万有引力の法則 | bigmokaruのブログ

万有引力の法則

今週は「小室哲哉氏」の話題で、

もちきりでしたね。


お金持ちが、損したりすると

「ざまあみろ!」的な庶民の関心が

集中するようで

ちょっと見苦しい感じがします。


サッチャー女史の

「金持ちを貧乏にしても、

貧乏人はお金持ちになれません」

をつい思い出してしまいました。


しかし、今回の小室氏の話を聞いても

別にそれ程驚くことは無いと思います。


どんなにお金を持っていても

それを失う事はよくある事だからです。


「出る杭は打たれる」ではありませんが、

お金を持つということは、

経済においては

空気抵抗が増すような

効果があるからです。


この間の2億円の宝くじを当てたばっかりに

殺されたOLではありませんが、

お金には邪悪なものを惹きつける力も

あります。


小室氏のようにお金を持っていることが、

世間に広く知られているような人は、

やはり大掛かりな詐欺のようなものに

引っかかる可能性が高くなりますし、

その詐欺師のレベルも

狙う金額に応じて高くなるでしょうし、

手口も巧妙になると思います。


常々思うことですが、

世界には「万有引力の法則」が働いていて、

大きな成功には、それに匹敵するような

大きな失敗を引き寄せる力が

働くような気がします。


「マイクロソフト」もあまりにビジネスが強固だという事で、

独禁法違反で、米国やヨーロッパで重い制裁金をかけられたり

事業に一定の歯止めがかけられました。


「ウィンドウズ」に対抗して作られた「リナックス」なんかは、

世界中の技術者がボランティアでもいいから

マイクロソフトをやっつけたいと作られたんですから、

あれなんかは、正に「出る杭」は打たれるというか、

「万有引力の法則」が働いているような気がします。


かつて繁栄を誇った’80年代の日本もそうでした。

あちこちで貿易摩擦を起こし、

「日本人は働きすぎだ」と欧米諸国から

労働時間の削減を求められたりして、

腑抜けにされてしまいました。


1週間に何時間働こうが、

日本人の勝手だと思うのに

国際協調の名の下に

日本人はもっと遊ぶようにって話です。


クラスで一番成績のいい子に、

「テストの平均点があがるから、

お前は1日の勉強時間を減らせ」

とクラスの子供たちが言ったら、

「何を言ってるお前らこそもっと勉強しろ!」

と言われると思うのですが、

世界の常識はそうではなかったのです。


ともかく私の実感としては、

あらゆるものは常に地面へと引っ張られていて、

高いところにいるもの程

より強い力で下に引っ張られている気がします。


ですから、

人より高いところに登ろうとか、

登ってしまった人は、

常に足元には注意が必要ですね。


祗園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。


娑羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらは(わ)す。


おごれる人も久しからず、
唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、





偏に風の前の塵に同じ。