その中で、私が手掛けた斬83と斬80オウガトップ、この2機種の紹介を。
斬83は中弾性カーボンをメインにバット部は高弾性カーボンをコンポジットしたモデル。
シャクりやすさと潮流をロッド全体で感じれるように他モデルと違い、0.1ミリレベルでロッドティップ径を調整、ティップ側はソフトにしながらも極端に曲がり込まないようにしてあります。
先端が曲がり込んだ方が分かりやすいのではと思うでしょうが、荒れた海や波のピッチが大きい場所ではロッドティップがピョンピョン動きノイズが出まくります。
これをロッド全体で捉えることによって無駄なノイズを押さえ、強い、もしくは重い潮流に合わせているのが斬83です。
ちなみに足場が高い場所でキロ位のイカなら問題なく抜き上げ出来るバットパワーをも併せ持ちます。
これだけ聞くと特殊なロッドのように感じますが、かなり凡庸性も高く、意外とオールラウンドに何でもこなしてくれます。
自分的にロッド1本だけ持って行けと言われれば迷わず手にするのはコレ。
そしてもう1本の斬80オウガトップ、これはかなり特殊なロッド。
(手前は斬83、先端径1.47ミリ)
コンセプトはエギングロッドながらライトゲーム性能を持ったロッド。
秋口になるとメバルロッド等のライトゲームロッドでエギングされる方が居られますが、明確な意識を持たれて使っている方も居るんです。
ライトゲームロッドのようなトップがしなやかなロッドは操作性に長け、少しの変化をも捉えやすいのが特徴。
ここに目をつけてテストしてきたのが80オウガトップ。
少しの潮流変化や抜けアタリ、強い潮流の場合はイカが後ろに付いた時に一瞬テンションが抜け、違和感が出る時も。
高弾性でソフトティップ、そしてややファーストテーパー気味のロッドは暴力的に扱うと破損の危険を伴うが、テスト時に明らかな可能性を感じたのがこの1杯。
波のピッチが大きい時等はノイズを拾って扱いにくいが、潮流変化を捉える能力は圧倒的。
その操作感が高いテーパーと高弾性ソリッドティップは
とにかくリグを流して感じる事に特化したロッド、スラックジャークや二段シャクリ、ハイピッチショートジャークには対応してますが、ハードジャークでの使用は考えておりません。
くれぐれも言いますが
間違った使い方はしないでください‼︎
最近はそのロッドコンセプトを理解せず暴力的な扱いをして折ってもダメロッドとブログ等で書き綴る輩も居ますが、それは大きな間違い。
反響能力等を高めれば素材は高弾性に行き着くもの。
斬76はよく折れると言われてますが、高弾性カーボンの特徴である軽量かつ高反響の特性を生かした絶対感度を重視したモデル。
これを理解して使われてる方のこのロッドに対しての溺愛ぶりは一歩踏み込んで作ったロッドならではのものです。
今回リリースされる斬80オウガトップも同じ。
そこに持って行かなければ味わえない感覚があるからこそリリースさせていただきました。
購入を悩まれてる方はフィッシングショー大阪や各地で行われている試投会で触って購入される事をオススメします。