先日のデータのところで、前走「天皇賞(春)」の馬が、92年以降、95年、06年の京都競馬場開催を除く29年で、連対馬60頭中22頭(1着馬13頭、2着馬9頭)いると書きましたが、もう少し掘り下げて見ていきたいと思います。

連対馬で前走天皇賞(春)を走った馬は22頭でしたが、前々走が天皇賞(春)を走った馬は6頭いましたので、臨戦過程で、前走、または前々走で天皇賞(春)を走った馬は全部で28頭と半分近くいたということになります。

また3着馬では、連対馬と違って、前走天皇賞(春)を走った馬は30頭中5頭と少ないものとなっています。
また3着馬では前々走天皇賞(春)を走った馬は1頭もいませんでした。

前走天皇賞(春)を走った馬が連対した年ですが、92年以降、95年、06年の京都競馬場開催を除く30年では、92年、98年、02年、10年、11年、16年、19年、21年、23年を除く21年で連対していました。
その除いた9年中、92年、98年は前々走で天皇賞(春)を走っていましたので、結局30年中23年で、少なくとも1頭、連対馬の前走か前々走で天皇賞(春)を走っていたことになります。
また、残りの中で11年、16年、23年は、3着馬の前走が天皇賞(春)でしたので、30年中26年で、前走または前々走で天皇賞(春)を走った馬が少なくとも3着以内に入っていたことになります。
ちなみに、京都開催の95年は3着馬の前走が天皇賞(春)、06年は1着馬、2着馬の前走が天皇賞(春)となっており、結局、92年以降、95年と06年も加えた過去32年中、02年、10年、19年、21年以外の28年の上位3頭の中では、前走、または前々走で天皇賞(春)を少なくとも1頭が走っていたことになります。
またその中で、3着以内に2頭、前走、または前々走で天皇賞(春)走っていた年は、93年、03年、15年、20年の4年となっていました。

さて、その臨戦過程で天皇賞(春)走っていた馬の傾向を探ってみてみます。
まず、前走天皇賞(春)を走っていた、92年以降、95年、06年を除く30年中21年、連対馬22頭をまず見てみます。
前走の天皇賞(春)の着順ですが、1着が8頭、2着が3頭、3着が2頭、4着が1頭、5着が3頭、6着が1頭、7着が2頭、10着が1頭、11着が1頭となっています。
その前々走では、1着が12頭、2着が4頭、4着が1頭、5着が1頭、6着が1頭、7着が3頭となっていました。
前々走が天皇賞(春)だった連対馬6頭では、前々走の天皇賞(春)の着順ですが、2着が2頭、4着、7着、8着、9着が各1頭となっています。
その6頭のそれぞれのその後の前走の着順は、1着2頭、2着3頭、3着1頭となっています。
3着となった5頭の前走の天皇賞(春)の着順ですが、1着(2頭)、2着、7着、13着(1番人気)
ぞの前々走では、1着(2頭)、2着(2頭)、3着となっています。

今回の登録馬で前走天皇賞(春)を走っていたのは
ブローザホーン 5番人気2着 前々走、阪神大賞典1番人気3着
ディープポンド    6番人気3着 前々走、阪神大賞典5番人気7着
の2頭となっています。
前々走で天皇賞(春)を走っていたのは今回はいません。
データ的には、過去前走天皇賞(春)を走って宝塚記念で3着以内には入った27頭(連対22頭、3着5頭)で見てみますと
前走二桁人気で3着以内に入った馬はなし
前々走阪神大賞典を走った馬は10頭、その着順は1着6頭、2着3頭、7着1頭と、10頭中9頭が連対しています。
1頭、7着だった馬(キセキ)がいますが、その時の人気は1番人気でした。
このデータから可能性のあるのは、ブローザホーンとなりますが、結果はどうなるでしょうか。

前走、前々走とも掲示板に載ったのは27頭中17頭、前走掲示板に載っていて前々走は掲示板に載らなかったのは27頭中3頭、前走は掲示板に載らなくて前々走掲示板に載っていたのは27頭中6頭、前走、前々走とも掲示板に載らなかった馬は、20年6番人気2着のキセキ(前走天皇賞(春)3番人気6着、前々走阪神大賞典1番人気7着)の1頭となっています。
過去のデータから、3着以内に入る確率を見てみますと、(前々走阪神大賞典だった馬は、そのデータは度外視して)
ブローザホーン・・・前走、前々走とも掲示板に載る27分の17
該当馬なし・・・前々走のみ載る26分の6
ディープポンド・・・前走のみ掲示板に載る26分の3
該当馬なし・・・前走、前々走とも掲示板に載らない26分の1


前走天皇賞(春)を走った連対馬のこの宝塚記念での当日人気ですが、
1番人気  10頭
2番人気   5頭
3番人気   1頭
4番人気   なし
5番人気   1頭
6番人気   3頭
7番人気   1頭
10番人気  1頭(15年デニムアンドルビー、天皇賞(春)は9番人気10着)
となっています。
3着馬5頭では
2番人気   2頭
3番人気   2頭
12番人気  1頭(20年のモズッベロ、天皇賞(春)は5番人気7着)

次に、前走天皇賞(春)を走って連対した22頭の年齢の内訳ですが
4歳馬 10頭
5歳馬 9頭
6歳馬 3頭
同じく3着になった5頭の内訳は、
5頭とも4歳でした。
ちなみに、前々走天皇賞(春)を走った6頭の内訳は、
4歳馬 1頭
5歳馬 4頭
6歳馬 1頭
となっています。


以上、あくまでこれまでのデータですが、参考までに触れさせていただきました。
ともかくも、92年以降、京都開催も含めて32年中02年、10年、19年、21年を除く28年に前走か前々走で天皇賞(春)を走った馬が少なくとも1頭3着以内にいたことから、今年も前走天皇賞(春)を走った馬が3着以内に絡む確率は高いかと思います。(連対馬では32年中24年、3着のみでは32年中6年)
今回は京都競馬場での開催。
G1になってからの京都競馬場開催は91年、95年、06年ですが、それぞれの年で、3着以内で前走天皇賞(春)だった馬を見てみますと、
91年
2番人気1着  メジロライアン     前走2番人気4着
1番人気1着  メジロマックイーン   前走1番人気2着
95年
6番人気3着  エアダブリン       前走1番人気5着
06年
1番人気1着  ディープインパクト   前走1番人気1着
10番人気2着 ナリタセンチュリー    前走10番人気12着
となっていて、どの年も1頭ないし2頭、3着以内に入っていました。
今年は、前走天皇賞(春)を走った馬としては、前走5番人気2着のブローザホーンと前走6番人気3着のディープポンドの2頭が出走しています。
まずは、この2頭が3着以内にはいるかどうかの検討が必要ですね。
とにもかくにも、検討段階で悩みつつも、今年は何かと楽しみな宝塚記念となりそうです。