金融危機再燃
オバマ大統領就任でお祭り騒ぎの米国ですが、
株式市場は静かに危機を迎えています。
バンク・オブ・アメリカの危機で下がっていた銀行株ですが、
今度はイギリスのRBSの巨額損失の話も出て、
世界的に金融セクターが下落してきました。
フィラデルフィア銀行株指数(KBW指数)も、
先日11月安値を更新したと思ったら、
20日は、25.34の-6.22と
2割近くの急落となっています。
20日の銀行株を見ると、
シティ、バンカメ、JPモルガン、ドイツ銀行、
HSBCなどが昨年来の安値を更新。
昨年末には、
「悪材料は全て織り込み済み」と言われていたのに、
今年になってから一気にキケン水域まで下がってきました。
しかし、この間金融当局が何もしなかったわけではなく、
米国はバンカメに、英国はRBSに資本注入し、
今後発生する追加の損失についても
政府保証をつけると発表しているのに、
それでも下げ止まらない。
こうなると個別に対処法的に対策を出しても効果が無いので、
不良債権を国が一括して買い取って、
金融機関から切り離す抜本策を取らないと
この危機は止まらないんではないでしょうか?
今週から米国企業の決算発表が目白押しですので、
気の抜けない相場になりそうですね。