さて、旅行の日程表によると3日目となっている実質初日のような現地時間6月10日の午前中から、いよいよ本格的な「旅」となるのだった。
この日も朝までは雨模様だったが、出発の頃はすっかり上がってしまった。
自分の「海外旅行に雨はない」伝説はまだ生き続けているようだった。
ドゥカーレ宮殿、サンマルク寺院、サンディ・ジョヴァン・エ・パオロ教会・・・これらの観光に4時間が予定されている。
(よう知らんけど)
あれがガイドブックに載っている「溜め息の橋」だな、とか確認しながら先に進む。
月曜日の午前中だというのにドゥカーレ宮殿は長蛇の列だったが、予約してあるとかで我々は比較的すんなり入れた。
こういうところもツアー旅行のいいところですね。
確かこれ↑が、その溜め息の橋から眺めた景色(だったはず)。
海(運河?)の向こうに見えるのが、お馴染みのサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会である。
この姿で、ああここはベネチア、と確認できる人も多いことだろう。
あ、そうそう何故この橋が「溜め息の橋」と呼ばれているかというと、「かつて裁判所と牢獄を結ぶ役割をしていて、橋を渡りながら囚人がため息を漏らした・・・」ことからその名がついた、とのこと。
確かに橋を渡った建物には、日の当たらない陰気な監獄にピッタリの部屋があった。
サンマルコ広場といえば、これ↑ですね。
こういうのを「行った証明」写真とでも言うのだろうか。
ちょっとした昼食休憩↑の隙にもあたり構わず橋と運河を撮る。いやぁ、なかなか飽きない。
その後は、先ほど見えたサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会のある島に渡る。
塔の上に昇ると、今度は先ほど居たサンマルコ広場方向などベネチアの全体がよく見える。
この写真↑で言うと、右にある橋の奥にあるのが溜め息の橋ですね(奥なので見えませんけど)。
この塔からの眺めは最高。
20名ほどが上に昇っていたと思うが満員状態にはならず、東西南北360°が眺め渡せるのだった。
こっちまで船で渡って来る人は案外少ないのかな?
個人旅行でもこの島に渡ってここに上るのはお薦めである。
おまけに暑くなく寒くなく、この日は風もそう強くはなく、時間もたっぷりとってくれたので満足できた。
更におまけのオマケで言うと、指輪を差し出しながらのプロポーズの場面にも遭遇した。
急に出くわしたので、シャッターを切るタイミングが少し遅くなってしまいましたけど。
あんなにカッコいいシチュエーションではなかったな、自分の場合。
ホテルに帰ってきて、さて昨日の夕食(のまずさ)を挽回するにはどうする?
と、同行Cさんと相談。
自分が提案した、実は当初宿泊するはずだったホテルの屋上に向かうことにした。
元々ネットで調べていたし、昨夜も駅ナカの食堂の帰りに上を見て、良さそうな雰囲気のBarだか軽食スペースがあるらしいことを確認していたのだ。
真下には運河。
運河の向こうの平べったい建物が駅である。
美味しくビールなど頂いていたら、何やら大きな警報が聞こえてきて、下を覗いたら緊急車両だった。
車両じゃないですね、緊急ボートだった。他を圧するスピードで通り過ぎて行った。
何があったのか、知らんけど。
この場所で一緒に食事も・・・と考えていたのだけれども、この日は夕立?雷雨?が予報されているらしく、事実遠くから雷鳴が届いてきたり怪しい雲が流れて行ったりするのが見える。
そんなわけで、本日は雨が降ってくる予報もあるので飲み物だけ、になったらしい。
ま、ビールの後食事に行けばいいか。 ということに決めた。
おいおい、向こうはどしゃ降り、という雲も本当に流れて行ったが、幸いこちらは無傷だった。
その後、ホテルの1階で我々にしてはちょっぴり高級のお食事を頂いてから、気分に従って少し遠回りしながら宿泊ホテルに戻った。
空はもういい感じに安定していて、橋を渡る人影の黒さが時刻を告げていた。
ビールを飲んだのはドームの2軒隣りに見える四角い建物の屋上ですね。
微かにパラソルが見えるでしょう?その下です、我々が陣取ったのは。
そんなわけで無事に3日目(初日)の丸一日は平和のうちに終わったのでした。
以下次号。