非浸潤がんに限りませんが、特に非浸潤癌の場合は、
術後の病理検査結果が重要だと思います。
なぜなら、浸潤部分がないかどうかを調べて
なかったら、そこではじめて0期(非浸潤がん)が確定します。
術前では「たぶん非浸潤らしい。」ということしか分からず、
術後に浸潤がんとなる場合も少なくないからです。(20%位)
術後の病理検査結果ですが、私が見聞きした限りでは
大きな専門病院なのに、詳しいことが説明されなかったというケースが
多いように思いました。なぜなのか分かりませんが、
今後のことを考えるにしてもその情報は必要だと思います。
結果を聞かなかった場合は、次回の定期健診日に確認されることをお勧めします。
最低聞いておきたいことは以下の通りです。
正式な病名(乳管がんなのか小葉がんなのか。どちらも両方なのか)
腫瘍の大きさ
微小浸潤は確認されているか(微小浸潤があっても非浸潤癌と同様に扱う場合があります。同等に扱ってもよいと判断された場合です。)
センチネルリンパ生検を受けた場合はリンパ節転移の有無 何個取って調べたのか
腫瘍の悪性度(核異型度…1~3まであります)
(癌細胞の型もできれば聞くとよい…コメド型は要注意)
切除断端 陰性か陽性か 陽性ならどれくらいか
エストロゲン受容体 陽性か陰性か 陽性なら参考値は何%位か
プロゲステロン受容体 同上
HER2 陰性か陽性か 陽性なら1~3まであります
脈管(リンパ管、血管)へ浸襲 ありかなしか
リスクファクター 低リスク 中リスク 高リスクとあります。
今後の定期検査の項目や日程の予定。
一昔前のガン経験者の体験談の本を読むと、ほとんど先生まかせで
患者にはなんの説明もされていないことが多かったようですね。
告知自体が家族だけという時代背景もあったと思います。
今はインフォームドコンセントが重要視されている時代ですので
自分の情報は自分で知ることが大事だと思います。