少しずつ知っていく。 | てしごと日和~たなごころ~

てしごと日和~たなごころ~

生み出す掌(てのひら)(たなごころ)……紡いだり織ったり編んだり縫ったり……。掌で育てよう。



私もあと2年あまりで
赤いチャンチャンコ(今は着ない?(笑))を
纏う年齢になります。


ごく当たり前のことだけど、
両親はそれなりの年齢になりました。








そうすると、
やはり出てくるのは
老齢化に伴う様々な変化。
身体も、
頭も、
それから、それから……





今、思えば、きんさんぎんさんが
どんだけお元気でらしたか。



父は色んなことが出来る人でした。
あ、母もね。

だけど、今は
父は、私のことは誰かわからない。
母は、物忘れするけど耳が遠くて膝が悪い。


そして、
介護保険のお世話になることに。





いつかは、そんなときが来ると
思っていたし分かっていたけど。

だんだん認知症の症状が出てくると
娘として
やらなきゃならないと思っていても
なかなか動けずにいました。


怖いとか
老いていく両親がかわいそうとか
そういう類いの気持ちではなく……

単純に、
どうしたらいいのか分からなくて
何から手をつけたらよいか分からなくて
相談するようにとアドバイスをもらっても
何を相談したらよいのか
全く雲を掴むような感じで……。



知らないって、
ホントに、動けない。

話をしていても
わからないことが何なのかわからないから、
スルーしたり、驚いたり。



けど、
関わるいろんな方々が
本当に親切で
本当に温かくて
助かりました。


知らないってことを
「それが当たり前なんよ~。」
と。

その一言で
下からグッと支えてもらえたと感じました。



この先
両親がどうなっていくのかわからない。

何年元気でいてくれるのか。
病気はどうなっていくのか。
…………



でも、
いろんな人に助けてもらいながら
深く考えすぎず、
ポチポチ進んでいくんだなぁ~~と。



必要に迫られて
気付くこと、知っていくことも
あるのだと思う。

知らなくて済むこともあるんだ……
とも、思う。


これから先、
両親に起こるどんなことも
淡々と受け止められたら……と。




穏やかな親子関係……という時ばかりじゃ
ないけども、


ここまできたら、
それなりにやっていこ。
それなりにっていうのはもちろん
いい意味でね。