今年のマーメイドステークスは、阪神競馬場リフレッシュ工事中の為、京都競馬場での代替開催となります。
この代替がこれまでの荒れるマーメイドステークスにどう影響されるのか未知数ですが、とりあえず、京都競馬場開催での過去のデータを載せておきます。
96年の第1回から昨年23年の28回まで、06年の京都開催を除く27年、連対馬54頭、3着馬27頭からです。
途中、日程の若干の変更、阪神の馬場の改装、07年以降の別定戦からハンデ戦への変更等ありますがそのままその27年から見ていくことにします。
それに付随して、唯一京都競馬場で行われた、06年のデータも付け加えていきたいと思います。


毎年触れていますが、連対馬と人気、また単勝オッズに大きな特徴があったレースでした。
96年から23年までの阪神開催での人気と単勝オッズの傾向ですが、まず1番人気はその27年中10年で連対し、残り17年中7年では1番人気の代わりに2番人気が連に絡んでいました。
あと残り10年ですが、
96年 「6番人気と4番人気」
08年 「12番人気と10番人気」
09年 「9番人気と4番人気」
10年 「3番人気と14番人気」 
13年 「7番人気と10番人気」
16年 「6番人気と7番人気」
18年 「10番人気と9番人気」
19年 「7番人気と10番人気」
21年 「10番人気と5番人気」
22年 「10番人気と4番人気」
での組み合わせとなっていました。
そして、その10年を除く、1番人気あるいは2番人気が連対した17年のその連の相手の人気は、11年、12年、14年、15年、20年を除いた12年は、5番人気以上の上位人気でした。
その相手が6番人気以下の下位人気で連対した組み合わせはそれぞれ、
11年 2番人気-7番人気
12年 1番人気-7番人気
14年 1番人気-13番人気
15年 8番人気-1番人気
20年 7番人気-2番人気
で決着しています。
あと残りの相手が5番人気以上だった12年の中で、そのうち1番人気と2番人気で決まったのは4回で、つまり2番人気はその17年中11年で連に絡んでいたことになります。
その1番人気と2番人気で決まったのは、97年、98年、99年、04年で、ハンデ戦が始まった07年以前のことで、結局のところ、ハンデ戦が始まった07年以降(実際は、06年の京都開催から)の14年間は、「2番人気-5番人気」で決まった07年、17年「3番人気-2番人気」で決まった17年以外は、上記のように荒れる傾向となっていて、別定戦だった以前の10年間では、「6番人気-4番人気」で決まった96年以外は上位人気内の組み合わせで決まっていたことになります。

また、27年の連対馬54頭のうち、
08年の1着(116.3倍)、2着馬(40.1倍)
09年の1着馬(22.1倍)
10年の2着馬(47.9倍)
11年の2着馬(12.1倍)
12年の2着馬(14.9倍)
13年の1着馬(12.4倍)、2着馬(28.8倍)
14年の2着馬(76.6倍)
15年の1着馬(15.6倍
16年の1着馬(10.8倍)、2着馬(13.3倍)
18年の1着馬(17.1倍)、2着馬(14.2倍)
19年の1着馬(14.2倍)、2着馬(26.8倍)
20年の1着馬(14.7倍)
21年の1着馬(20.5倍)
22年の1着馬(14.6倍)
の19頭を除く35頭の単勝オッズは一桁となっていました。
こう見ますと、08年以降の過去16年、17年と23年以外は二桁オッズの馬が少なくとも1頭絡んでいたことがわかります。

トータルで見てみますと、97年以降07年までは、「単純に考えて一桁台オッズのボックスを買えば、儲けは別にして馬連及び馬単の馬券は当たるということになります。」というはっきりしたデータを持っていたレースでしたが、08年以降16年までは、毎年二桁台以上のオッズが少なくとも1頭連対するようになったことから、この08年を境目に大きく傾向が変わったと言えるかと思います。
その傾向からその17年はもちろん、「荒れる」ことを前提に予想しましたが、3着まででも「3番人気-2馬人気-6番人気」と、いう組み合わせで、3連単の配当が1万円台と、期待を裏切る(?)結果となりました。
しかし、18年は「10番人気-9番人気-4番人気」という組み合わせで3連単の配当は26万円台、19年は「7番人気-10番人気-5番人気」という組み合わせで3連単の配当は39万円台、20年は「7番人気-2番人気-3番人気」という組み合わせで3連単の配当は12万円台、21年は「10番人気-5番人気-6番人気」という組み合わせで3連単の配当は33万円台、22年は「10番人気-4番人気-1番人気」という組み合わせで3連単の配当は11万円台と、ここ5年はまたかなり荒れています。
しかし昨年23年は、二桁オッズの馬の中から本命馬を選ぶなど、荒れると見て予想しましたが、結果は「1番人気と3番人気」での固い決着となり、17年に続き、期待を裏切る(?)結果となりました。
しかしながら3着馬は10番人気、荒れる要素は残っていたようです。

