたということです。
今回、東京芝で連対率5割に満たない馬か東京経験のなかった馬でノーザンダンサー系絡みの登録馬は、エアロロノア、ガイアフォース、カテドラル、ジオグリフ、ダノンスコーピオン、ナミュールと外国馬として出走予定のヴォイッジバブルとロマンチックウォーリアガイアフォースの8頭となっています。

3着馬も見てみますと、28頭中東京芝連対率5割以上あったのは12頭、東京経験なしが4頭、5割を切っていたのは12頭となっていました。
その5割を切っていた12頭のうち、ノーザンダンサー系絡みは6頭となっていました。

全体的にノーザンダンサー系絡みの馬を見てみますと、連対馬56頭中33頭いました。
東京芝連対率5割を切っていた16頭中15頭がノーザンダンサー系であったことから、つまり、東京芝連対率5割以上のノーザンダンサー系絡みの馬は、40頭中18頭ということになります。
東京芝連対率5割以上の登録馬6頭の中では、ドーブネの1頭がノーザンダンサー系絡みとなりますが、データからは、それほど気にはならないかと思います。

あと、残りの東京芝連対率5割以上でノーザンダンサー系絡みでなかった連対馬21頭ですが、上記から1頭を除く20頭は東京芝連対率5割以上ということになります。
(その除いたセリフォスは昨年の安田記念までの東京競馬場での戦績は3戦1着、4着、4着でしたので、ほぼ準じるものでしたし、今年は、昨年の安田記念2着を加えてちょうど5割となったので、ほぼすべてこのデータに該当しているものと思われます。)
ちなみに、今回の登録馬でこれに該当する馬は、上記のドーブネを除く、エルトンバローズ、セリフォス、パラレルヴィジョン、フィアスプライド、レッドモンレーヴの5頭になります。

逆にノーザンダンサー系絡みでない東京連対率に満たない登録馬は、ウインカーネリアン、コレペティトール、ステラヴェローチェ、ソウルラッシュの4頭になりますが、昨年2着のセリフォスを例外と見て今年もこのデータが繰り返されるならば連対はないことになります。(3着の可能性はもちろんあります)
さてどうでしょうか。
あと、ノーザンダンサー系絡みでなくて東京芝の経験のない登録馬ですが、今年はありません。
そのノーザンダンサー系絡みでなかった連対馬22頭の当日人気を見てみますと、1番人気が6頭、2番人気が2頭、3番人気が4頭、4番人気が3頭、5番人気が2頭、6番人気、8番人気、9番人気、13番人気、16番人気が各1頭ずつとなっていました。

一方、3着のノーザンダンサー系絡みの馬は28頭中14頭となっていました。
その残りのノーザンダンサー系絡みでなかった14頭ですが、そのうち11頭の父がミスタープロスペクター系となっていました。
今回この11頭に該当する登録馬は、ウインカーネリアン、コレペティトール、ソウルラッシュ、パラレルヴィジョン、フィアスプライド、レッドモンレーヴの6頭となっています。


次に枠の出目ですが、連対馬で一番多く出ているのは5枠の11頭で、続いて7枠と8枠の各9頭、2枠の7頭、6枠の6頭、1枠と3枠の各5頭と続き、あと4枠が4頭となっていました。
余談ですが、07年「1-3」が出るまでの前の年までは、「6枠」「7枠」「8枠」の外枠が毎年片方か両方で絡んでいました。
その後は、翌08年が「3-8」と絡みましたが、09年は「2-3」とまた外枠が連に絡みませんでした。
その後の10年は「5-8」、11年は「1-7」とまた外枠が連続絡みましたが、12年は「2-2」、13年は「1-5」と外枠が2年連続、連を外しました。
その後の14年は「5-6」、15年は「3-7」、16年は「5-6」、17年は「7-8」と、この4年連続、「6枠」「7枠」「8枠」の外枠が毎年片方か両方で絡んでいましたが、翌18年は「2-5」、続く19年は「1-3」と、この2年間は外枠が絡みませんでした。
その後、20年と21年は、共に「4-7」、22年は「5-7、昨年23年は「2-8」」と、ここ4年連続外枠が絡んでいます。
結局、96年から昨年23年までの28年間中、「6枠」「7枠」「8枠」の外枠が連をはずしたのは、07年、09年、12年、13年、18年、19年の6年ということになります。
そのうちの3着馬は、07年は8枠、13年は8枠、19年は7枠とその3年は外枠が入っていました。
ちなみに残りは、09年は2枠、12年は4枠、18年は1枠ということで、28年中24年、少なくとも1頭、「6枠」「7枠」「8枠」が3着以内に絡んでいたことになります。)
特に連対馬では、外枠が連を外したのがこの07年から昨年までの17年間中その6年というのは気になるところですね。
もうかつてのような、外枠強しの傾向は薄れたのかも知れませんが、ここ10年中9年では3着以内に外枠が絡んでいますので、今年の判断も難しいところです。
3着馬では、8枠が7頭、4枠が5頭、1枠と7枠が各4頭、2枠と6枠が各3頭、3枠と5枠が各1頭となっています。

