「西部劇(ウェスタン)の世界 ポスターでみる映画史Part 1」

■先日、フィルムセンター展示室で開催の「西部劇(ウェスタン)の世界 ポスターでみる映画史Part 1」を見てきました。
「ポスターでみる映画史」というテーマで各ジャンルのポスターが展示される企画で、第一弾は西部劇。
戦後に日本で公開された作品の日本版のポスターとプログラムが展示されていました。
ウィリアム・S・ハートやハリー・ケリーといった戦前の西部劇スターについての解説の後、まずはジョン・フォード&ジョン・ウェインという名コンビの作品群ポスターの展示。
「駅馬車」のポスターは1962年公開のリバイバル時のもの。「映画宝庫」(http://blogs.yahoo.co.jp/big_flyjp/41576939.html)の西部劇特集「さらば西部劇」の附録がこのポスターの復刻版(裏面は「シェーン」)で、昔、自分の部屋の壁に貼ってありました)
確か、「駅馬車」が戦前に公開された時の宣伝は淀川長治によるもので、ポスターのロゴも淀川さんが定規使って書いたものじゃなかったかな…?フィルムセンターには戦前版のポスターも所有してるのでしょうか…?見てみたいですね。
「赤い河」のポスターは皺苦茶、ボロボロのものでした。もっと綺麗な状態のモノ、収集出来そうですが…。
結構リバイバル時のポスターの展示も多く、そういうモノには解説プレートに「リバイバル版」と書いてありましたが、「ベラクルス」ポスターは「ヴェラクルス」じゃないので、リバイバル版だと思うのですが、「リバイバル版」とは確か書いてなかったです。アメリカ版のオリジナルと同じイラストを使用。名前の表記はバート・ランカスターの方が上に配置されてましたが、初版ではゲイリー・クーパーだった気が…。分からないですが…。
「シェーン」ポスターは初公開と3度のリバイバル版ポスターが展示。繰り返しのリバイバルで人気の作品である事が分かりますね。初版以外はすべて同じシーンが使われていますが、犬がいたり、いなかったり…。
西部劇スターを個別に特集したコーナーでは、ゲイリー・クーパー、ジェームズ・スチュアート、チャールトン・ヘストン、バート・ランカスターなどと共にランドルフ・スコットとジョエル・マクリーの名前があったのが嬉しい(共に展示されていたのは2作品だけでしたが…)。もっとも西部劇と題した特集にこの二人を外す事はあり得ない…(多分…笑)
スコットの「七人の無頼漢」は、製作がアンドルー・V・マグラグレン、原作がバート・ケネディ、そして監督がバット・ベテイカーって、ある意味豪華ですね。アメリカ盤DVDで見た作品ですが、字幕付きで見たい…。
「O.K牧場の決斗」はリバイバルも含め3枚展示。リバイバルでは「O.K牧場の決闘」と漢字が変わっています。初版では「O.K」の文字に小さくカタカナで「オー」「ケー」と記されています…。読めない人がいると思ったのか…?(笑)
「ウィル・ペニー」のポスターに使われているヘストンの写真はアメリカ版と同じものですが、モノクロ写真に着色したようで、ずっと見てるとヘストンじゃないみたいに見えてきます。(目が変なのかな…?)
「大いなる西部」のポスターは真っ赤な背景に大きな太陽と出演者がデザインされたもので、今まで見た事がないものでした。(私の「大いなる西部」のイメージはオレンジ)
展示されていた「リオ・ブラボー」ポスターは特大サイズ…大迫力の一枚でした。
ジョン・ウェインの遺作「ラスト・シューティスト」ポスター…オリジナルはリチャード・アムセルが描いたイラストでアート感たっぷり。日本版も基本は同じイラストを使ってタイトルが日本語に変更されたデザインですが、展示されていたモノはイラストの周りにウェインの過去の主演作品の写真を散りばめたもの。これはこれでウェインへのオマージュ感、ノスタルジーを感じるポスターでしょうか…。
「ネバダ・スミス」ポスターは、初版では「総天然色」表記だったものが「カラー」表記ですし、デザインもリバイバルのものだと思うのですが、「ベラクルス」同様、「リバイバル版」とは記されていなかったですね。
タイトル忘れましたが、宍戸錠主演作の和製西部劇の解説には、宍戸錠は0.65秒の早撃ちでゲイリー・クーパー、アラン・ラッドに次ぐ、世界3位だそうです…。(ホントか…)

古い作品から近作までポスターを見て行くと、写真のコラージュやロゴの流行(定規で書いたような太いロゴ、奥行き感出したロゴ、手描き風…)などもあり、デザインによって時代性が感じられて楽しいですね。
また、古いポスタ―だと、細かい文字のスペーシングが雑だったり、一文字だけ書体が違っていたり、ライン一つ見ても太さにムラがあったり…現在と違って手作業感バッチリで愛おしいです…(笑)。
ちょっと野暮ったかった西部劇のポスター、カッコ良くなっていくのはマカロニ・ウエスタンのポスター以降でしょうか…。(デザインにもよるでしょうが…)
「ポスターでみる映画史」、これからどんなジャンルの企画があるのか楽しみですね。