結局、08年以降16年までの9年中7年、そして18年から22年までの5年間は、3連単の配当が10万円台を超えるなど(08年では190万台の配当が出ています)、17年、23年は固かったけれども、基本的には荒れやすいレースには変わりはないような気がいたします。
やはり、ハンデ戦が傾向の変化にその影響をもたらしたのかも知れませんね。

その、17年を除いた08年から16年までの9年間と、18年から22年までの5年間での、ここでは3着馬も含めた二桁台以上のオッズの馬を、ハンデ重量と共にここで挙げておきたいと思います。
08年 トーホウシャイン  12番人気(116.3倍)1着 48kg
08年 ピースオブラブ   10番人気(40.1倍)2着 52kg
08年 ソリッドプラチナム 5番人気(11.7倍)3着 53kg
09年 コスモプラチナ    9番人気(22.1倍)1着 53kg
10年 セラフィックロンブ 14番人気(37.9倍)2着 53kg
11年 アースシンボル   13番人気(72.2倍)3着 52kg
12年 クリスマスキャロル 7番人気(14.9倍)2着 50kg
12年 メルヴィユドール  10番人気(28.5倍)3着 50kg
13年 マルセリーナ    7番人気(12.4倍)1着 56kg
13年 アグネスワルツ   10番人気(28.8倍)2着 55kg
14年 コスモバルバラ   13番人気(76.6倍)2着 50kg
15年 シャトーブランシュ 8番人気(15.6倍)1着 53kg
15年 パワースポット   10番人気(20.8倍)3着 53kg
16年 ヒルノマテーラ   7番人気(13.3倍)2着 51kg
18年 アンドリエッテ    10番人気(17.1倍)1着 51kg
18年 ワンブレスアウェイ 9番人気(14.2倍)2着 53kg
19年 サラス        7番人気(14.2倍)1着 51kg
19年 レッドランディーニ 10番人気(26.8倍)2着 51kg
19年 スカーレットカラー 5番人気(10.6倍)3着 53kg
20年 サマーセント    7番人気(14.7倍)1着 50kg
21年 シャムロックヒル 10番人気(20.5倍)1着 50kg
21年 シャドウディーヴァ 6番人気(10.1倍)3着 55kg
22年 ウインマイティー 10番人気(14.6倍)1着 54kg
23年 ホウオウエミーズ 10番人気(23.8倍)3着 54kg

この中で、9番人気から14番人気までの馬ですが、16年、17年、20年を除く12年で少なくとも1頭3着以内に入っていました。
とりあえず9番人気から14番人気までの馬には要注意ですね。(17年は、4着に9番人気(51kg)キンショウユキヒメが3着馬にハナ差で入っていました)
ちなみに、3頭入って大荒れになった08年の出走数は12頭と少ない頭数でした。

3着馬(26頭)の当日の人気と単勝オッズも挙げておきます。
こちらは07年までの上位人気で決まっていた連対馬とは全く違う様相を呈していました。
まず人気ですが、1番人気が2頭、2番人気が2頭、3番人気が2頭、4番人気が2頭、5番人気が5頭、6番人気が5頭、8番人気が2頭、10番人気が4頭、11番人気、12番人気、13番人気が各1頭と、07年までの連対馬とは違って、下位人気が主体となっています。
単勝オッズも、1番人気、2番人気、3番人気、4番人気の中の計8頭と5番人気の中の3頭、6番人気の中の1頭が一桁オッズだった以外の15頭は、すべて10倍以上(最低で10.1倍、最高で136.9倍)の二桁または三桁オッズとなっていました。

ちなみに、06年の京都競馬場開催での人気での上位3頭の組み合わせですが、
「9番人気-13番人気-11番人気」
という結果で、馬連、3連単の配当は、
馬連 5360円、3連単 301550円と阪神開催に負けず劣らずの荒れた結果となっていました。
また、ハンデ重量の組み合わせは、
「49kg-51kg-51kg」
と、軽ハンデ重量で占められた組み合わせとなっています。


