Lamborghini 一気乗り
「Ferrari 一気乗り」が楽しかったので、
次に「Lamborghini」か「Porche」の一気乗りを
やろうと思ったんですが、
「Lamborghini」の方が台数が少なくて楽そうだったので、
とりあえず「Lamborghini」の一気乗りをいってみたいと
思います。

〇Miura P400
クラス:C486
年式:1967
パワー:355PS
重量:1245kg
タイム:1.50.199
一台目は、Miura P400です。
ランボルギーニ社はトラクターやエアコンなどで
財をなしたフェルッチオ・ランボルギーニが、
持っていたフェラーリを好みに改造してくれるよう
エンツオに頼んだところ、相手にされなかった事に頭にきて
「それならいっそのこと自分で作ってやる」と
冗談のように設立されたメーカーです。
最初のモデルは1963年、フロントにV型12気筒エンジンを積んだ
グランドツーリングカー、350GTでした。
66年にデビューしたミウラは、同じエンジンを
ミッドシップにマウントしていた。
これが人気を呼び、その後のカウンタックから現在の
ムルシエラゴまで続くスーパーカーの流れを作りました。
Miuraは、スペインの闘牛ブリーダードン・アントニオ・ミウラに
ちなんで名づけられており、以降Lamborghiniのマシンには、
闘牛にちなんだ名前がつけれらていきます。
ただその後ランボルギーニの経営は安定せず
一時クライスラー社の傘下に入り、
現在はAUDIの傘下に入っています。
私は、スーパーカー・ブームの頃流麗なボディーを持つ
このMiuraが一番好きでした。
しかし、走り出したMiuraは、なかなかのじゃじゃ馬だ。
ミッドに積んだV12気筒が振り子のように右に左に
マシンを揺さぶる。
ちょっと速く走らすのはしんどいです。
〇Coutach LP500 QV
クラス:A757
年式:1988
パワー:461PS
重量:1490kg
タイム:1.39.679
当時のスーパーカー・ブームで
少年達の心を鷲づかみした「Coutach LP400」が
1973年にデビュー。
以来1999年まで20年以上もCoutachは、
ロングセラーを続けていたんですねー。
ちなみに名前のCoutachは、イタリア語で「すごい!」などの
感嘆詞を意味する言葉で、発表会でスタッフが発した言葉が
由来したとの事です。
1982年にLP400Sから排気量を4754ccにボアアップされ
375HP/7000r.p.mにLP500Sに進化。
1985年にLP500Sのストロークを伸ばし
5167ccの排気量アップに加え
気筒あたり4バルブのDOHCヘッドを
与えられたV12気筒 455HP/7000r.p.mに進化したのが、
「LP500 QV」
また1988年には、創業25周年のアニバーサリーとして
エクステリアが変更されたモデルになりました。
走ってみると意外と悪くないです。
エンジン音は、V12気筒の本格的なスーパーカー・サウンド。
アンダー・ステアが強いながら、
MR独特のリアの不安定さはそれ程でもありません。
512TRに似たハンドリングかもしれません。
しかし、タイムは512TRの1.44.204に比べ
4秒以上速い。
1656kgの512TRよりも150kg以上軽いのが、
幸いしているのかもしれません。
しかし、LP500 QVの40秒切りは、
フェラーリでは、F430よりも速いタイムです。
Coutach恐るべしです。

〇Diablo SV
クラス:A796
年式:1997
パワー:537PS
重量:1576kg
タイム:1.40.862
次はやはり悪魔(Diablo)の登場でしょう。
Diabloは、1990年にCoutachの
後継モデルとして発売されました。
初期モデルの搭載エンジンは、
5.7リッターV12気筒DOHC48バルブで、
最終型では排気量は6リッターまで
拡大されている。
また、市販者最悪といわれた居住スペースを
改善する為にホイールベースが、
カウンタックの最終モデルである
25thアニバーサリーに比べ150mm延長された。
Diabloは、さまざまなグレードが設定されており、
VT:4WDモデル
SV:スポーツモデル
イオタ:JGTC参戦のために製作された競技専用車。
SE30イオタ:部品を軽量化したレーシングな味付けがされたモデル。
GT:競技用車種を公道仕様に改良した限定車。
6.0:排気量を拡大し550馬力に出力を向上し、4WD駆動としたモデル。
SVR:競技用車種。
タイムアタックに使用したDiablo SVは、
このうちのスポーツモデル。
ハンドリングは、Coutachに近いがアンダーステアは更に強く
リアの落ち着きもCoutachの方がまし。
タイムもCoutachの方が1秒近く速かった。
これは、86kgの重量増と150mmの
ロングホイールベース化が影響しているものと
思われる。

