前回のつづき。
クアラルンプール空港のイミグレで力尽き倒れ込んでしまった夫。
車椅子を借りたい。
空港係員にお願いしたけれど、KLIA(クアラルンプール空港)には車椅子の貸し出しはないらしく、エアラインに頼め!と軽〜く突き放されてしまい...
すでに飛行機を降りてしまった私たちには車椅子を借りる手段はもうなく、床に倒れ込んでる夫をどうすればいいのか困り果ててる私に手を差し伸べてくれたのは空港関係者ではなく、周辺にいた人々でした。
ひとりの男性が肩を貸してくださり、イミグレのファストレーンまで夫を連れていってくださった。
並ぶ必要もなく、通常一人づつの入国審査も、私が夫を抱えてなんとかクリア。
その後入国審査を出たところで椅子を借り夫を座らせ休ませていたら、状況を見ていた人々がいろいろ助けてくださった。
中華系の初老の男性が夫にマッサージを施術してくれたり、若い女性が私と夫に水を持ってきてくれたり。
そんな親切と励ましをいただいて、なんとかバゲージクレームまでたどり着き、スーツケースを受け取り大柄な夫を抱え、病み上がりの私はKLの自宅まで帰ってきたのです。
タクシーに積んだ荷物はドライバーが下ろしてくれるとしても、4個の大きい荷物と夫を30階まで運ぶのは一度には無理だよね。セキュリティーの兄さんがどこまで手伝ってくれるだろう?とか頭を悩ませていたのだけど、
え?タクシーを降りたら、なぜだか夫の足は元に戻り普段通りになってるじゃない!
どゆこと?
あの謎の中華系老人の魔術が効いたのか?
夫は自力で歩き、荷物も運べた。
そして家に着いた時、どっと押し寄せた疲労により私が再びぶっ倒れたのは言うまでもありません。
持病の喘息発作と咳と微熱でさらにまた1週間苦しんだよ。
ね、気づいたら今年も終わりやん.....。
一年の終わり、最後にいろいろあったけど私は空港で出会った優しい人々のこと忘れません。感謝。
テレマカシ。