変えよう! 日本の学校システム 教育に競争はいらない | キャリアとパーソナル・ブランディングのコンサルタント その読書録
- 変えよう! 日本の学校システム
教育に競争はいらない/平凡社

- ¥1,680
日本の教育問題について、その全体構造と原因について制度から分析した力作です。これをよむとテレビや雑誌での議論(らしきもの)が不毛に思えてきます。
手足を教育委員会、院政体制を敷く文科省、教師の自主性が発揮されない学校、意見を言えない保護者・住民・・・これは目次の見出しですが、全て法と制度の歴史からその理由と原因を明らかにしています。
教育委員会は、もともと自治体や官庁とは切り離した組織でした(第二次世界大戦までの反省から)。住民だけが教育委員選挙を通じて影響を及ぼせるような仕組みになっていました。
文
部省は委員会に対して指導助言を行うだけとなっていました。ところが1950年代に成立した「地教行法」で教育委員の選挙がなくなり文部省だけが、委員会
に対して影響を及ぼせる存在となり、今に至っているとのこと。見事に教育をすべての権力から独立させようとしたその崇高な主旨が骨抜きになったので
す。
このあたりの経緯が、詳しく書いてあります。最近、日本の教育問題についての議論は多いですが、この点に触れたものはあいにく見たことがありません。
ぜひ教育に関心を持つ人には見て欲しいと思います。
著者のサイトも見てください。素晴らしい方です。塾をやっておられるようですが、その発想は日本経済の処方箋を描くにまでになっています。1は教育論、2は経済論です。私の尊敬する一人です。
(1)「 変えよう!日本の学校システム 教育は制度がネックだ」古山明男氏ブログ
(2)古山明男 講演録 「ベーシック・インカムのある社会」 ― 労働と教育の根本的転換
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