右目の目頭の内側にホクロがある。
ジワジワとそれが大きくなってきた。
たかがホクロ…
だけど、場所が場所だけに、気になる。
"遠距離恋愛の間に、健康状態を整える"
という目標を掲げ、
これは一度診てもらおうと思って、
皮膚科に行った。
その日の皮膚科は2人体制で、
2人とも女医さんらしい。
比較的空いていて、問診票記載の後に
診療室へ通される。
先生 「今日はどうされましたか?」
私 「目の中にホクロがあるんですが、少しずつ大きくなってきた気がするんです。」
先生 「ちょっとみますね。」
私は先生が見やすいかなぁと思い、
右目を前に先生に近づく。
目を閉じ、ナナメ ウインクスタイルに。
先生「いや、目を開けて、そのままにしてもらえますか?」
はい、すみません…😑
私は良かれと思っただけなんです…
調子に乗ってるわけじゃではありません。
先生は私の目頭付近や、眉頭をひっぱり
ホクロを観察。
半強制にらめっこ状態に。
先生 「見た感じ、良性っぽいです。
確率は90-95%ぐらいですが、確定的な診断には、細胞を取ってみる必要があります。」
私 「細胞診、ということですよね?徐々に大きくなってきているのですが…
視野に影響はないですけど。
最初は便利だったんですよ〜目頭のアイラインいらんなーと思って。
だけど最近は、マスカラが目に残ってるんかなぁと思って。よく見たら、ちょっとぷっくり隆起してるんですよ。ドーム型、といいますか…」
よく喋る私。
先生は、
気になるなら取ってもいいけど、
取るなら小さいうちがいい。
場所的に判断が難しいが、
これ以上少しでも大きくなり、
粘膜にさしかかったら、
皮膚科ではなく、形成外科領域に
なるという。
ギリギリらしい…
えー、そんな話、ある⁈🙄
まとめて気になる所を診てもらおうと
思い、小鼻の隆起も見せた。
2mm程度の小さいものだけど、
ニキビ跡がそのまま残っている。
誰も気にしていないかもしれないが、
私はめっちゃ気になる。
先生 「これも、取るならレーザーですね。」
先生はレーザーの流れを手早く説明する。
先生の説明は、とてもわかりやすかった。
私「なるほど。で、あともう一ヶ所なんですが…
ちょっと〜お腹見せるの恥ずかしいんですけど。」
私はウエストから服をまくりあげ、
ぷりん、とお腹を見せた。
(しまった…キツイジーンズを履いてきたので
いつも以上にお腹が出てる🐷)
先生には問診票を渡してあるので、
私が脂肪付腹部を見せようと
冷静 (さすが…✨)
横に立っている看護師さんが
ちょっと凍りついている。
なんやねん、この患者…😅
と思っているだろう。
ヘソの斜め上に、小さなホクロがあり、
それが定期的に痒くなる。
痒みぐらい…と思うかもしれないが、
めっちゃめちゃ、痒い!
そして、お腹を掻きむしる姿って
なんとなく美しくない。
先生はまた念入りにチェックする。
私は「ほんまに信じられへんくらい、痒くなるんですよ…」
と喋り続ける。
もし私が先生なら、「知らんがな」と
言ってしまいたくなるかもしれないが、
先生は淡々と説明を続ける。
方法は2つ
①痒みが出るたび、軟膏をぬる。
②取る。方法は、レーザー(自費診療)または液体窒素で凍らせて(保険診療)のどちらか。
取った後、患部に若干の凹み、盛り上がり、または変色の可能性があります。
とのこと。
私「とりあえず、この痒みは嫌なので、取ってください。昔、ウオノメでやってもらった事あるんですけど、液体窒素をお腹に当てて取るの、ひゃー冷た、プチっ。ひゃー冷た、プチっ。の繰り返しで罰ゲームみたいになるので、レーザーにします。そしたら、他の部位のレーザーをやる時の流れもわかりやすいですし。」
先生「まぁ、お腹なんでそこまで感じないと思いますが、そしたら、レーザーにしましょうか。予約制なので、予約とって帰ってもらいますね。」
ふと、看護師さんを見ると、
頑張って笑いを堪えていた様子。
そりゃそうだよね。
真剣に目のホクロの話をしていたと
思ったら、最終的に、
いきなり美しくないお腹を出して
さらに、液体窒素の思い出を
擬音で表現する…😂
たぶん、レーザーを選択する半分以上患者が
美意識高い系なのだろう。
滑らないように話してくれたら、
5人までは私をネタにしてくれて
いいからね😊
と、心の中で勝手な要求をし、
予約ブースに移動した私だった…
(つづく。)
母に皮膚科を受診した件を話すと、
私の目をみて、一言。
「あんた、目の中に、黒ゴマついてんで。」
いや、だから、これを診てもらったんや!
なんやねん、黒ゴマって…🤣
「なんか、気持ち悪いな…」
という捨て台詞をはき、去っていく母。
それ、思春期やったら、グレる言葉やん‼️
でも、大丈夫!
私は紆余曲折を経て、おかげさまで
ちょっとやそっとのことじゃ、
グレたりしません😊✨
昔、Oxford で研究している時、
当時の教授はすごかった。
"目が360°ついていた"
彼はフレンドリーで、
ありとあらゆるところを見渡し、
情報を得て、処理する能力が
誰よりもずば抜けていた。
チームのリーダーとしての
威厳と親しみやすさのバランスが
絶妙だった。
そんな彼を比喩した表現が
目が360° ついている、だった。
彼のようになりたかったが、
私は代わりに黒ゴマを手に入れてしまった😅