97年以降、09年と21年の札幌競馬場開催を除く、23年までの函館競馬場開催の25年間、連対馬50頭、3着馬25頭からです。


まず、牝馬の強いレースです。
特に、03年ビリーヴ、04年05年シーイズトウショウ、06年ビーナスライン、07年アグネスラズベリと、03年から07年までの5年連続で牝馬が勝っていました。
まずは、本命馬を牡馬にするのか牝馬にするのか、この難しい「二者択一」が大きなポイントになるかと思います。
ちなみに函館で行なわれた函館スプリントSの過去25年全体で見てみますと、03年から23年までの18年中(札幌での開催の09年、21年を除く)12年で牝馬が勝っていましたが、それ以前の97年から02年までの6年間では、01年に牝馬のメジロダーリングが勝った以外は牡馬(セン馬も含む)が勝利していました。
結局過去25年で見てみますと、25年中12年が牝馬、13年が牡馬となっていました。
逆に、2着馬では、牡馬(セン馬も含む)が25頭中20頭、牝馬は5頭、3着馬では、牡馬が25頭中16頭、牝馬は9頭となっていて、2着馬では牝馬は苦戦しています。

97年以降での牝馬の勝ち馬、計12頭の当日人気の内訳ですが、1番人気が3頭、2番人気が3頭、3番人気が3頭、5番人気が1頭、12番人気が1頭、13番人気が1頭となっています。
牝馬の2着馬5頭の当日人気の内訳は、1番人気、2番人気、5番人気、6番人気、7番人気が各1頭となっています。
同じく、牝馬の3着馬9頭の人気の内訳は、1番人気、2番人気が各1頭、3番人気が2頭、4番人気、7番人気、8番人気、10番人気、11番人気が各1頭となっています。
結構人気薄の牝馬が来ていたことがわかります。

また、連対馬の牡馬、牝馬の組み合わせを見てみますと、
牡馬-牡馬           9年
牡馬(セン馬含む)-牝馬  4年
牝馬-牡馬(セン馬含む)  11年
牝馬-牝馬           1年
つまり、25年中16年で少なくとも牝馬が1頭連対していたことになります。
その牡馬-牡馬での組み合わせ9年のうち3着に牝馬が入ったのは4年。
つまり、1着、2着、3着を牡馬で占めたのは25年中5年(99年、02年、08年、15年、19年)のみとなります。
そのうち02年では、牝馬の出走はありませんでした。
また、牝馬が2頭3着以内に入ったのは97年、06年、13年、14年、16年の5年、3頭占めたのは無しとなっています。

ちなみに、札幌競馬場で行われた09年では、1着(1番人気)、21年では2着(1番人気)にそれぞれ牝馬が入っていました。


次に、過去の1着馬の人気を挙げておきますと、06年1着となった牝馬ビーナスラインの13頭中13番人気(単勝オッズ77.4倍)、13年1着となったパドトロワの16頭中6番人気(単勝オッズ18.0倍)、14年1着となったガルボの14頭中8番人気(単勝オッズ35.9倍)、16年1着となった牝馬ソルヴェイグの16頭中12番人気(単勝オッズ39.4倍)の4頭以外の21頭はすべて5番人気以上の上位人気でした。(1番人気7頭、2番人気5頭、3番人気6頭、4番人気1頭、5番人気2頭)

