01年の第1回から昨年23年までの23年間、連対馬46頭、3着馬23頭からです。
その施行ですが、01年から05年までの5年間は8月の中旬過ぎに行われていましたが、06年からは5週繰り上がって、新潟競馬の夏の始めの2日目に変わりました。
日程の変更で多少影響はあると思いますが、一応、昨年までと同じように通して見ていきます。


とにもかくにも、外ラチに近い所が伸びるので有名で、その場所をいち早く取れる外枠が強いレースとして認識されています。
実際どうなのでしょうか。
01年の第1回から準に(1着-2着-3着)のそれぞれの枠番を列挙していきますと、
01年(2-5-5)
02年(8-4-4)
03年(4-7-2)
04年(5-8-7)
05年(5-7-8)
06年(7-5-7)
07年(7-8-2)
08年(8-3-1)
09年(8-8-6)
10年(5-6-2)
11年(2-6-7)
12年(8-8-2)
13年(7-2-7)
14年(2-7-7)
15年(8-6-7)
16年(4-8-5)
17年(8-5-7)
18年(8-4-6)
19年(6-2-8)
20年(5-7-6)
21年(7-6-1)
22年(8-8-3)
23年(2-5-1)
となっていて、これをまとめてみますと、連対馬では、8枠が14頭(8-8が3年)、5枠と7枠が各8頭、2枠が6頭、6枠が5頭、4枠が4頭、3枠が1頭、1枠は過去23年で1頭もなしとなっています。
こう見ると、連対馬ではよく言われている「外枠一辺倒」とまではいっていないように見えますが、8枠が23年中11年と半分で連対しているのは傾向とすれば目立つかと思います。
また、8枠が連対しなかった残り12年では、7枠が7年連対していて、結局23年中7枠か8枠が18年連対していますし、あと7枠、8枠が連対しなかった残り4年のうち2年では3着に7枠、8枠がそれぞれ入っていましたので、とりあえずは、8枠、もしくは7枠の馬からの検討から入っていくのがセオリーかと思います。
ちなみに、連対が「7-8」で決まったのは、07年の1回しかありません。

3着では、7枠が7頭と最も多く、2枠が4頭、1枠と6枠が各3頭、5枠と8枠が各2頭、3枠と4枠が各1頭と続いていました。
1着から3着までを見てみますと、多い順番で、8枠が23年中12年、2枠と7枠が23年中10年、5枠が23年中9年、6枠が23年中7年、4枠が23年中4年、1枠が23年中3年、3枠が23年中2年と、外枠が目立つ中、意外と2枠もがんばっていることがわかります。
結局、通してみると、3着以内で7枠、8枠が絡まなかった年は、23年間の中で、01年、10年、23年の3年のみとなっています。(ちなみに、10年は4着、01年、23年は5着に8枠が入っていました。)


次に父の血統ですが、連対馬では、ノーザンダンサー系(ダンツィヒ系が4頭、ニジンスキー系、フェアリーキング系、ヴァイスリージェント系、ストームバード系が各2頭、サドラーズウェルズ系、リファール系が各1頭)が14頭、ミスタープロスペクター系が14頭(バトルブランが3頭、マクフィが2頭、スキャン、スクワートルスクワート、アフリート、スウェプトオヴァーボード、エンドスィープ、ロードカナロア、モンテロッソ、サウスヴィグラス、アドマイヤムーンが各1頭)、ナスルーラ系(プリンスリーギフト系が7頭、ネヴァーベンド系が2頭、ボールドルーラー系、レッドゴッド系が各1頭)が11頭、ヘイルトゥリーズン系が4頭(タイキシャトル、タイキシャトルの仔のメイショウボーラ、サンデーサイレンス系のアドマイヤマックス、キンシャサノキセキ)、マンノウォー系(ウォーニングがのべ2頭、オフィサーが1頭)が3頭となっていました。
それから、連対馬46頭中22頭で父かBMS(母の父)がノーザンダンサー系絡みとなっていました。

3着馬の父では、ノーザンダンサー系が7頭(ヌレイエフ系、ヴァイスリージェント系が各2頭、ニジンスキー系、フェアリーキング系、サドラーズウェルズ系が各1頭)、ミスタープロスペクター系(アドマイヤムーンが2頭、アフリート、アドマイヤムーン、アルデバンⅡ、モンテロッソが各1頭)が5頭、ナスルーラ系が4頭(プリンスリーギフト系が2頭、ネヴァーベンド系、グレイソブリン系が各1頭)、マンノウォー系が3頭、ヘイルトゥリーズン系も4頭(サンデーサイレンス系のフジキセキ、ダイワメジャー、ヴァンセンヌ(2頭))となっていました。

3着馬ではノーザンダンサー系絡みだったのは、23頭中13頭も占めていました。
しかしながら、ここ5年は上位3頭ともノーザンダンサー系絡みではない馬で占められましたので、今年は悩むところです。(ここ5年中4年の馬は4着、1年の馬は5着ノーザンダンサー系絡みの馬でした)


