以前も私の記事(2010年11月13日
「非浸潤がんはがんじゃない??!!!」)にも
この件は書いたのですが、
たまたま昨日、車で待っていた間に読んでいた本で
そのことが書かれていたので改めて釈然としない思いがこみ上げてきました。
つまり、「非浸潤がん」は国際的には「がんではなく」、「がんになる可能性もある」し、「そのままにしておいてもがんにならない可能性もある(がんもどき)」ということです。
以下、専門は予防医学の岡田正彦先生の本「検診で寿命は延びない」から一部を引用します。
がんについては研究の歴史も浅く、まだわかっていないことが無数にあると考えたほうがよさそうです。その一つは、がん(悪性腫瘍)とそうでないもの(ポリープなど)の間に無数の段階があり、境界がよくわかっていないことです。
「非浸潤」というのはがんのように広がっていくことはないという意味で
日本では早期がんとみなされ無条件に治療の対象となりますが、外国では「がんとよばないほうがいいのでは」
「将来、がんに進展するのは特殊なタイプであって、それを見分ける技術の開発が望まれる」などの議論がなされているところです。
ここで強調しておきたいのは、悪性腫瘍とそうでないものの中間に位置するタイプが確かに存在するという事実です。
がんの判定は、病理医とよばれる専門医が細胞の形を顕微鏡で見て行っていて、主観に頼る部分が大きく、
必ずしも科学的とはいえないものです。がんの判定方法には大いなる疑問があります。
しかし、現代では、いったんがんと判定されてしまうと、いわば強制的に(また患者も望むため)直ちに治療が行われます。そのため、がんをそのまま放置するとどうなるのか、肝心の点を誰も知らないまま医療が行われてきたのです。
このままでは、いつまで経ってもがんの判定法が見直されることもなく、治療の意義が問われることもないまま漫然と(間違っているかもしれない)医療が行われていくことになるでしょう。
以上引用
(2013.7追加
この記事を書いた時点では癌を治療せず経過観察だけする医者も患者もいないと思っていました。その後近藤誠先生が実際にそれをして本に書いています。「がん放置療法のすすめ 患者150人の証言」です。
ただし近藤先生の本を読まれる場合は反論を書いた、丸山雅一先生、斎藤建先生の本なども必ず同時に読まれることをお勧めします。近藤先生の言われることに対して細かく検証した反論が書かれています。
癌には「がんもどき」の存在があることはあると思いますがでは本物のがんはいつ転移をするのかという点が重要です。近藤先生は「リンパ節転移は転移ではない」とし「進行がんで周囲の組織に浸潤しても転移がなければがんもどきです。」とも言われています。(これはT4,胃がんの場合は周囲臓器に入り込んだがんです。証明抜きだからこれは宗教に近いと丸山先生は言われています)また時論での転移する時期の例外も認めています。
はじめから無治療で放置は危険だと思います。)