あなたに特殊な能力があって未来を見ることができるとします。
努力の成果空しく、失敗して失意のどん底に落ち込んでいる我が子を見てしまった。
そうですね、受験とかスポーツの選考会とか、なんでもいいです。
子どもたちは小さな心に大きな夢を抱いて必死に勉強したり、練習したりしています。
でも、その結果は失敗するのです。そう、現実の世界は厳しい。
夢破れ、その現実を前に子どもたちは現実を受け止めきれない。
「それが現実」というのは容易いが、小さな心にあまりに厳しい。
でも、今、その努力を止めさせることが出来れば
無駄に努力することもないし、落ち込むこともありません。
さあ、どうします。
子どもは親に対して色々な夢を語り、見えもしない未来に向かって走っている。
失敗したらどうしようなんて考えないで前を向いて生きている。
黙って頑張っているときもあれば、辛くて泣き言を言うときもある。
それで良いのだと思う。それが「生きている」という証拠だ。
子どもが良いようにすればいい。
でも、親はそうではいけないと思う。
いくら分かっているからといっても、子どもの先のことを言ってはいけない。
子どもが夢を信じているうちは、いくら自分が辛くても先のことを伝えてはいけない。
結果を知っている方は知らないよりもはるかに苦しいときもある。
でも、それをじっと見守るのが親の責任なんだろう。
大人の人生でも同じかもしれない。
先のことが分かっていたらどうなんだろう。
自分の気持ちとは違う道を選ぶのだろうか。
失敗しなかったことに安心するのだろうか。
それよりも、現実の世界を真剣に生きている道を選びたい。
夢を諦めることを「大人になること」という人もいる。
失敗しないような生き方をすることを「大人になること」という人もいる。
そして、子どもたちは「現実なんてそんなもんさ」と夢を語らなくなる。
何か違う気がする。せめて親くらいは夢を聞き、そっと見守ってやるべきだろう。
流星ワゴン (講談社文庫)/重松 清

¥730
Amazon.co.jp