それから、特筆すべきこととしては、10年に、それまで過去9年間3着以内に入ったことのなかったミスタープロスペクター系産駒が、1着、2着を占めてしまったことでした。
その後、11年も2着、3着を占め、12年は1着馬がミスタープロスペクター系産駒、13年の1着馬もミスタープロスペクター系でした。
最近も、20年、21年、22年、23年と4年連続、連対馬をミスタープロスペクター系産駒が占めていました。
(20年、21年は3着以内を占めていました。)
ここに来て産駒の血統の傾向が変わったのでしょうか。
結局、ミスタープロスペクター系産駒は、10年以降昨年までの14年間では、1着が8頭、2着が7頭、3着が6頭と、計42頭21頭で、14年中11年で3着以内に入っていました。(そのうち15年はミスタープロスペクター系産駒の出走はなし)
ちなみに今年のミスタープロスペクター系産駒の出走馬は、アビッグチア、チェイスザドリーム、マイヨアポア、マウンテンムスメ、リプレーザの6頭となっています。

そしてもう一つ、サンデーサイレンス系産駒は14年まで、不思議なことに連対馬が生まれていませんでした。(3着馬は09年に初めて1頭(フジキセキ産駒の2番人気アルティマトゥーレ)入りました。)
しかし15年、初めて2着にそのアドマイヤマックス産駒の9番人気シンボリディスコが入りました。
16年は、13頭中3頭のサンデーサイレンス系産駒が出走しましたが、6番人気ローズミラクルの5着が最高位でした。
17年は16頭中3頭のサンデーサイレンス系産駒が出走しましたが、14番人気アースエンジェルの5着が最高位でした。
18年は17頭中4頭のサンデーサイレンス系産駒が出走しましたが、10番人気アペルトゥーラの7着が最高位でした。
しかし19年は、5頭のサンデーサイレンス産駒が出走したところ、キンシャサノキセキ産駒の3番人気カッパツハッチが2着、ダイワメジャー産の駒9番人気オールポッシブルが3着と2頭も3着以内に入りました。
21年は、5頭が出走しましたが、9番人気ジュランビルの5着が最高位でした。
22年は、5頭が出走して、14番人気ロードベイリーフが最高位3着に入りました。
23年も、4頭が出走して、14番人気ロードベイリーフが昨年に続いて最高位3着に入りました。

結局サンデーサイレンス産駒は、09年に3着、15年に2着、19年に2着、3着、22年、23年に各3着と、09年以降15年間で6頭のみが3着以内と、意外にも不振だったことがわかります。
今年もサンデーサイレンス系産駒の取捨選択で悩むことになりそうですね。
ちなみに、サンデーサイレンス系産駒の馬は、グレイトゲイナー、ディヴィナシオン、デュアリスト、ハギノメートル、モズメイメイ、ロードベイリーフの6頭が出走しています。
今年も、ミスタープロスペクター系産駒とサンデーサイレンス系産駒のこの2つの系統の取捨選択で悩むことになりそうですね。
ちなみに、最も多く連対馬を出しているノーザンダンサー系産駒の出走馬ですが、クムシラコ、メデッィーヴァル(ストームバード系)の2頭となっています。


次に臨戦過程の前走の着順ですが、連対馬46頭では、05年1着のテイエムチュラサン(前走新潟日報賞(1600万下)6着)、07年1着のサンアディユ(前走京葉S(ダートのオープン特別戦)12着)、08年2着のシンボリグラン(前走函館スプリントS7着)、09年1着のカノヤザクラ(前走CBC賞11着)、09年2着のアポロドルチェ(前走オープン特別8着)、12年2着のエーシンダックマン(前走CBC賞7着)、15年1着のベルカント(前走コーラルS(ダート)13着)、18年1着のダイメイプリンセス(前走CBC賞9着)、21年2着のライオンボス(前走オープン特別1番人気9着)、23年1着のオールアットワンス(前走1年前のアイビスサマーダッシュ8番人気6着)の10頭以外の36頭は、前走で掲示板に載っていました。

3着馬23頭では、03年3着のトーセンオリオン(前走NHKマイル(G1)10着)、10年3着のマルブツイースター(前走オープン特別12着)、12年3着のエーシンヴァーゴウ(前走海外(アラブ)のG1戦12着)、14年3着のアースソニック(函館スプリントS6着)、19年3着のオールポッシブル(バーデンバーデンC16着)、21年3着のバカラクイーン(前走2勝クラス7着)、22年3着のロードベイリーフ(前走CBC賞6着)、23年3着のロードベイリーフ(前走オープン特別13番人気6着)の8頭以外の15頭はすべて4着以上(そのうち1着が9頭)となっていました。
また、連対馬46頭中40頭の前走のレースは重賞かオープン特別でした。
あと残りの6頭の前走は、準オープンが5頭(1着、2着、6着、3着、3着)、1000万下戦が1頭(1着)となっていました。
3着馬では、14頭が重賞かオープン特別で、6頭が1000万下戦(2勝クラス)(1着、3着、1着、1着、1着、7着)、3頭が準オープン戦(1着、1着、1着)となっていました。
今回の出走馬で、前走重賞かオープン特別を走って掲示板に載ったのは、チェイスザドリーム(1着)、ウインググレイテスト(2着)、マウンテンムスメ(3着)、ファイアダンサー(3着)、モズメイメイ(3着)の5頭となっています。
また、前走準オープン(3勝クラス)で上位3着以内だった出走馬ですが、今回はいません。