また、全体的に外枠の中でも「8枠」がよく絡んでいます。
過去28年中、96年、98年、99年、00年、05年、09年、11年、12年、14年、15年、16年、18年、19年、20年を除く半分の14年で8枠が3着以内に入っていました。(1着4頭、2着5頭、3着7頭)
そのうち01年、02年には2頭3着以内に入っていました。
その3着以内に入った8枠の馬の当日の人気は、2番人気1頭、4番人気2頭、5番人気3頭、6番人気1頭、7番人気2頭、8番人気4頭、9番人気2頭、12番人気1頭となっていて、ほぼ中くらいの人気薄の馬が目立っていました。
ただ、ここ15年中8枠が3着以内に入ったのは10年、13年、17年、21年、22年、23年の6年と前より減っているところが気になるところです。
しかしながら、ここ3年連続で8枠は、4番人気3着、8番人気3着、4番人気1着と3着以内に入っています。

また、内枠の「1枠」と「2枠」もよく絡んでいます。
過去28年中、97年、99年、00年、01年、04年、05年、14年、15年、16年、17年、20年、21年、22年を除く半分強の15年で、1枠か2枠のどちらか、あるいはその中から2頭、3着以内に入っていました。(1着6頭、2着6頭、3着6頭)
特に06年以降13年までの8年連続で3着以内に入っていました。
その3着以内に入った1枠、2枠の馬の当日の人気は、1番人気3頭、2番人気2頭、3番人気4頭、4番人気2頭、5番人気3頭と、入った18頭中14頭は5番人気以上の上位人気となっていました。
あと残り4頭は、9番人気、10番人気、12番人気、13番人気が各1頭となっていて、結構下位人気も入っていました。
これを見る限りでは、「8枠」で入った馬とは違う傾向を見せています。


毛色は、連対馬では鹿毛が31頭、栗毛が11頭、黒鹿毛が6頭、芦毛と青鹿毛が各4頭となっていました。
3着馬では、鹿毛が11頭、栗毛が8頭、黒鹿毛、青鹿毛、芦毛が各3頭となっています。


当日の人気ですが、1番人気は、96年から99年までの4年連続で連対していましたが、00年から08年までの9年間は連対していませんでした。
しかしながら、09年1番人気のウオッカが1着となり、10年ぶりに連対を果たしました。
しかし、10年の1番人気は14着、11年の1番人気は6着、そして12年の1番人気は9着とまた3年連続1番人気は連対を果たせませんでした。
続く13年は、1番人気のロードカナロアが人気に応え1着となり09年以来の連対となりました。
14年も1番人気のジャスタウェイが1着、15年、続く16年も1番人気のモーリスがそれぞれ1着、2着と1番人気が4年連続連対を果たしました。
1番人気が4年連続で連対したのは、実に99年以来16年ぶりとなりました。
しかしながら、17年の1番人気イスラボニータは8着、18年の1番人気スワーヴリチャードは3着、19年の1番人気アーモンドアイも3着と、この3年は連対していませんでした。
翌20年の1番人気アーモンドアイ、そして21年の1番人気のグランアレグリアと2年連続2着と連対していました。
22年の1番人気イルーシヴパンサーは8着、昨年23年1番人気シュネルマイスターは3着と連対を逃しています。
結局、過去28年中1番人気は11連対となっています。
さて今年の1番人気馬はどうでしょうか。
あと、連対馬の単勝オッズですが、一桁台は連対馬56頭中28頭で、10倍台は19頭、20倍台は5頭、30倍台は2頭、40倍台は1頭、そして120.5の単勝オッズ万馬券が1頭となっていました。

3着馬では、1番人気は4頭(03年、18年、19年、23年)、2番人気は1頭で、3番人気~5番人気は10頭、6番人気は1頭、7番人気以下は12頭となっていました。
単勝オッズは、一桁が28頭中12頭で、10倍台は5頭、20倍台は3頭、30倍台は5頭、40倍台は1頭、50倍台が1頭、そして142.1倍の単勝オッズ万馬券が1頭となっていました。


