12年から競馬番組変更に伴い、2000m芝に戻ってこの6月に行われています。
その代わりに、それまでこの5月に行われていた金鯱賞が、リニューアルされた中京競馬場で、同じ12年から12月に移動して、2000m芝に変更して行われています。(ただし17年からは、その金鯱賞は、12月から翌年の3月に移動変更になっています。その代わりに、12月には、阪神競馬場でかつてこの時期に行なわれていた鳴尾記念と同じ施行のレースとして、「チャレンジC」の名称で行われています。)
いずれにしても、11年までの金鯱賞と同じく、12年からそれに代わって行われている鳴尾記念は宝塚記念の重要な前哨戦となります。
ちなみに、ここ13年の鳴尾記念から宝塚記念に挑んだ馬は、12年は4頭、13年、14年、15年は各2頭、16年は3頭、17年は1頭、18年は2頭、19年、20年は各1頭、21年は2頭、22年は1頭、13年は3頭でした。
そのうち、12年では、鳴尾記念1番人気2着だったショウナンマイティが宝塚記念では6番人気3着、13年では、鳴尾記念3番人気3着だったダノンバラードが宝塚記念では5番人気2着、14年では、2番人気4着だったカレンミロティックが宝塚記念では9番人気2着、15年では、6番人気1着だったラブリーディが宝塚記念でも1着で、4年連続で上位着順馬が1頭ずつ宝塚記念で3着以内に入っていました。
しかし、16年は、3頭の中で鳴尾記念2番人気2着だったステファノスが宝塚記念では7番人気5着が最高位、結局1頭も3着以内には入らず、17年も、唯一10番人気5着だったスピリッツミノルが出走しましたが、9番人気7着で上位には入らず、18年も鳴尾記念4番人気1着だったストロングタイタンは宝塚記念では8番人気11着、もう1頭も二桁着順、19年は、鳴尾記念6番人気5着だったノーブルマーズは宝塚記念では10番人気6着、20年は、鳴尾記念4番人気3着だったレッドジェニアルは宝塚記念では15番人気10着と、16年以降5年連続鳴尾記念出走した馬が宝塚記念では3着以内に入っていませんでした。
しかし翌21年は、京都競馬場が大規模整備工事の影響のため、馬場養生など日程が変則となり、中京競馬場で行われましたが、2頭出走したうち、8番人気1着となったユニコーンライオンが宝塚記念では7番人気2着と6年ぶりに3着以内に入りました。
翌22年は、鳴尾記念7番人気4着だったギベオンが宝塚記念にも出走しましたが、17番人気10着、昨年23年は、3頭宝塚記念出走しましたが、そのうち鳴尾記念5番人気1着だったボッケリーニは6番人気7着で、あと2頭は二桁着順でした。

しかしながら、昨年は阪神競馬場に戻っての開催となりましたが、今年は、その阪神競馬場改修工事により今年は京都競馬場で行われます。
参考にはならないかとは思いますが、12年以降、昨年23年までの過去10年間、阪神競馬場施行での鳴尾記念のデータに、21年、22年の中京競馬場でのデータを加えて、単純に羅列していこうと思います。


まずは1番人気馬ですが、
12年の1番人気(単勝オッズ2.7倍)ショウナンマイティ  2着
13年の1番人気(単勝オッズ3.5倍)パッションダンス   6着
14年の1番人気(単勝オッズ3.9倍)エアソミュール    1着
15年の1番人気(単勝オッズ2.4倍)エアソミュール    4着
16年の1番人気(単勝オッズ2.8倍)ヤマカツエース    6着
17年の1番人気(単勝オッズ2.3倍)スマートレイヤー   2着
18年の1番人気(単勝オッズ2.8倍)トリオンフ        2着
19年の1番人気(単勝オッズ2.7倍)メールドグラース   1着
20年の1番人気(単勝オッズ2.4倍)サートゥルナーリア  4着
21年の1番人気(単勝オッズ3,7倍)サンレイポケット   6着(中京)
22年の1番人気(単勝オッズ4,1倍)カイザーバローズ  7着(中京)
23年の1番人気(単勝オッズ2.6倍)ソーヴァリアント  12着
と、9年中5年で連対しています。

