鳥山明さんが亡くなられた。

 

テレビでも新聞でも大きく取り上げられている。

 

その業績と言うか作品が世界に与えた影響はとてつもなく大きなものなので、それも当然だろう。

 

自分は作品にそれほど「嵌った」ほうではないが、実はある作品のアニメ化で関わったことがある。

 

今回、この新聞でもそうだが、テレビで紹介される鳥山さんのお顔はどれも若い。

 

この新聞の写真も「1981年当時」と書かれている。

 

自分が打ち合わせでお会いしたのは、これよりずっと後だったと思う。

 

1990年代だったのではないかな。

 

「少年ジャンプ」の読者サービス・イベントとしてオリジナルアニメを作り、全国を回って映写会を開催するというものだった。

 

最初はジャンプの編集部、いや集英社の会議室でお会いしたのではなかったかな。

 

あるいは、アニメ制作会社の打ち合わせルームだったか・・・。

 

いずれにしても、いま流されている映像や写真より、ずっと「大人」というか貫禄があった。

 

もう大作家でしたからね。

 

で、その打ち合わせや完成後に何回かお会いして意見や感想を聴いたのだが、

 

どの時も、とても真摯で穏やかで、大作家であるのに「アニメ制作に関しては、そちらのクリエイターたちを尊重する」という姿勢に溢れていた。

 

だから、オリジナルアニメの制作も充実したものになったと思う。

 

そうそう、BGMに「ブルーグラス調」を使いたいと思った自分は、そう提案して採用された。

 

BGM集も確かレコード発売されたと思う。映像作品はブルーレイじゃなくて、CDじゃなくて、何と言いましたかね、あの円盤の・・・

 

あ、レイザー・ディスクか。

 

何にしても、あの時の鳥山明さんの態度というか対応というか、には、威張るとか大物ぶるとか我を張るとか、そういうものは一切なかった。

 

あれだけの超売れっ子なのに・・・

 

と、とても強く、印象深く記憶に残った。

 

人柄、なのですね。

 

世界中にファンは永久に残るだろう。

 

安らかにお眠りください。