昨日のドバイワールドカップデイ。UAEダービーのフォーエバーヤングこそ今後が楽しみなレースを見せてくれましたが、そのほかは少し残念な結果に。そしてルメール騎手の落馬負傷はちょっと心配ですね。私は関西馬メインの出資なのであまり彼の恩恵は受けていないのですが、ノーザン系クラブにとってはかなりの痛手と思います。もちろん早い回復を望んでいますが、逆に考えれば彼の不在は日本の特に若手にとっては絶好のチャンスと思いますので、一人でも二人でも一皮むけてくれる騎手が出てきてくれたらと思います。

一方で個人的にはそれよりショックな出来事が。昨年11月のレースでゲート内で座り込んでしまったことから、レース後の休養中に去勢して来週復帰する予定だったファンジオでしたが、昨日のHPの更新で浅屈腱炎の発症→ファンド解散が発表されました。

 

<ファンジオ>

2024-03-30臨時更新

 栗東・藤岡健一厩舎で調整されており、27日の追い切り後も特に異常はありませんでしたが、28日午後に馬体を確認したところ右前脚の繋ぎの裏側に熱感があり、歩様にも違和感が見られました。その日は水冷治療を行って様子を見たものの、翌日には浮腫や熱感がどんどん出てきたためトレセン内診療所で検査した結果、右前脚繋ぎ部分に浅屈腱炎を発症していることが判明しました。最低でも1年は休養させる必要があるとの診断です。藤岡調教師は「27日の追い切り後は異常はなく、歩様もいつもと変わりなかったのですが、翌日の午後には、右前脚に体重が掛かると痛がる様子を見せました。寝違えや打撲程度かもしれないと、その日は水冷をして様子を見ましたが、翌日になって浮腫や熱感がどんどん出てきたため、診療所でエコー検査を受けて、浅屈腱に出血と炎症を起こしていることが判明しました。検査した獣医の見解では『復帰までに最低でも1年は時間が必要だと思われます。また、もし治療したとして、その後の再発の可能性については、同様の症状から現役復帰している馬もいるので、やってみないと分からないと言う面はありますが、どうしても繋ぎ部分は運動時にかかる負荷がかなり大きい部位なので、管の後ろが腫れる浅屈腱炎よりも再発リスクは高いです』とのことでした。ゲート難克服へ向けて去勢手術を経て、来週ようやく戦列に復帰するというこのタイミングでの故障判明は、残念と言う他ありません」とのことです。今回の事態を受けて関係者で今後について協議を行った結果、復帰までに最低でも1年の休養が見込まれること、加えて再発リスクがかなり高いことを考慮して、誠に残念ですが、このまま中央登録を抹消して、ファンドを解散することが決まりました。今後については、北海道の谷川牧場で治療したのち、もし現役続行が見込めるまで患部が回復した場合には、牧場名義にて地方競馬で現役を継続する可能性があります(※地方馬の再ファンドは禁止されており、もし復帰する場合にも再募集は行いません)。なお、JRAの施設内で発症した今回の屈腱炎は事故見舞金(第18号)の対象となります。これまでのご声援、誠にありがとうございました。ファンド解散に伴う精算は5月末を予定しています。

デビューは3歳冬の小倉の芝2000mの新馬戦。全く注目されていませんでしたがあれよあれよという間の逃げ切り。14番人気で大穴での激走となりました。その後3戦は芝中距離を使われましたが結果が出ず、5戦目でダート転向となりました。緒戦から5着とまずまずの結果でその後も掲示板内を確保しながら6戦目で1勝クラスを卒業。いよいよこれから本格化と思われた前走はゲートで問題を起こし外枠発走になったものの4着と健闘し、来週の復帰戦は去勢したうえで鞍上も変えての再出発ということで新味を期待していたので非常に残念な報告でした。

いろいろと不満の声も上がっていたようですが、気性的に難しいところのある馬だったと思いますので、辛抱強く調整して2勝させてくれた藤岡厩舎陣営と、レースでの結果はともかくとして調教からずっと付きっきりで見てくれていた城戸騎手には感謝の念を抱いています。ただどこに責任があるとは言えませんが、全能力を発揮できないままでの牡馬で5歳11戦での引退は非常に残念です。1年以上の休養が必要で再発の可能性もあるということでファンド解散は仕方ないですが、牧場でゆっくり休んで地方で復帰できたなら、その時は馬券で応援したいと思っています。今までありがとう、ファンジオ。