それから、人気の組み合わせは、
12年は「2番人気-1番人気-5番人気」
13年は「6番人気-7番人気-3番人気」
14年は「1番人気-9番人気-10番人気」
15年は「2番人気-8番人気-4番人気」
16年は「3番人気-2番人気-13番人気」
17年は「3番人気-1馬人気-7番人気」
18年は「4番人気-1番人気-2番人気」
19年は「1番人気-5番人気-4番人気」
20年は「10番人気-1番人気-4番人気」
21年は「8番人気-9番人気-5番人気」(中京)
22年は「2番人気-4番人気―3番人気」(中京)
23年は5番人気-3番人気-6番人気」
となっていました。
4着まで広げれば、4着以内に4番人気以上の上位人気の馬が、21年、23年を除く10年で少なくとも2頭入っていて、12年、18年、19年、22年を除けば、6番人気以下の人気薄の馬が少なくとも3着以内に1頭入っていました。

これを、単勝オッズでの組み合わせで見てみますと、
12年は「3.8倍-2.7倍-10.1倍」
13年は「11.6倍-26.8倍-4.5倍」
14年は「3.9倍-16.8倍-25.3倍」
15年は「4.0倍-35.8倍-8.0倍」
16年は「3.8倍-3.3倍-252.7倍」
17年は「7.9倍-2.3倍-13.8倍」
18年は「5.9倍-2.8倍-3.8倍」
19年は「2.7倍-13.7倍-4.8倍」
20年は「33.5倍-1.8倍-9.9倍」
21年は「20.6倍-24.1倍-8.1倍」(中京)
22年は「4.9倍-5.4倍-5.1倍」(中京)
23年は「11.2倍-4.7倍-18.0倍」
となっていました。
阪神競馬場施行の10年では少なくとも1頭、3着以内に単勝オッズ4.7倍以下の馬が入っていて、13年、14年以外の7年は、一桁オッズが3頭中2頭もしくは3頭入っていました。


毛色の組み合わせは、
12年 「鹿毛-青鹿毛-黒鹿毛」
13年 「鹿毛-栗毛-黒鹿毛」
14年 「黒鹿毛-黒鹿毛-鹿毛」
15年 「黒鹿毛-鹿毛-鹿毛」
16年 「黒鹿毛-鹿毛-鹿毛」
17年 「黒鹿毛-芦毛-芦毛」
18年 「鹿毛-黒鹿毛-青鹿毛」
19年 「黒鹿毛-黒鹿毛-鹿毛」
20年 「栗毛-鹿毛-黒鹿毛」
21年 「黒鹿毛-黒鹿毛-鹿毛」
22年 「黒鹿毛-鹿毛-黒鹿毛」
23年 「栗毛-鹿毛-鹿毛」
となっていました。
昨年23年を除いて、阪神、中京通して、毎年3着以内に少なくとも1頭、黒鹿毛馬が入っていました。
特に、14年から17年までの4年連続勝っているのは特筆すべきですね。


