EINSTEIN The CD Playerのオリジナルスタビライザーは直径9cm 重量500gの真鍮製、重量級スタビライザーでした。
これにC.E.C.さんのアドバイスにより、TL3 3.0用の直径12cm 重量380gの真鍮製、スタビライザーを問題なく使用する事ができました。



実際に聴き比べた結果、事前にC.E.Cさんから教えて頂いていた通りの音質の違いが確認できました。

「これまで試聴テストを行った経験から、重量級スタビライザーの方が音像の重心が低く、中低域が重厚で豊かになる傾向にあると思います。
これよりも軽い12cmのスタビライザーですと、上方向と横方向へも音像がやや広がり開放感が増す傾向にあると思います。」

正直、スタビライザーの違いで音が変わるのか?と言う疑問がありましたが、驚きです。
9cm 500gの重量級スタビライザーでは回転軸付近により重量がかかるので、さらに振動を抑え込む事ができ、それに比べて12cm 380gのスタビライザーでは120g軽量ながら、CD全面を覆えるので、回転がより安定させる事ができるようで、これらの違いがピックアップからの信号の読み取りに影響してるのではないか?と推測しています。

ベルトドライブ駆動のCDプレイヤーでメーカーが意図した音像を出すための一つの手段として、スタビライザーの選定をしているのは間違いなさそうです。

もともとCDは内周から外周へ行くほど音質が悪くなると言われているのは、外周での回転ムラによる影響と言われていますが、12cm 380gのスタビライザーの方が全体的に安定しているように感じました。


オリジナルの9cm 500gのスタビライザーとTL3 3.0の12cm 380gのスタビライザーではそれぞれの音像に甲乙つけがたく、自分的には低音の厚みは欲しいのですが中高域よりの安定感ある音像の方が聴きやすく、12cm 380gのスタビライザーが自分好みのように感じました。

低音の厚みと水面に波紋が張る感覚は欲しいのですが、あまり身体にビシバシくる低音を長時間聴いていると交感神経が刺激され、心臓の動悸が強くなり、疲労感を感じるので、自分的にこの辺りを通常少し抑えて調節しているように思います。

ビシバシくる低音は生の迫力があってよいのですが、音楽の種類によってエクストラベースやパラメトリックイコライザーで調節できるので、かと言ってオリジナルの9cm 500gのスタビライザーを使用した場合、ここまで低域が大きく変化するわけではありませんが、今後EINSTEIN The CD Playerを使用して行く上でのベースとなるスタビライザーはTL3 3.0の12cm 380gのスタビライザーを使って行きたいと思います。