難易度の低い順に、セドナの4大ボルテックスにチャレンジして、4日目午前中にようやく難易度下から二番目のボイントン・キャニオンを訪れることのできた獸木。
どんだけ体力ないのかとお思いだろうが、今年の体調の悪さを別にしても、漫画家は基本みんな体力ないのである。
獸木は全力で30メートルしか疾走できないし、いつか会った男の漫画家さんも「今走ったら死にますね。」とボソっと漏らしていた。
担当さんによると出版界には「出版社合同運動会」みたいなものがあって、編集部のみなさんが会社対抗で年一回とか体力を競うらしいのだが、漫画家でこれをやったら全然お話にならなくて、かなり面白いのではないかと思う。
そんな獸木がリストの一番下に入れていた・・つまり場合によっては行かなくてもいいと思っていた一番難易度の高いボルテックスはどこか?
かなりの急勾配意を岩をよじ登らないと到達できないことで知られる
カセドラルロック
である。
*具体的にどんなとこかは現地旅行会社アメリカ・トラベル・ファクトリーのスタッフの方のブログのカセドラルロックについての記事を見てね:
http://sedona-hike.blogspot.jp/2016/01/170part-2.html
大変な分、達成感もひとしおということで、かなりの人気スポットらしいが、獸木みたいにヨーダと同年代になってくると人生における達成感も達成した後のあれこれも一通り味わってるので、この呼び文句にもイマイチ心が動かない。
ところが
次に行く場所を吟味するために、3日目にオーククリーク・キャニオンに行く途中でゲットしたトレイルガイド「セドナのトップテン・ハイク」を眺めていたら、目から鱗の情報が飛び込んできた。
この本のトップテンの中にもカセドラルロックは入っているのだが、紹介ページの見出しがなんと・・・「カセドラルロック@レッドロック・クロッシング」
つまりレッドロック・クロッシングと言うオーククリーク川沿いの公園からカセドラルロックを遠目に見るトレイルがトップ10の一つとして紹介されているのだ。
見るだけでいいんかい!!
やったー!!!!
恰好の言い訳に飛びついて、4日目午後はこのトレイルに行くことにした獸木。
しかも午前中行ったボイントン・キャニオンからはかなり近くて行きやすそうだ。
40分もあれば回れるトレイルだというので、遅めのお昼をゆっくり食べてお出かけ。
ちなみに昨日1日体がお食事ストップモードだった反動か、お昼はセドナ滞在中もっとも危険レベルの高いこんなものを食べてしまった。
昔好きだったけど、もう一生食べられないと思っていたエッグベネディクト。
ミトコンドリア系の食べなくても生きていける体になったとさえ言ってくださる人もいるほど、グルメなものを食べると時には数日苦しい思いをすることになる新生獸木野生・・・
まあ帰国してから一ヶ月くらいイマイチな体調になったけど、この日はセドナの恩恵か食後気分が悪くなることもなく、美味しく完食。ありがとうございました〜!
もうこのような危険は犯しませぬ。
ちなみに獸木の安全食はどんなのかというとこんな感じ。見た目はショボいけどおいしんだよ。
ゴハンが食べられるって素晴らしい〜
さて、初めて迷うこともなく公園のゲートをくぐり、あっと言う間にゲート近くのビューポイントに到着!(早っ!!)
なんでもアメリカ中の観光写真のなかで最も多く撮られているポイントとか。
なるほど、美しい~
しかしあれがカセドラルロックかー
みんなアレに登るんだー
すごいなー
めっちゃギザギザしてるんですけど!
なんか向こう岸でもご家族連れとかが楽しそうにしてるので、たまたまそこにいた日本人男性の四人組の一人に「向こう岸にはどうやって渡るんですかね?」と聞いたら、「ココをジャバジャバ歩いて渡るらしいです。」とのこと。
と、そこで、彼らがたしか午前もボイントン・クルーズキャニオンで見かけた四人組であることに気づく。
ボイントンでも互いに付かず離れずな距離感でそれぞれに自撮り棒で撮影したりしながら、しかし四人仲良くハイキングしてたみなさん。
獸木的にはハングオーバー(映画の)風四人組と呼びたいところだが、どこかのどかな方々でとてもそんなへべれけな雰囲気ではない。年齢も比較的バラバラみたいで、今思えば関係性が気になる面々だ。
それはそれとして、ココはかなりの急流だったので向こう岸に行くのはやめ、公園のトレイルをゆっくり散策。
秋の気配に染まる森にうっとりしながら、すぎてゆく時間を楽しむ。
みなさんもしばしうっとりしながら写真をお楽しみください。
そしてボイントンキャニオンとカセドラルロック@レッドロック・クロッシングを満喫した充実の1日が終わり、帰途についた獸木。
平和な1日に酔いしれて油断したのか、やっぱり少し疲れていたのか、ホテルに向かう大通りを逆に曲がり、気がついたら遠〜くのサバーブに....しかも車線がものすごく増えて制限速度100キロ超えの高速になっちょる!
落ち着け、どっかで曲がって戻れば済むことやんけと自分に言い聞かせ、ターンするために入った空き地でしばしパノラマ夕日を鑑賞。
そしてこんなかわいいコにも遭遇したよ。
ホテルに帰ったら空がこんな色に燃えていた。
今日もありがとう、セドナ。
残るはあと二日!