電子水の特性05
では、電子水のイオン的な反応についてお話します、専門的なお話しですが、もう少しだけお付き合いくださいね。
私たちの研究では、電子水と脱イオン水の酵素反応の速度を比較するために、各タンク内での酵素反応条件が同じになるように水のpHや温度を調整し、各タンクに基質として、でんぷん、ショ糖などのほか、たんぱく質のカゼイン、脂質のオリーブ油などを入れた後、それぞれの基質に作用する酵素を入れて分解反応させ、生成物の生成時間から反応速度を比較しています。
これで無菌状態になります。適正値以下の場合は有機物量が多く、適正値以上の場合は酸素量の過多だといえます。
その結果、表6に示すように、電子水を使用することで、反応時間が20~30%速く進行し、とくにα-キモトリプシンによるカゼインの分解では、30%も反応を促進したことが認められています。また、反応促進効果の持続性についても、2週間保存後の電子水を用いても、同じように速くなることも確認されています。
その他、ORP(酸化還元電位)値については、電子水の場合、原水の条件により異なりますが、原水に比べ低め(マイナス側)に変化します。
一般に、水質検査項目による基準によれば、水中の有機物(排泄物、餌、死骸等)が多いほどORP値は下がり、酸化剤(酸素、オゾン等)が多いほどORP値は上がります。
ORP値が低いほど有機物などの有害な成分が多く、高いほどきれいな水といえます。
しかし、必要以上に高いと水中の生物にダメージを与え、+960mV以上では完全な
無菌状態になります。適正値以下の場合は有機物量が多く、適正値以上の場合は酸素量の過多だといえます。
表7に示すように、水道水のORP値は+500mV程度、天然の湧き水で+250mV程度となり、電子水の場合は原水によって異なりますが+150~+300mV程度となります。-150mV以下の水に魚を入れると、酸素不足のため瞬間的に死んでしまいます。参考として、還元水・アルカリイオン水などはミネラル成分を溶かし込んで生成するためORP値は、低い傾向となります。
その他、水質において、(財)日本食品分析センターの分析によれば、水道水と電子水の水質比較で表8に示すように下記の項目に関して著しい現象がみられました。
また、某市水道水を分析したところ、トリクロロエチレンについて水質基準に不合格でした。この、水道水をエレクトロンチャージャー(TU,SU)を用いて2種の機種で静電場処理した結果、表9に示すように、トリクロロエチレン等の大幅な減少がみられました。
電子水の特性04
水の分子構造や、その大きさについて考えてみましょう。
少し専門的な言葉でしか言い表せなくて恐縮ですが、その特徴を垣間見てみましょう。
一般的に、水はH2Oという単一分子では存在できず、分子間に働く電気的な力(Hはプラス・Oはマイナス)、つまり水素結合という微弱な力によって最低5~6分子以上の集団(クラスター)をつくっています。
しかも、このクラスターは不変ではなく、10-12秒(1ピコ秒)という、極めて短い速さで一瞬毎に大きな集団や小さな集団を絶えず、“作っては壊し”ています。このように、水の分子集団は、静止しているのではなく、常に動き回っているので、これを水の動的構造と呼んでいます。
電子水は、この動的構造がMRAの固有振動数の測定値からも高いことがうかがえます。
また、静電場処理された電子水の中には、微量(10-6~10-5mol/㍑)のH2O2(過酸化水素)が生成されることが、東亜大学工学部の藤田矩彦氏、新開択美氏及び(財)造水促進センターの井上源之助氏、藤岡哲夫氏によって確認されています。
彼らは、1994年に造水技術の一つとして電子水に着目し、「電子水の機能に対する腐食工学的考察」の中で、電子水の持つ諸機能、例えば防食性、減菌性は、このH2O2によってもたらされるといっております。
これらにより、一升瓶の中の電子水は、谷川の水と同じ様にバクテリアの増殖を抑えていると考えられます。
その他に、静電場処理された電子水は、一般にpH(水素イオン濃度)値が高くなります。過去の分析結果では、原水と処理方法によって差がありますが、生成された電子水の大半が弱アルカリを示しています。
この要因として考えられるのは、静電場処理による電子(-)の還元です。水分子(H2O)は、H2O→H++OH-と一部が解離しています。水酸イオン(OH-)がアルカリ性を示す指標となり、OH-は、電子(-)を1つ持っているという意味です。
静電場処理では、原水に直接電子(-)をチャージしますので、OH-が原水に比較して若干多めの状態で安定することが考えられます。
電子(-)を還元することで、原水の科学的成分を変化させることなく、物理的に弱アルカリ性に変化させます。
筑波大学応用生物化学系の向高祐邦氏の「静電場処理水(電子水)による酵素反応促進効果」の研究では、原水として水道水を蒸留後さらに脱イオンした水(脱イオン水)とそれを静電場処理した水(電子水)のpH値の比較をした際の結果は、脱イオン水がpH5.6~5.9であったものが、電子水はpH7.2~8.0と上昇する結果が見られています
電子水の特性03
『電子水の特性として変質しないのか』って疑問はおきませんか?
どんなものでも絶対的に変質しないとう事は、誰もいえないと思いますが、下記の写真の様に、数年間も全く変らなかった事例は山ほどあります。
電子水は、クラスターの小さな水であると同時にMRAの測定などから、最近話題になっている波動性の高い水であるといえます。
また、電子水は、活用面での実証から静菌性、減菌性、溶解性、抽出性、吸臭性が高い水といえます。電子水の静菌性、減菌性の実証例として、井戸水と、その井戸水を電子水にしたものとの、それぞれ5年間貯蔵した後の差を写真2に示します。
昔から“動いている水は腐らない”といわれますが、動いている水の中では微生物(バクテリア)が増殖できない環境にあるということができます。
例えば、渓流(谷川の流れ)は、清らかな水を蓄え、いつ飲んでも美味しく感じられるものです。
そんな自然界の水は、塩素等でバクテリアを殺菌しているわけではありませんが、腐らずに存在しております。
それは、水(H2O)の流れにより発生する電子(e-)が石や岩(ミネラル成分の塊)にぶつかり、水中の酸素(O2)と反応して微量のH2O2(過酸化水素)を生成し、水中のバクテリアの増殖をおさえていると考えられています。これは、まさに自然界のバランスを保つための静菌作用といえます。





