ビールが好きです。
何度飲んでも最初の一口なんて爽快以外の何物でもない!
そんな僕もビールはおろかお酒なんて全然飲まない頃もあった。
結婚して嫁さんを実家に連れて帰った時に当時から大酒飲みの嫁さんと父は楽しく晩酌をしていた。
僕は当時飲まなかったから母を亡くし一人暮らしだった父はそれは嬉しかったんだろう。
毎晩2人して潰れるまで飲んでいた。
ビールは所謂ラガービールと言うやつだ。
僕もビールをコップ一杯くらい付き合っていたのだけれど苦いし何が美味しいの?こんなの?と聞くと嫁さんはただ「美味しい!」父はちょっと考えてから「ずっと飲み続けたらある日突然美味くなるもんなんよ。」そんなもんかしら?
その後父は癌を患った。
そして9時間の大手術を乗り越えて奇跡の復活を果たしてまたお酒を飲めるようになった。
その頃は父はアサヒのスーパードライが好きになっていた。美味しんぼでけちょんけちょんに腐してくれた奴だ。
また嫁さんと3人で晩酌。
父が元気になったのが嬉しくてスーパードライをゴクゴクと飲んだら…突然来た!
美味い!「父さん!来たよ!突然今美味しくなったよ!」「そうじゃろ!」まず普段では買わない高級な肉を父は振舞ってくれてそれを肴に今度は3人で潰れるまで飲んだ。幸せな夜だった。
それからは日本酒や焼酎、ワインやジン、ハイボールにも手を出して(ウイスキーやブランデーはまだロックで飲めない)立派な酒飲みになった。
しかしビールはラガーかスーパードライばかりでエール系のビールは香りが強くて苦手だった。
ある日スーパーで見かけたラッキーキャット。
僕は猫が大好きだ。なので詳しく調べもせずに買ってみた。苦手なお酒だったら嫁さんに押し付けたらいいのだ(笑)
彼女は嫌いなお酒がこの世に存在しない。
さて飲もうとすると「エール」と書いてあった(笑)
まあ一口。ビールはのどごし!とゴクゴクとやったら鼻に抜ける香りが良い。
このビールだけかもしれないと思い他のエール系のビールも飲む。
美味い!ビールはエール系も突然美味くなるものだったのか!?
猫柄の缶を見ながらちょっと前までいた猫の事を思い出し、結局父と楽しくお酒を酌み交わせたのはあの1回だけだったと悔しい思いがあってその後のお酒はちょっとほろ苦がった。
スタウトはまだ苦手かな。
いつか突然美味しくなる日が来るのかな?