先日、仕事先に行くため
JRに乗って兵庫県に向かっていた。
電車はそれほど混雑していなくて、
私は、2人ずつ向かいあわせの
4人席の進行方向に向かって
窓側に座った。
乗車時間が小一時間ぐらいあり、
途中で、私の左斜め前に男性が座った。
2席ずつの対面の椅子なので、
男性はこちらを向いている。
懐かしの二つ折り携帯で
もうすぐ帰りますと誰かに伝え、
カバンの整理なんかをされていたと思う。
私は窓の外を見ていたか、
うたた寝をしていたか
とにかくボーっとしていた。
たぶんアメリカにいる彼の事を考えていた。
突然、左斜め前の男性が私に
"あなたはとても素敵な女性ですね!”
と言った。
えっ…?
今私に言ってるよね…
ビックリしながらも、咄嗟に私は
"ありがとう"と答えた。
その"ありがとう"は、
人生で自分史上最も低く太い声で、
まるで、俳優の藤岡宏さんのようだった。
自分の声とは信じられないほどだった。
http://samurai-hiroshi.com/profile/
その声にその男性も驚かれたのか、
し〜んとなった。
周りの乗客もひいている気がする。
声帯、どないなってんねん…
とみんなが思っている気がする。
私は今、受け取るキャンペーン中で
褒め言葉を受け止める練習をしていた。
褒められたら、"いやいや、そんな〜"
と謙遜せずに、とりあえず受け止め、
"ありがとう"とお礼を言う。
キャンペーンの成果があり
その通りに返事はできたけど、
なぜにそんなに低く極太の声がでる…⁈
それに、この男性はなぜ突如
私にそう言ったのか…
会えない彼の事を色々考えている間に
私の目が潤んでいたのか…
ただ何気に言ってみただけか…
ちょっと変なおじさんなのか…
頭をグルグルさせている間に
私と男性は、それ以上の会話はなく
男性は電車を降りた。
一体なんだったんだろう…🤔
一瞬ここはヨーロッパかと思ったわ。
頭の中で、ちょっとだけ
世界の車窓からの音楽を流してしまった。
まぁしかし、
男性に褒められた事はありがたいこと。
今回の男性は70歳前後と思われ、
残念ながら私のストライクゾーンでは
なかったけど、
次の機会に備えて、もう少し
美しい声でありがとう💕
という練習をしてみることにした。
そして、この日から
もしかしたら私は
藤岡宏さんのモノマネが
できるじゃないか?と思い、
たまに一人で練習しているが
あの電車の時のような
極太低音のええ声は全く出ない…😅
モテ期はつづく…