遠距離恋愛になる直前にアドバイスを受け、

コロナで緊急事態宣言が出ている4月頃

私は彼と一緒に過ごした。

 

大阪での毎日はケンカもあったけれど、

とても楽しく、あっという間だった。

 

彼は5月2日のフライトで、

帰国することになっていた。

 


彼の帰国が近づいてきたため、

4月30日の夜、

私達はすごく良いワインを開けた。

オーパスワン 2012年 🍷

 

言わずと知れた、高級ワインである。

何の記念日でもない日に、

ゆっくり味わって飲んだ。


ネットで価格を調べると、

55000円ぐらいだったびっくり


何年も前にいただいたワインが

こんなに価格が上がっているとは😅


2人ともワインの価格を知り、絶句した。

 

一生味わう事のないであろう高級ワインを

普段着で、姿勢を正して飲んだ。




その翌朝、私はふと目が覚め、

携帯を手にした。

朝4時か5時ごろだった。

私は夜型で、普段、朝は目覚めない。

 

え...

 

そこには、アイリーンの訃報を知らせる

共通の知人からのメッセージがあった。


最も尊敬する女性が他界した…

 

どうしていいのかわからず、

洗面所に行き、顔を洗った。

キッチンで水を飲んで、深呼吸をしたが

涙が止まらなかった。

 

彼がすぐに目を覚まし、

私に、「どうしたの?」と聞いた。


私は彼に、アイリーンの訃報を伝えた。

 

泣き続ける私の背中を、彼はずっと

優しくさすってくれた。


泣いている背中をさすってもらったのは

30年ぶりぐらいかもしれない。

 

私は思った。

もしかしたら、このために彼女は、

前回のコーチングの時

強い口調で、彼と一緒にいることを

勧めたのかもしれない。

 

"ストレス下での彼の対応を見なさい。"

 

この言葉は、彼がこの激動期に感じる

ストレス下での態度や対応から見られる

本来の姿の事だと思っていたが、

それだけではなく、

私がストレスを感じた時の彼の対応を

見ることも指していたのだと気づいた。

 

私が最も尊敬する女性の訃報を知った時、

もし、1人だったら、

何もできず、ずっと泣いていたと思う。

 

ただ、いつも言われていたことは、

"今できることをする"

 

それを考えた時、私は

彼との最後の一日を悔いのないように

彼と楽しむ、という事をしようと

思った。


 

アイリーンの教えどおリ、

彼と最後の一日を過ごした。


彼は、朝方泣きじゃくっていた私が、

日中普通に過ごしていることを

奇妙に感じたのか、

「本当に大丈夫なの?」と私に聞いた。

 

彼女の最後の教えのおかげで、

私はこうして充実した時間を過ごすことが

できたと思う。

 

今振り返ると、大阪での1ヶ月は

本当に大きく、生活の中で彼を知った。

あの時間が、今の遠距離恋愛を

支えてくれていると、今でも思う。


(2020.4.30 Osaka 🇯🇵)

今思えば、Opus Oneはアイリーンに捧ぐ
特別なワインだったのかもしれない。

そして、今日は彼女のお誕生日🎂
Happy birthday, Irene!!!
I miss you!

天国で美味しいワインを飲んで
愛で包まれていますように…❤️