それから、連対馬の当日の人気を見ていきますと、06年までの10年間では、1番人気、2番人気のどちらか、もしくは両方が毎年絡んでいました(そのうち1番人気と2番人気で決着したのは2回)。
しかしその後は、3着馬まで含めると
07年は「3番人気-6番人気-4番人気」
08年は「1番人気-5番人気-4番人気」
10年は「2番人気-1番人気-15番人気」
11年は「1番人気-3番人気-2番人気」
12年は「2番人気-1番人気-11番人気」
13年は「6番人気-5番人気-3番人気」
14年は「8番人気-6番人気-4番人気」
15年は「4番人気-14番人気-12番人気」
16年は「12番人気-2番人気-7番人気」
17年は「3番人気-4番人気-7番人気」
18年は「3番人気-10番人気-1番人気」
19年は「5番人気-2番人気-1番人気」
20年は「1番人気-10番人気-3番人気」
22年は「1番人気-7番人気-13番人気」
23年は「3番人気-5番人気-1番人気」
と、1番人気、あるいは2番人気が連対したのは、15年中8年となっていました。(そのうち1番人気と2番人気で決着したのは2年)
結局、09年、21年の札幌開催を除く過去25年、07年、13年、14年、15年、17年、18年、23年の7年以外の18年は、1番人気、2番人気のどちらか、もしくは両方絡んでいたことになります。
そのうち18年と23年の3着に1番人気馬が入っていたので、25年中3着以内に1番人気、あるいは2番人気が入らなかったのは5年ということになります。

ちなみに、札幌競馬場での人気の組み合わせは、
09年は「1番人気-8番人気-12番人気」
21年は「5番人気-1番人気-4番人気」
となっています。

ちなみに、人気別の連対馬の数をあげていきますと、1番人気が12頭、2番人気が10頭、3番人気が7頭と、この上位3番人気までで50頭中29頭占めていました。
続いて、4番人気が2頭、5番人気が5頭、6番人気が5頭、7番人気が2頭、8番人気が2頭、そして、10番人気が2頭(18年2着のヒルノディバロー、20年2着のダイメイフジ)、12番人気(16年1着のソルヴェイグ)、13番人気(06年1着のビーナスライン)、14番人気(15年2着のアースソニック)が各1頭となっていました。
この4番人気の2頭のうち1頭と5番人気以下の連対馬は、すべて二桁台の単勝オッズで、最低10.1倍(4番人気)、最高78.7倍(14番人気)となっていました。
結局、50頭中20頭が二桁台の単勝オッズとなっています。

3着馬の当日の人気ですが、1番人気は3頭(18年、19年、23年)、2番人気は1頭、3番人気は3頭で、連対馬と違ってこの上位3番人気までは25頭中7頭のみとなっていました。
あと、4番人気が4頭、5番人気が2頭、6番人気も2頭、7番人気も2頭、8番人気が1頭、それから10番人気が4頭、3着馬の中では4番人気と共10番人気が4頭ともっとも多く、あと11番人気が1頭、12番人気が1頭、13番人気が1頭となっていました。
単勝オッズで見てみますと、25頭中一桁台は10頭で、あと残り15頭は二桁以上となっていました。(最低11.5倍(4番人気)、最高211.5倍(11頭中11番人気))


次に年齢別で見てみますと、1着馬ですが、5歳馬が10頭と最も多く、あと4歳馬が7頭、3歳馬が4頭、6歳馬が3頭、7歳馬が1頭となっていました。
2着馬では、1番多かったのは6歳馬の9頭で、続いて4歳馬が6頭、3歳馬が5頭、5歳馬が3頭、7歳馬が2頭となっています。
3着馬では、4歳馬が9頭、5歳馬が6頭、3歳馬が4頭、6歳馬が3頭、7歳馬が2頭、9歳馬が1頭となっていました。