〇Gallardo
クラス:A759
年式:2005
パワー:500PS
重量:1430kg
タイム:1.38.845
2003年のジュネーブショーでデビュー。
ボディはアウディが開発した技術を注入し、
ランボルギーニ初となるアルミスペースフレームを
採用している。
4WDモデルながら車両重量は1,430kgに抑えられている。
サスペンションは前後ダブルウイッシュボーン。
また、社名のGallardoとは闘牛の血統の名前で、
18世紀の闘牛のブリーダー、フランシスコ・ガヤルドに
ちなんでネーミングされたそう。
エンジンは最高出力500psを誇る、
オールアルミ製V型10気筒5リッターDOHCを
ミッドに搭載。
トランスミッションは6速MTと、6速のセミATが用意されている。
事実上Ferrari 360Modenaの対抗馬として開発された
Gallardoですが、
Modenaの400PSに対しGallardo500PSとパワーで圧倒しています。
またFerrariが伝統的なリア駆動を続ける中、
Lamborghiniは親会社AUDIのお家芸4WD化を進めています。
最近のスーパースポーツは、500PS越えが当たり前になっているので、
それを路面に安全に伝えるには4WD化は避けられないかもしれません。
期待のハンドリングですが、意外にあまりよくない。
山頂付近のS字の切り替えしで結構ふらつきます。
4WDらしくコーナー立ち上がりのトラクションは良好で、
リヤタイヤが滑り出しても前が引っ張る形で、
グイグイ加速していきます。
ラップタイムは、ライバルModenaの1.42.634よりは、
4秒近く速く、F430Scuderiaに匹敵します。
〇Murcielago
クラス:A819
年式:2005
パワー:581PS
重量:1650kg
タイム:1.37.337
Murcielagoは、LamborghiniがAudiの傘下に入って最初に
発売された車である。
Diabloの後継機であるMurcielagoは、
基本的にはDiabloをベースとして作られたが、
ボディー、シャーシーにカーボン素材を使用して
Diabloよりも100mm全長が伸び全車4WDが
標準化されたにもかかわらず
1650kgに重量は抑えられた。
また、潤滑方式をドライサンプに変更した事で、
エンジン搭載位値は50mm下げられている。
ちなみに、Murcielagoはスペイン語でこうもりの意味で、
闘牛士に剣で刺されても死ななかった伝説の闘牛に
由来するそうです。
Murcielagoは、Gallardoとは逆にいい意味で期待を裏切る
速さだった。
Gallardoとはうってかわって山頂付近のS字の切り替えしでも
安定しているし、仮にリヤが流れ出しても滑り出しはおだやかで
十分カウンターによる修正が効く。
一見大きくて重そうなMurcielagoは、意外にもコーナーリング・マシンだった。
タイムもGallardoより1秒以上速く、
対Ferrariでは、Enzo、F40、F50のような
特殊な車両以外には全勝です。
〇Gallardo Superleggera
クラス:A835
年式:2007
パワー:530PS
重量:1330kg
タイム:1.36.471
ノーマルGallardoの30馬力アップと
100kg軽量を実現したマシン。
Superleggera(スーパーレジェーラ)の意味は、
イタリア語で超軽量って事。
スポーツ・カーにとって軽いって事はどれ程重要か、
これがその答えだ。
ノーマルのGallardoがあれ程扱いにくかったのに
100kgの軽量化で劇的に変化するとは・・・。
コーナー進入では、マシン一台分インに切り込む余裕がある。
コーナーではノーマルよりも高めのギアで進入し、
ブレーキで減速じわりと加速すると挙動が乱れず
素早くコーナーを抜けられる。

〇Diablo GTR
クラス:S869
年式:1999
パワー:598PS
重量:1355kg
タイム:1.35.024
Diablo GTRはワンメイクレースように作られた
レーシング・マシンです。
Diablo GTRは、基本的にアンダーの強い車です。
Diablo SVに比べ221kg軽量化されていますが、
基本的なキャラクターは変わっていません。
コーナー進入では十分減速しないと、
プッシング・アンダーが出ます。
Gallardo Superleggeraに比べ
パワーがある分タイムは出ていますが、
コントロール性はGallardo Superleggera
圧倒的によいです。
やっぱりGTRは基本設計が古いって事ですかね。
〇Miura Concept
クラス:S875
年式:2006
パワー:649PS
重量:1400kg
タイム:1.37.668
Miuraは、40年近く経ってもハンドリングの
キャラクターは変わっていませんでした。
典型的なアンダー・オーバーなマシンで、
レコード・ラインに乗せるだけで一苦労です。
〇Murcielago LP640
クラス:S899
年式:2007
パワー:642PS
重量:1665kg
タイム:1.33.668
LP640 は、640PSを表しています。
排気量が、6.2 リッターから6.5 リッター(6,496cc)へと増加し、
従来でも580PS を絞り出していたこのエンジンは、
変更によって8,000 rpm で640hp(471kW)を生み出します。
Gallardo Superleggeraとは違って軽量化は
おこなっておらず、重量は15kg増加しています。
ノーマルMurcielagoでは良好なハンドリングを示していましたが、
LP640ではアンダー傾向が見られます。
S字の切り替えしでは、リアが不安定になり
「タイムは期待できそうに無いな・・・」と思っていると
F50の1.33.864を抜くタイムが出ていました!
これは動力性能は十分ながらリヤ・スポイラーが未装着など
空力面でダウンフォースが不足しているためだと思われます。
Lamborghini編は、いかがだったでしょうか?
メーカーの歴史を追っていくと
なかなか興味深いものがありました。
特にLamborghiniは、Audiの傘下に入ったことで、
外見重視のイメージからかなり中身が良くなっている事が
分かりました。
最早老舗のFerrariと比べても
魅力的なマシンに仕上がっていると思います。