謎の宋人・周明の正体

先ほど見ました、「光る君へ」の第23回「雪の舞うころ」。時代は997年頃のお話です。

今回も歴史用語(国司のランクである「介(すけ)」「掾(じょう)」など)がけっこう出てきました。第22回の用語集が番組公式サイトに出ていますので紹介します。

用語集 大河ドラマ「光る君へ」第23回より - 大河ドラマ「光る君へ」 - NHK

 

こういう用語集などの解説をドラマと合わせて見ると、当時の時代の歴史勉強の効率が上がるのでおススメです。

余談ですが、大河ドラマは、特に「光る君へ」は、字幕付きで見た方がわかりやすいので、字幕表示で見ることをおススメしています。

 

ここからはネタバレになりますので、まだ見ていない方はご注意ください。

大河ドラマ「光る君へ」 - NHK

なお、私は歴史ドラマは「ドラマとして面白ければいい」と考えています。歴史にあまり興味がない人が興味を持つきっかけになることが一つの重要な効果だと思います。なので、通説や異説と異なるストーリーであっても構わないと思っています。むしろ、説得力があって斬新な切り口で描かれた方が面白いと思っています。感想はあまり飾らずになるべく素直に書きますが、大河ドラマや『光る君へ』を貶めるつもりはまったくありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
・ちょっと解説 国司の階級「介」
通詞殺害事件で偽証した緑の服のおじさんって、為時に「スケ」って呼ばれてたけど、それが名前?「スケさん」ってこと?と思った方はけっこういると思います。字幕付きで見るとわかるのですが、為時は「介」と官位で呼んでいました。緑の服のおじさんの官位は「越前介(えちぜんのすけ)」。4階級ある国司の中で上から二番目になります。国司には四つのランク付けがされていて、一番上は「守(かみ)」です。為時は越前守です。2番目「介」で、緑のおじさんです。三番目が「掾(じょう)」、一番下の四番目が「目(さかん)」になります。
このような点からも、大河ドラマは字幕付きで見ることをオススメしています。
 
・謎の男周明、実はスパイ
前回から登場した日本語を話す謎の宋人・周明さん。今回で、対馬生まれの日本人で、12の時に口減らしのために海に捨てられたところ、宋の船に助けられて命拾いした、という設定が明らかになりました。これはなかなかいい設定だと思います。当時の一般庶民は日々の生活にも困窮していました。口減らしのために子供を奉公に出したり、老人を捨てたりという話は、彼らにとって日常だったことでしょう。周明のキャラ設定に、当時の時代背景を盛り込んだのは良かったと思います。
そんな周明でしたが、まひろ左大臣道長と友人だとわかると、早速宋の商人・朱に連絡。左大臣に話をつけて交易の道をつける代わりに、自分を宰相の侍医にしてほしい、と出世のための取引を持ちかけていました。
上記のようなキャラ設定ですから、周明には後ろ盾となる身寄りがありません。立身出世を志すなら、このような取引も利用していかざるをえない、というのも納得です。
周明がどうなるのか、今後の展開が気になります。
 
 
・道長、姉にはあっさり告白
中宮定子への想いを抱えたままの一条天皇を見て、詮子と道長の会話の中で、道長はハッキリとこう言いました。
『妻は二人いますが、心には別の女子がいます。』
 
なんて罰当たりな悩みだ
 
美女2人が妻というだけでも果報者なのに、それとは別に好きな女がいるなんて、贅沢にもほどがあります。
そんな道長だからこそ、光源氏のモデルになった、というストーリー展開になるのでしょうね。
 
 
次回も楽しみにしています!