イラストレーター村田峻治の日常 -548ページ目

客体化と一体化

アニメーター村田峻治の日常-客体化と一体化

また気に入らなくて、描き直してしまった・・・

いつもの事だが

翌日に見なおした時に、大体いい絵かどうか分かる。



横尾忠則さんの言葉を借りれば、独りで描いている時は客体化しているが

翌日になると自己と一体化しているから、よくない絵は一目で分かる。

要するにダメな時はいたたまれなくなるのだ。

だから、思わず破いたり、描き直してしまう。

アニメーター村田峻治の日常-客体化と一体化

横尾さんはこう言っている

『個展会場にいるのもいたたまれない。自分の吐いたゲロに囲まれているんだから。

自分の作品と自分との距離が取れていないからだろう。

ただしアトリエの中や無人の個展会場なら平気だ。

他人が介在した途端自分と作品が一体化してしまう。

ところが俳優はこれ(人前での客体化)が可能らしい。

あれは自分じゃなく役の自分だと思うからだろう。

それともナルシズムによる自己陶酔が客体化を否定するのかも知れない。』




インターネットが一般の人達にとっての自己表現の場としても発展しているのは

対面でないおかげで客体化したまま、作品をネットに放出出来るからかもしれない。