あと、毎年取り上げていますが、やはり展開に特徴があります。
まず、46頭中16頭が逃げ切りを計って連対していました。
また、逃げに近い2番手及び3番手付近に道中いた馬が14頭連対しています。
それ以外追い込んで来たのは残り16頭となっています。
3着馬では、逃げ切りを計って3着だったのは、23頭中2頭。
あと、2番手が3頭で、ほぼ先行に準じるのが8頭となっていました。
それ以外の10頭は追い込んで3着となっています。
これを前走で見てみますと、連対馬で前走でいわゆる逃げ切りを図ったのは46頭中17頭で、逃げに近い先行が12頭、あと残りの15頭は直線追い込んでのもので、この15頭のその前走の着順は5頭(7着、11着、8着、9着、9着)を除いて10頭は掲示板に載っていました。
3着馬では、前走逃げが4頭、逃げに準じる先行が7頭、あと12頭は後方からで、その後方からの12頭のうちG1のNHKマイルで10着だった1頭、オープン特別の米子S12着だった1頭、そして函館SSでそれぞれ6着、9着だった2頭、CBC賞で6着だった2頭、2勝クラスで7着だった以外の5頭は追い込んで2着、3着、4着、3着、1着となっていました。


次に毛色ですが、連対馬では、鹿毛が19頭と最も多く、次に栗毛が16頭、黒鹿毛が6頭、青鹿毛が3頭、芦毛が2頭となっていました。
3着馬では、同じく鹿毛が9頭と最も多く、続いて黒鹿毛が7頭、栗毛が5頭、青鹿毛と芦毛が各1頭となっています。


年齢ですが、連対馬では5歳が17頭、4歳が11頭、6歳が9頭、3歳が6頭、7歳が3頭となっています。
3着馬では、5歳が10頭、3歳と6歳が各5頭、4歳が2頭、7歳が1頭となっています。


性別では、1着馬では牝馬が16頭、牡馬が7頭と牝馬がリード。
2着馬では牡馬が11頭、牝馬が11頭と半々でセン馬が1頭となっていて、連対馬では牝馬がリードしています。
3着馬では牡馬が12頭、牝馬が11頭とほぼ半々となっています。

過去23年では、02年、12年以外の21年で牝馬が連対、その2年の3着馬は牝馬でしたので、結局毎年少なくとも1頭は牝馬が3着以内に入っていたことになります。
1頭だったのは11年、2頭だったのも11年、3頭だったのは1年となっていました。
3着以内に入った牝馬の計37頭の年齢の内訳は、5歳が17頭、3歳が8頭、4歳が7頭、6歳が4頭7歳が1頭となっています。
5歳牝馬に関してもう少し突っ込んでみますと、過去23年中、5歳牝馬の出走がなかった4年(03年~05年、15年)を除く19年で、08年、10年、11年、14年を除く15年で少なくとも1頭3着以内に入っていました。(09年と20年では2頭)
ちなみに、その5歳牝馬17頭の人気の内訳は、2番人気5頭、4番人気2頭、5番人気1頭、6番人気1頭、7番人気2頭、8番人気3頭、9番人気2頭、14番人気1頭となっていました。
今回の出走馬で5歳牝馬は、チェイスザドリーム、テイエムスパーダ、ハギノメーテルの3頭となっています。


それから当日の1番人気ですが、1着は9頭、2着は4頭、3着は1頭と、23年中連対が13年、3着以内は14年となっています。
それ以下では、4着は1頭、5着は3頭、そして9着と10着と16着が各1頭、18着が2頭となっていました。


以上ですが、展開がモノを言うレースですので、その予想も含めて難解なレースですね。
今年もいろいろとかなり悩みそうです。
問題は、昨年までの繰り返しになりますが、今年もどのデータを重視していくかですね。
やはり「展開」なのか、「特に8枠を中心とした枠順」なのか「父の血統」なのかまた「5歳を中心とする牝馬」なのか「1番人気の馬」なのか「前走の内容」なのか、はたまた載せていない「馬体重」なのか・・
ともかくも、今年も上記のデータを一つ一つずつ丁寧に考えつつ、勘とひらめきを加味して、結論を出していこうと思っています。