カワサキがモトGPから撤退の発表がありました。成績がいまいちだったりとか世界的な景気の落ち込み等ありましたが去年の成績は正直よい物ではなかったと思い、今年こそはと思っていただけに残念な限りです。
カワサキがレースの為にかけている金額が他メーカの「何分の一」なんてよく話を聞きましたが中野氏がいたときはかなり好戦していたように思っていました。機械ものは想像して、図面引いて等の後に走らせて見て結果を出すところ等、複合された要素ヶ入り混じるところに面白さがあると思うので、結果こそ残せないまでもその過程には莫大な量のデーターが残った事でしょう、二輪ロードーレースの頂点には残念ながら立てなかったもののカワサキの物造りの中では異例な手法での参戦だったのではないでしょうか?、モトGP以外のロードレースだとまず市販車ありきで開発が行われるのに対し、全てが市販度外視のそろばん勘定抜きで作ったマシーン、しかしそんな中でもホンダ・スズキが市販車に無いV5・V4エンジンで参戦している中、勝つ為のマシーンとはいえカワサキとヤマハは直4で勝負しヤマハはワールドチャンピオンを取り、データーを獲たであろう位相クランクを採用した市販バイクを完成させました。
とても、凄い事だと思います。
《走る実験室》の最高峰であったレース参戦で、同爆エンジンとか色々と手を打っていったであろうと思うからこそレース参戦の云々よりも最高峰にチャレンジする開発をやめてしまったのが残念でなりません。
2008年ZX-10Rは市販車では少ないトラクションコントロールがあったりして(自家用で使っているバイクですが未だ恩恵にあずかった事はありません・・・)、モトGPで苦しんでこそ生まれた技術も知らないところで多々あったと思いますが、モトGPの開発費が他に回って市販車ベースのレースで良い成績が出る事を切に願っております。
その開発費の何分の一かでNinja250Rのワンメイクレースを主催したりも面白そうです。
レギュレーションで変更可能はタイヤのみとか(笑)