次に臨戦過程ですが、過去のG1経験も含めて前走のレースを見ていきたいと思います。
12年の上位3頭は、3頭とも過去にG1を経験していました。
また、それぞれの前走ですが、
1着馬のトゥザグローリーが前走中山記念1番人気10着
2着馬のショウナンマイティが前走大阪杯6番人気1着
3着馬のトーセンラーが前走新潟大賞典3番人気11着
となっていました。
13年の上位3頭ですが、2着のエクスペディションは、G1経験はありませんでしたが、1着のトウケイヘイローは朝日杯FSで4着、3着のダノンバラードは皐月賞3着の経験がありました。
また、それぞれの前走ですが、
1着馬のトウケイヘイローが前走京王杯スプリングS2番人気8着
2着馬のエクスペディションが前走小倉大賞典4番人気16着
3着馬のダノンバラードが前走日経賞6番人気7着
となっていました。
14年の上位3頭ですが、1着のエアソミュールと2着のアドマイヤタイシは、それぞれG1経験はありませんでしたが、3着のフラガラッハはマイルCSで17着、天皇賞(秋)で9着、15着と3回経験がありました。
また、それぞれの前走ですが、
1着馬のエアソミュールが前走中山記念8番人気10着
2着馬のアドマイヤタイシが前走新潟大賞典10番人気13着
3着馬のフラガラッハが前走大阪杯8番人気6着
となっていて、過去2年と違って、3頭とも前走は8番人気以下の下位人気となっていました。
15年の上位3頭ですが、3頭ともG1経験がありました。
また、それぞれの前走ですが、
1着馬のラブリーディが前走G1の天皇賞(春)8番人気8着
2着馬のマジェスティハーツが前走オープン特別7番人気4着
3着馬のアズマシャトルが前走新潟大賞典8番人気12着
となっていて、3頭とも前走は7番人気以下の下位人気となっていました。
16年の上位3頭ですが、連対馬2頭がG1経験がありました。
そして、この2頭はそれぞれG1で2着の経験もありました。
それぞれの前走ですが
1着馬のサトノノブレスが前走天皇賞(春)12番人気11着
2着馬のステファノスが前走香港のG1で8番人気10着
3着馬のプランスペスカが前走オープン特別11番人気7着
となっていて、3頭とも前走は8番人気以下の下位人気となっていました。
17年の上位3頭ですが、2着馬、3着馬がG1経験がありました。
そして、この2頭はそれぞれG1で、4着、3着の経験もありました。
それぞれの前走ですが、
1着馬のステイインシアトルが前走オープン特別の福島民報杯2番人気6着
2着馬のスマートレイヤーが前走G1のヴィクトリアマイルで4番人気4着
3着馬のマイネルフロストが前走新潟大賞典11番人気2着
となっていて、前走は、過去3年と違って、連対馬は前走2番人気、4番人気の上位人気、3着馬は、過去3年と同じく11番人気と下位人気となっていました。
18年の上位3頭ですが、2着馬、3着馬がG1経験がありました。
それぞれの前走ですが、
1着馬のストロングタイタンが前走オープン特別の都大路S3番人気9着
2着馬のトリオンフが前走新潟大賞典で1番人気4着
3着馬のトリコロールブルーが前走オープン特別の大阪城S4番人気1着
となっていました。
19年の上位3頭ですが、2着馬、3着馬がG1経験がありました。
それぞれの前走ですが、
1着馬のメールドグラースが前走新潟大賞典7番人気1着
2着馬のブラックスピネルが前走新潟大賞典で9番人気5着
3着馬のステイフーリッシュが前走G1の大阪杯で12番人気13着
となっていました。
20年の上位3頭ですが、3頭共G1経験がありました。
それぞれの前走ですが、
1着馬のパフォーマプロミスが前走前年のG1の天皇賞(春)8番人気3着
2着馬のラヴズオンリーユーが前走G1のヴィクトリアマイルで3番人気7着
3着馬のレッドジェニアルが前走G1の大阪杯で12番人気8着
となっていました。
21年(中京)の上位3頭ですが、1着馬、3着馬がG1経験がありました。
それぞれの前走ですが、
1着馬のユニコーンライオンが前走3勝クラス5番人気1着
2着馬のショウナンバルディが前走リステッド競争で3番人気3着
3着馬のブラストワンピースが前走G1の有馬記念で9番人気競争中止
となっていました。
22年(中京)の上位3頭ですが、3頭共G1経験がありました。
それぞれの前走ですが、
1着馬のヴェルトライゼンデが前走AJCC3番人気2着
2着馬のジェラルディーナが前走阪神牝馬Sで3番人気6着
3着馬のサンレイポケットが前走金鯱賞で3番人気7着
となっていました。
23年の上位3頭ですが、3頭共G1経験がありました。
それぞれの前走ですが、
1着馬のボッケリーニが前走日経賞5番人気2着
2着馬のフェーングロッテンが前走金鯱賞で3番人気2着
3着馬のアドマイヤハダルが前走リステッド競争で3番人気2着
となっていました。


枠順の出目ですが、
12年は「8枠-7枠-6枠」
13年は「5枠-5枠-4枠」
14年は「8枠-7枠-2枠」
15年は「8枠-6枠-4枠」
16年は「3枠-7枠-2枠」
17年は「8枠-7枠-3枠」
18年は「7枠-2枠-5枠」
19年は「7枠-8枠-6枠」
20年は「1枠-4枠-4枠」
21年は「3枠-6枠-1枠」(中京)
22年は「2枠-8枠-3枠」(中京)
23年は「7枠-3枠-5枠」
という順となっていました。


今年は京都競馬場での開催ですが、とりあえず、上記のデータを参考にしながら、あとは勘を働かせて予想の結論を出そうと思います。