第6質 第4話 Columbia 6eyeという美学。
第4話 Columbia 6eyeという美学。 ~なぜ、六つの目は黄金時代を見つめていたのか~
ある日、一枚のレコードを手に取りました。
赤いラベル。
そして、その周りを囲む六つの小さな目。
Columbia 6eye。
初めて見た時、私は思いました。
「なぜ、目なんだろう。」調べてみると、それはCBS(Columbia Broadcasting System)のシンボルでした。
しかし、何十年もこのラベルを見続けていると、私は別のことを思うようになりました。
「この六つの目は、あの時代を見つめていたのではないか。」
1950年代。
アメリカは戦後の繁栄の真っただ中にありました。
新しい家。
新しい車。
新しいテレビ。
そして、新しい音楽。
人々は未来を信じていました。
その時代に生まれたのが、Columbia 6eyeだったのです。
そこには、錚々たる顔ぶれがいました。
* Miles Davis
* Dave Brubeck
* Duke Ellington
* Glenn Gould
* Johnny Cash
* Tony Bennett
ジャズ。
クラシック。
カントリー。
ポップス。
Columbiaは、音楽という大きな川を抱えていました。
そして、その川のほとりで、六つの目は静かに時代を見つめていたのです。
私は特に、『Kind of Blue』を手に取るたびに思います。
1959年。
マイルス・デイヴィスは何を考えていたのでしょう。
ジョン・コルトレーンは。
ビル・エヴァンスは。
キャノンボール・アダレイは。
彼らは、まさか70年後の日本で、一人の男が夜更けにそのレコードを聴いているとは思ってもいなかったでしょう。
しかし、その音は今も生きています。
そして、その中央には、静かに六つの目が描かれている。
まるで、「私たちは、すべて見ていましたよ。」
と語りかけるように。
若い頃は、オリジナル盤の価値ばかりを追いかけていました。
しかし、歳を重ねると分かります。
本当に価値があるのは、値段ではありません。
そのレコードが見てきた時間なのです。
* 第二次世界大戦後の希望。
* ジャズクラブの熱気。
* 初めてのステレオ。
* アメリカンドリーム。
* 未来への憧れ。
そのすべてを、Columbia 6eyeは見つめてきました。
だから私たちは、この小さなラベルに惹かれるのかもしれません。
Columbia 6eyeが教えてくれた七つのこと
1. 良いデザインは、時代を超える。
2. 音楽は、その時代を映す鏡である。
3. 人は、未来を信じることで前へ進める。
4. 小さなラベルにも歴史が宿る。
5. 黄金時代は、必ず存在する。
6. 時間こそが、最高の価値である。
7. 美しいものは、何十年経っても美しい。
Columbia 6eyeの名盤たち
* Kind of Blue
* Time Out
* Mingus Ah Um
* Sketches of Spain
* Glenn Gould / Goldberg Variations
* Johnny Cash at Folsom Prison
六つの目が見ていたもの
* ジャズの黄金時代。
* ステレオ時代の幕開け。
* 人々の夢。
* 戦後アメリカの繁栄。
* 音楽が世界を変える瞬間。
最後の一文
「Columbia 6eyeは、レコードのラベルではない。」
「1950年代という黄金時代が、私たちへ遺した小さな窓なのである。」
次回予告
第5話「Verveが描いた夢。」
~なぜ、そのレーベルは世界を少しだけ華やかにしたのか~