次に臨戦過程ですが、連対馬では、前走のレースで一番多かったのは京王杯組で16頭いました。
その京王杯での人気は、1番人気から6番人気の間で、着順は1着から9着の間となっていました。
今回の登録馬でこれに該当するのは、2番人気1着のレッドモンレーヴ1頭となっています。
3着馬では、前走京王杯だったのは27頭中4頭のみとなっていました。
その人気と着順はそれぞれ、13番人気7着、3番人気11着、2番人気3着、2番人気1着となっていました。
該当する馬としては、他に1番人気11着だったダノンスコーピオンがいます。
続いて、連対馬で前走京王杯以外は40頭いたことになりますが、その前走が有馬記念10番人気14着のジェニュイン(97年2着)、ドバイデューティフリー人気不明15着のアサクサデンエン(06年2着)、同じく人気不明3着のダイワメジャー(07年1着)、マイラーズC9番人気1着のコンゴウリキシオー(07年2着)、マイラーズC2番人気9着のスーパーホーネット(10年2着)、マイルCS7番人気9着のグランプリボス(14年2着)、中山記念7番人気3着のロゴタイプ(17年2着)、天皇賞(秋)3番人気12着のダノンキングリーの計8頭を除いた30頭の前走の人気は1番人気から6番人気まで、その着順も1着から8着までの間にそれぞれ入っていました。
また、その40頭中21頭の前々走はG1となっていました。
上記の例外の8頭では、そのうち6頭の前々走がG1でした。
前走京王杯以外の登録馬で、前走の人気が6番人気以上の上位人気、着順8着以内だった馬は、18頭中12頭、そのうち前々走がG1だったのは、ソウルラッシュ、ナミュールと外国参戦馬のヴォイッジバブル、ロマンチックウォーリアの計4頭となっています。
また、前走の人気着順が上記に該当しない登録馬は残り6頭ですが、そのうち前々走はG1がだったのは今回はいません。

3着馬で前走京王杯以外の23頭を見てみますと、05年06年の外国馬2頭以外の21頭の前走の人気は、1番人気が9頭、2番人気が3頭、3番人気が4頭、4番人気が2頭、5番人気、7番人気、9番人気が各1頭となっていました。
また前走の着順は(外国馬2頭を含む)、1着が7頭、2着が3頭、3着が5頭、4着が2頭、5着が3頭、6着、10着、15着が各1頭と、3頭を除いて掲示板に載っていました。
ほぼ連対馬と同じような傾向となっています。
ちなみに、前々走G1を走っていたのはそのうち4頭でした。


年齢は、1着馬では、6歳馬が10頭と最も多く、続いて4歳が8頭、5歳が6頭、7歳が3頭、3歳が1頭となっています。
2着馬では、5歳が12頭と最も多く、続いて4歳が10頭、7歳が4頭で、1着馬で最も多かった6歳馬は13年までは1頭も入っていませんでしたが、14年初めて2着に入り、続く15年も連続して2着に入りました。
3着馬では、6歳馬が10頭と最も多く、続いて5歳が9頭、4歳が6頭、3歳が2頭、7歳が1頭となっていました。

それから、05年以降19年までの15年、連続500kg以上の馬が少なくとも1頭連対していました。(2頭共は13年と15年)
しかし20年は16年ぶりに絡みませんでした。
21年は、前走よりプラス4kgで当日502kgとなったグランアレグリアが2着となっています。
翌22年、昨年23年は、20年に続いて500kg以上の馬は連対しませんでした。
その間の連対馬38頭中、前走も当日も500kg以上だった馬は17頭となっています。
それに当日500kgを超えたグランアレグリアを加えると18頭になります。
あとの18頭ですが、そのうち当日490kg台だったのは10頭、あと、474kg(10年2着)、486kg(08年1着)、454kg(05年2着)、482kg(18年1着)、470kg(19年2着)、488kg(20年2着)、456kg(21年1着)、482kg(22年1着)、480kg(23年1着)、486kg(23年2着)となっていました。
05年以降の3着馬19頭では、当日500kg以上だったのは6頭、490kg台だったのは3頭、480kg台だったのは3頭、470kg台だったのは5頭、あと、464kg(08年)、452kg(13年)となっています。


以上ですが、まずは、昨年の予想の結果のところで、最後に、20年までの100%のデータを挙げながら、その検証をまとめの意味で挙げておりましたが、再度検証しながら挙げておきたいと思います。


『その96年以降、20年までの過去25年で続いているデータを挙げていきますと、
①まず先日のデータでも挙げた「東京芝連対率5割を割る(東京芝経験のない馬も含む)馬はすべて血統でノーザンダンサー系絡みだった」
過去連対馬50頭中15頭が該当していました。
②「3連単が始まった05年以降昨年までのその配当は、固い決着でもすべて万馬券」
③「96年以降すべて連対馬で前走1着同士での決着がなかった」
④「96年以降すべて連対馬の父の血統で、サンデーサイレンス系同士での決着がなかった」
となっていました。』

その中、④のところが、21年、連対馬がディープインパクト産駒同士で決まりましたので、初めて外れたということになりました。
翌22年は、サンデーサイレンス系とノーザンダンサー系の組み合わせとなり、20年までの④のデータに戻っていましたが、昨年23年は21年に続き、サンデーサイレンス系産駒同士での決着となりました。
また、①ですが、昨年23年ノーザンダンサー系絡みではなかったセリフォス(東京芝連対率が5割未満(3戦4着、4着、1着))が3番人気2着となりましたので、初めて外れたこととなりました。

残りの②③は継続となっています。
今年も登録馬の段階で移りしまくりそうなメンバーが揃っていますので、検討予想も、かなり難航しそうですね。
ともかく、上記のデータを細かく整理しながら結論を出していこうと思います。