起業家、あるいは経営者が最も大切にすべきことのひとつに、
自分の会社の目的、ひいては存在意義は何かということを常に考えていく、
ということがあると思います。
「CI」「コーポレートアイデンティティ」という言い方もありますね。
長期的にみて、この会社は(自分は)何をなすべきかを、
時代の流れのなかで問い続けていき、
それを会社のビジョンとして発信しつづけていくこと、です。
そして毎日のビジネスシーンにおいては、
その長期的なビジョンを達成するために
1年、1ヶ月、1週間といった区切りの中で様々なタスクを
こなしていかなければいけません。
ここに短期的な目標を設定し、長期的なビジョンを実現していくという
サイクルを回していく意味があります。
ところが往々にして、長期的ビジョンを実現するための
短期的な目標それ自体が、意味を持ちすぎてしまうことがあります。
馬を速く走らせるためのニンジンなのに、いつのまにかニンジンを
食べることが目的化してしまう。
その一端が経営者の「お金の使い方」に現れるのです。
私の事務所への報酬が遅れがちだった、顧問先の話を
前回のブログで少しお伝えしました。
売り上げが立ったからと家族で海外旅行やベンツ購入など
個人的な満足を優先したり、
単に注目を集めるからと不必要な広告宣伝費に
かなりの経費をかけてしまうなどの内部要因による資金繰りの悪化は、
手形が落ちなかったや、取引先からの入金が滞ってしまって・・・
などの外部要因とは異なり、経営者自身がコントロールできるものです。
ですから存続のためには、経営者としてお金のセンス、金銭感覚の精度を
あげなければなりません。
繰返しとなりますが、
事業を継続させたいと願うならば、経営者自身がしっかりとした金銭感覚を
持つことが急務です。
これは会社の売り上げ規模に関わらず、です。
しっかりとした金銭感覚とは、
常日頃から支払いがしっかりできているかどうかがで判断できます。
支払いや返済の優等生ならば、
必ずや、投資に見合った成果や利益をあげるようになるでしょう。
そして、長期的ビジョンを念頭においた経営をすることで、
資金繰りをコントロールできる力が備わるのです。