Ferrari 一気乗り その2
前回の残りのFerrariの一気乗りを
いきたいと思います。
〇512TR
クラス:B680
年式:1991
パワー:434PS
重量:1666kg
タイム:1.44.204
テスタロッサのボディー剛性をUPし、
エンジン搭載位置も低くして走行性能を高めて
登場した「512TR」、さすがに運動性能はそこそこです。
アンダー・オーバー傾向は多少ありますが、
F355よりはましな印象。
ただ、1666kgのボディーに434PSでは、
なかなか前に進みません。
コーナー立ち上がりじわじわ加速する感じ。
しかし、さすが12気筒、フェラーリ・サウンドは
かなりいいです。
タイムは、F355とどっこいでした。
○612 Scaglietti
クラス:A739
年式:2005
パワー:548PS
重量:1870kg
タイム:1.40.835
599と似たようなハンドリング。
コントロールの幅は狭いが、
パワーがあるので結構速い。
背が高い分切り替えしの収まりが悪く怖いが、
最終コーナーは意外に安定している。
ただ、無理をするとコントロール不能に・・・。
○575M Maranello
クラス:A751
年式:2002
パワー:522PS
重量:1730kg
タイム:1.40.172
599、612の2代前のクルマにもかかわらず、
タイムは2台を上回った。
重量が軽めなのと、ボディーが低いため
コーナーの切り替えしで安定している。
○GTO
クラス:A779
年式:1984
パワー:401PS
重量:1160kg
タイム:1.39.038
F40の原型といわれる車だけに、
結構速い。
トレッドがワイド化された為に、
横の踏ん張りが効いている。
パワーはそれほどでもないが、
1160kgの軽量ボディーでグイグイ加速する。
これで、空力パーツをつけてダウンフォースを稼げば、
かなり速そうだが、それが「F40」ってことですね。
あと、ギヤがかなりワイドで通常のフェラーリより
1速低いギヤでの走行になった。
クロスレシオならもう少しタイムが出そうな気も。
最新F430より速いのは、サスガ。
○Dino 246GT
クラス:D234
年式:1969
パワー:200PS
重量:1080kg
タイム:1.56.103
さすがに246で走るとタイムアタックというより、
箱根にドライブに来たって感じ。
エンジン音もその後のV8フェラーリと違って、
メカノイズが多くて官能的ではない・・・。
コーナーは、タイヤのグリップを探りつつって
感じですかね。
しかし、1969年といえば日本では、
まだ「箱スカ」の時代ですから、
当時は驚異的なスポーツ・カーであった事は
(価格・性能を含め)想像に難くない。
○250GTO
クラス:D234
年式:1964
パワー:305PS
重量:1100kg
タイム:1.51.022
12気筒エンジンを搭載しているだけに
エンジン音はなかなかです。
レーシングカーだけあってコーナーリングは、
ほどほどだが、ラインは一本って感じで
コーナーリングの自由度はない。
しかし、ダウンフォースっていう概念が無い頃の
レーシング・ドライバーって
ほとんど氷の上を走っているような状態で
運転してたんでしょうねー。
葉巻型のF1で走っていたドライバーは偉いなー、
と妙な事を考えならが走ってしまった。
○330P4
クラス:S868
年式:1967
パワー:475PS
重量:870kg
タイム:1.40.150
250GTOから3年、330P4はかなり進化した感じ。
特に音、これは本当”正にレーシング・カー”って感じで、
いいです。
ただ、この音につられてアクセルを踏み込むと、
意外にだらしなく横に流れる。
縦方向のブリップは十分あるのに、
横方向には極端に踏ん張りがない。
何かフラストレーションの溜まる車やなー。
○F40 Competizione
クラス:U999
年式:1989
パワー:811PS
重量:1050kg
タイム:1.24.816
ここから怒涛の「U999」三連発です。
一発目は、F40 Competizione
F40のル・マン仕様ですね。
811PSの強烈なパワーですぐコーナーが迫ってきて
緊張の連続です。
武装強化された空力パーツのお陰で
ダウンフォースは効きまくり。
ただタイト・コーナーではブッシング・アンダーが
気になります。
タイムはノーマルF40を10秒ちぎってます。
○F50GT
クラス:U999
年式:1996
パワー:760PS
重量:908kg
タイム:1.19.139
2発目は、F50GTです。
GT選手権参戦の為に開発されながら、
資金難により参戦を断念したF50GT。
F40 Competizione とどちらが速いんでしょう?
ストレート・スピードの十分乗っていない一周目から、
F40 Competizioneの最速ゴーストをあっさりと
オーバーテイク!
「おー、やっぱ速い!」
一番の違いは、絶対的なグリップ感です。
F40 Competizione では、山を登りきったS字の切り替えしで、
若干ふらつくんでスピードを抑えないといけませんが、
F50GTは、それ程落とさなくてもクリアできる。
また、F40 Competizioneは、基本的にアンダー傾向の車なんで、
限界を超えるとコース外に向かって出て行こうとするんですが、
F50GTは限界を超えても平行移動する感じで、
リカバリーが素早くできる。
コーナーリングの自由度は、F50GTの方が上手ですね。
それで、F40 Competizione を9秒ちぎってしましました!
排気音は、フェラーリ・サウンドを越えて、F1サウンドです。
○FXX
クラス:U999
年式:2005
パワー:800PS
重量:1233kg
タイム:1.25.105
最後のU999は、「FXX」です。
F50GTから9年後に開発された最速マシンは、
一体どれ程速いんでしょう?
しかーし、結果は意外なものでした。
FXXで、F50GTの最速ゴーストを追いかけるが
全く歯が立たない・・・。
FXXは、アンダー傾向が強くコーナーリング特性は、
F40 Competizione に近い感じ。
山頂付近のS字でも結構振られるし、
その後の左コーナーでも強烈なアンダーが出る。
まるで、フロント・エンジンの車みたい。
F50GTの908kgの車重に比べ1233kgと大幅に重い事が、
操縦性能に大きく影響していると思われる。
F40 Competizione とF50GTが
純粋にレース参戦を目的に作られたのに比べ、
FXXはマシン開発&優良顧客サービスを
目的に作られたところが、
ぜんぜん違うわけですねー。