札幌開催では、
09年「3歳-9歳-6歳」
21年「4歳-5歳-5歳」
となっていました。


また、毛色ですが、圧倒的に「鹿毛」が強いレースとなっています。
連対馬の内訳は、鹿毛が29頭、栗毛が7頭、黒鹿毛が5頭、青鹿毛が4頭、青毛が3頭、芦毛が2頭となっていました。
その鹿毛馬ですが、最初の97年では連対はなかったものの、98年以降08年まで11年連続で片方か両方で絡んでいました。
それ以降では、
10年は「黒鹿毛と青鹿毛」
11年は「黒鹿毛と鹿毛」
12年は「青毛と鹿毛」
13年は「鹿毛と青鹿毛」
14年は「青毛と青毛」
15年は「栗毛と鹿毛」
16年は「栗毛と鹿毛」
17年は「鹿毛と鹿毛」
18年は「栗毛と黒鹿毛」
19年は「鹿毛と栗毛」
20年は「鹿毛と鹿毛」
21年は「青鹿毛と鹿毛」
23年は「鹿毛と鹿毛」
でなっていて、10年以降の13年間ではそのうち10年で鹿毛馬が連対していました。
結局、25年中21年で鹿毛馬が少なくとも1頭連対していたことになります。
ちなみに、その鹿毛馬が絡まなかった4年の3着馬は、そのうち97年、10年、14年は黒鹿毛馬、18年は青鹿毛馬と、結局その4年とも3着以内に鹿毛馬が入らなかった年となっています。
ただ、その4年とも4着馬は鹿毛馬となっていました。
その3着馬では、鹿毛と黒鹿毛が共に9頭と最も多く、続いて芦毛が3頭、栗毛が2頭、青毛と青鹿毛が各1頭となっていました。

札幌開催では、
09年「栃栗毛-鹿毛-青毛」
21年「鹿毛-芦毛-鹿毛」
となっていました。


臨戦過程の前走ですが、人気も着順も上位もあれば下位もあって、そのあたり不問となっています。
ちなみに、連対馬50頭中前走で掲示板に載っていたのは29頭、それ以下は21頭となっていて、前走二桁着順だったのは12頭でした。
3着馬では、前走掲示板に載っていたのは14頭、それ以下は11頭、そのうち二桁は9頭となっていました。
その前走もしくは前々走ですが、結構、高松宮記念や安田記念、桜花賞などのG1を経た馬が見られました。
1着馬では25頭中13頭、2着馬では25頭中11頭、3着馬では25頭中9頭となっています。

札幌開催では、
09年
1着馬 前走 NHKマイルC  13番人気3着
        (前々走オープン特別11番人気1着)
2着馬 前走 CBC賞      15番人気9着
        (前々走オープン特別6番人気15着)
3着馬 前走 オープン特別   11番人気15着
        (前々走高松宮記念 9番人気8着)
21年
1着馬 前走 オーシャンS  6番人気3着
        (前々走スプリンターズS11番人気16着)
2着馬 前走 オーシャンS     1番人気2着
        (前々走京阪杯1番人気2着)
3着馬 前走 京王杯SC   5番人気4着
        (前々走高松宮記念 11番人気10着)

今回の登録馬で前走か前々走でG1を走っていたのは、シュバルツカイザー(前走高松宮記念18番人気13着、ビッグシーザー(前走高松宮記念9番人気7着)、マテンロウオリオン(前走高松宮記念17番人気16着)の3頭となっています。


次に父の血統ですが、連対馬ではミスタープロスペクター系が16頭と最も多く、続いてノーザンダンサー系が13頭、ヘイルトゥリーズン系が12頭、ナスルーラ系が7頭、トゥルビョン系、マンノウオー系が各1頭となっていました。
3着馬では、ノーザンダンサー系が10頭と最も多く、ヘイルトゥリーズン系が5頭、ミスタープロスペクター系とナスルーラ系が各3頭、マンノウォー系が2頭、エルバジェ系、サーゲイロード系が各1頭となっています。

札幌開催では、
09年
1着馬の父 アグネスデジタル(ミスタープロスペクター系)
2着馬の父 ウォーニング(マンノウォー系)
3着馬の父 プトイットバック(マンノウォー系)
21年
1着馬の父 キズナ(サンデーサイレンス系)
2着馬の父 ロードカナロア(ミスタープロスペクター系)
3着馬の父 ディープブリランテ(サンデーサイレンス系)
となっていました。


以上ですが、3連単が始まった06年以降函館開催の17年では、その配当は、10万円以上が5年、5万円以上9万円台までが6年と、結構荒れているレースとなっていますので、やはり予想は難解となりそうですね。(昨年23年は2万円台)
とりあえず、上記のデータを参考にしながら検討し、結論を出していこうと思います。