後期高齢者医療制度
毎週木曜日無料だからと、「R25」をついつい手に取ってしまう。
割と好きなのは、巻末に出ている「エッセイ」
作家の「石田衣良氏」と「高橋秀実氏」が交代で書いている。
私のお気に入りは、「高橋秀実氏」。
彼は、視点がユニークだし、大衆迎合型でなく、
共感が持てる。
対して「石田衣良氏」の文章は、
非常に毒気がなく、
何か私には八方美人的な印象を受ける。
(私のやっかみかもしれませんけど・・・)
今週のお題は、「後期高齢者医療制度」
これは、マスコミの扱い方が悪いせいで、
本当はいい制度なのに、もったいないという話でした。
さすがに「高橋氏」はいい事言うなあ~と思っていたら、
「石田衣良氏」だった。
案外まともな事言うんだなと関心してしまった。
私もほんとそう思うんですよ。
75歳以上の医療費が高騰していて、
「国民皆保険」が破綻しそうな訳です。
だから高齢者の方にも、
現役世帯や将来の子供建ちの為に、
応分の負担をしていただきたいという話なわけです。
それをやれ「姨捨山」だとか「年金生活者」いじめだとか、
わざわざ困っていそうな人をテレビで流して、
一斉に「ネガティブ・キャンペーン」をしている。
日本人の個人金融資産は1500兆円を越え、
しかもその多くの資産は高齢者と呼ばれる人達が
握っているわけです。
後期高齢者の中には、
「不動産賃貸収入」+「年金」で海外旅行を楽しんで、
優雅に暮らしている人もいるわけです。
しかし、マスコミはわざわざ「カツカツ」で年金生活を
送っている人を「絵」的に探してきて
テレビで放送するわけです。
日本は、先進国の中でも高齢化社会のトップ・ランナー
将来的には「現在の年金生活者」よりも
現役世代やその子供達の世代の方が厳しいことになるのは、
間違いないと思います。
その点、「恵まれた年金受給者」に応分の負担を求めるのは
むしろ当然の事と思います。
では、何故その事がこれ程問題になるかというと、
「選挙」があるからです、
高齢者程「投票率」が高く若年層は「投票率」が低いので、
どうしても高齢者の意向に気を使った政治判断をせざるおえないのです。
だから「野党」は躍起になって「お年寄りをいじめるなー」と、
訴えているわけです。
ですから、若い人も是非選挙に足を運んで欲しいと思います。
そうしないと、「お年寄りの政治」になっちゃいますよ!
1990年のバブル経済を経験した私なんかは、
その後日本経済に躍動感をあまり感じないなあと思っていたのですが、
国民の平均年齢が上がっているのが原因だと、
最近思い至りました。
人間年を取れば、新しい事に挑戦しよう!
とは、思わず守りに入ってしまうものです。
日本の社会においても、
日本というそこそこの規模のマーケットに安住して
世界に打って出る気概が少ない気がします。
勿論、そういう企業もあるにはあるんですが、
戦後の「ソニー」とか「ホンダ」みたいに
「町工場から世界に挑戦する」という
野心をあまり感じません。
まあ、私も「働き盛り」といわれる年齢なので、
頑張りたいと思います!