次に前走の人気を見てみます。
京都開催を除く27年の連対馬54頭では、そのうち36頭が5番人気以上の上位人気となっていました。
あとの6番人気以下の18頭ですが、そのうち5頭の前走はG1で、安田記念が3頭(9番人気7着、16番人気12着、13番人気14着)、ヴィクトリアマイルが2頭(16番人気14着、15番人気9着)となっていました。
あと残りの13頭ですが、そのうち1頭は97年2着のゴールデンジャックで、前走は金鯱賞9番人気(9着)となっていました。
ただその前走は9ヶ月ぶりのレースで、叩き2走目のこのレースの当日人気は、前走の人気と打って変わって4番人気まで上がっていました。
また、昨年23年の2着馬ウインマイティーも、前走京都記念で7番人気(6着)でしたが、それまでのG1、G2戦線を走ってきたこともあって、この当日人気は3番人気まで上がっていました。
その2頭を除くあとの11頭は、08年と09年のそれぞれの連対馬と10年の2着馬、11年の1着馬、13年の2着馬、18年の2着馬、19年の1着馬、20年の1着馬、21年の1着馬で、ここにもハンデ戦に変わっての影響が現れている気がいたします。
まず08年ですが、1着のトーホウシャインと2着のピースオブラヴのそれぞれの前走は、1000万下条件戦6番人気9着、新潟大賞典15番人気15着となっていました。
それから09年1着のコスモプラチナと2着のニシノブルームーンのそれぞれの前走は、愛知杯8番人気16着、準オープン特別6番人気1着となっていました。
続く10年2着のセラフィックロンプの前走ですが、オープン特別の都大路S12番人気5着となっていました。
そして11年1着のフミノイマージンですが、前走は金鯱賞8番人気6着でした。
ただし、前々走と3走前の牝馬限定の重賞でそれぞれ1着、2着となっていたことからこのマーメイドSの当日の人気は2番人気となっていました。
13年2着のアグネスワルツは、前走オープン特別の都大路S9番人気8着でした。
18年2着のワンブレスアウェイは、前走福島牝馬S6番人気6着でした。
19年1着のサラスは、準オープン特別11番人気3着でした。
20年1着のサマーセントは、準オープン特別(3勝クラス)6番人気3着でした。
21年1着のシャムロックヒルは、準オープン特別(3勝クラス)6番人気14着でした。

いずれにしても、ゴールデンジャック、ウインマイティー以外の11頭は、臨戦過程からはちょっと掴みにくい傾向となっています。

それから3着馬の前走の人気ですが、5番人気以上の上位人気だったのは27頭中9頭でした。
あとの6番人気以下の18頭(そのうち11頭は9番人気以下)のうち5頭はG1(オークス、安田記念、ヴィクトリアマイル3頭)で、あとの13頭は、阪神牝馬Sが2頭、目黒記念、京都記念、愛知杯、福島牝馬ステークス、中山牝馬ステークス、オープン特別が各1頭、そして準オープンが5頭となっていました。

ついでに前々走の人気も見てみますと、連対馬54頭中37頭が5番人気以上の上位人気となっていました。
あとの下位人気の17頭は、新潟大賞典(7番人気11着)、京王杯(10番人気10着)、マイラーズC(8番人気5着)、1000万下特別(7番人気5着)、福島牝馬S(12番人気15着)、エリザベス女王杯(15番人気17着)、福島牝馬S(7番人気7着)、オープン特別(10番人気13着)、福島牝馬S(9番人気1着)、阪神牝馬S(9番人気6着)、オープン特別(6番人気4着)、エリザベス女王杯(8番人気9着)、1000万条件戦(6番人気5着)、中山牝馬S(7番人気3着)、準オープン特別(6番人気8着)、オープン特別(10番人気9着)、有馬記念15番人気6着と、17頭中11頭は重賞となっていました。

それから3着馬の前々走は、やはり連対馬と違った傾向を示していて、5番人気以上の上位人気は27頭中15頭で(1番人気2頭、2番人気3頭、3番人気3頭、4番人気3頭、5番人気4頭)、あとの12頭はそれ以下の下位人気となっていました。(6番人気1頭、7番人気3頭、8番人気3頭、9番人気3頭、10番人気1頭、14番人気1頭)
その5番人気以上の上位人気だったレースの内容は重賞が8頭、オープン特別が2頭、準オープンが3頭、1000万(900万)下戦が2頭となっていました。

