非正規雇用問題
最近連日「非正規雇用」の人たちの
首切り問題が報道されています。
世論的には、非正規の人々が
企業の雇用調整の安全弁として利用されている事が
問題との感じです。
それ故非正規雇用を促進したとして、
小泉元総理や竹中平蔵氏の改革が
失敗だったとの話になってきました。
しかし、竹中氏自身がテレビで話していたんですが、
非正規雇用の問題は正社員というだけで働かなくても首を切られない
正社員とパートタイマーの人の地位に格差があるのが問題で、
パートタイマー労働そのものが問題ではないとの事でした。
労働組合が正社員の地位を守る為に
パートタイマーの人達を組合に入れなかったり、
経営者が簡単にクビを切れない正社員の変わりに
パートタイマーの人を使い捨てしようとすることに
問題があるとの事でした。
竹中氏の目指したところは、
フルタイムで働けない人を生かす為の政策が
いつの間にか労働組合や企業経営者などの既得権者によって
都合のいいシステムにされてしまったというのです。
本来は日本の労働市場の抜本的な改革を
しようとしたところ途中で止まったままになっている事が
問題だという事です。
フランスでも一度雇用契約を結ぶとなかなかクビを切れないので、
若者の就職難が深刻だという話を聞いたことがあります。
この冬空のもと突然解雇を言い渡された人達の
困惑は察するにあまるものがりますが、
こういう時こそ政府が抜本的な対策を取るべきなんでしょうけど・・・。
実行性はともかく麻生さんに比べるとオバマ氏が
頼もしく見えるのは私だけじゃないでしょうねー。