06年の京都競馬場開催での上位3頭の前走ですが、
1着馬 オープン特別  8番人気2着
2着馬 1600万下特別 4番人気3着
3着馬 1600万下特別 3番人気7着
同じく 上位3頭の前々走ですが、
1着馬 500万下 4番人気1着
2着馬 1000万下 1番人気1着
3着馬 1600万下特別 3番人気5着
となっていました。


年齢は、1着馬では、5歳が12頭、4歳が11頭、6歳が3頭となっていました。
2着馬では、5歳が15頭、4歳が8頭、6歳が3頭となっていました。
3着馬では、5歳が11頭、4歳が10頭、6歳が3頭、3歳と7歳が各1頭となっています。
ここ7年は、
17年は「5歳-5歳-5歳」
18年は「6歳-5歳-5歳」
19年は「4歳-4歳-4歳」
20年は「4歳-5歳-5歳」
21年は「4歳-4歳-5歳」
22年は「5歳-4歳-5歳」
23年は「5歳-6歳-6歳」
となっています。

06年の京都競馬場開催での上位3頭の年齢は、
06年は「3歳-4歳-4歳」
となっていました。


毛色は、1着馬では、鹿毛が14頭、黒鹿毛6頭、芦毛が3頭、栗毛が2頭、栃栗毛、青毛が各1頭となっていました。
2着馬では、鹿毛が10頭、黒鹿毛が6頭、栗毛が4頭、栃栗毛と青鹿毛と芦毛が各2頭、青毛が1頭となっていました。
3着馬では、鹿毛が11頭、黒鹿毛が6頭、栗毛が4頭、青鹿毛が3頭、栃栗毛が2頭、芦毛が1頭となっています。

06年の京都競馬場開催での上位3頭の毛色は、
「黒鹿毛-鹿毛-鹿毛」
となっていました。


枠の出目ですが、1着馬では、7枠と8枠が各5頭、2枠と6枠が各4頭、1枠と4枠が各3頭、3枠が2頭、5枠が1頭となっていました。
2着馬では、5枠が5頭、6枠と7枠と8枠が各4頭、1枠、2枠、4枠が各3頭、3枠が1頭となっていました。
3着馬では、8枠が5頭、4枠が4頭、1枠、2枠、3枠、5枠、6枠、7枠が各3頭となっていました。

06年の京都競馬場での上位3頭の枠の出目ですが、
「8枠-2枠-3枠」
となっていました。


また、前走の展開を見てみますと、連対馬54頭中31頭が最終コーナーで7番手より前の方の位置にいました。
3着馬では、その前にいたのは27頭中16頭となっていました。

06年の京都競馬場開催での上位3頭の最終コーナーでの位置ですが、
「12番手-6番手-4番手」
となっていました。


それから、このレースは、逃げ馬の活躍が目立っていることでも有名でした。
しかしここのところ、その活躍は影を潜め、逆に差し馬、追い込み馬で決まることが多くなってきました。
ただし、21年の勝ち馬は逃げ切りで勝っています。
00年以降06年の京都開催も含んで見てみますと、逃げ馬のそれぞれの成績は、00年2着、01年2着、02年1着、03年4着、04年7着、05年1着、06年4着、07年4着、08年2着、09年1着、10年2着、11年12着、12年8着、13年2着、14年12着、15年8着、16年14着、17年8着、18年15着、19年12着、20年4着、21年1着、22年8着となっていて、23年中9連対となっていました。
ただ、その逃げ馬に関しては、予想通り逃げた馬もいれば、意外な馬が逃げたこともあって、レース前からその馬を予想するのはちょっと至難の業となっています。


以上ですが、今年は京都開催となったことも相まって、さらに難解さが増していますね。
まずは荒れるか荒れないかの選択からですね。
どちらかと言えば、やっぱり今年もまずは荒れると思っての予想になるかと思います。
そのために、人気とオッズがほぼ出たところで、06年の京都開催でも10番人気馬が1着になっていたこともありますので、「9番人気から14番人気」辺りの馬を検討していこうと思っています。
あとは、ハンデ重量と展開の検討ですね。
とにもかくにも何かと難解な取捨選択、予想になるかと思いますが、今年も結果を恐れずやりがいを感じながら検討していきたいと思います。