中国、南シナ海スカボロー礁に「浮体構造物」設置 フィリピンが抗議
配信
南シナ海のスカボロー礁(2024年2月15日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】フィリピンは9日、中国と領有権を争う南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)の近くで「浮体構造物」が確認されたことを受け、中国側に正式に抗議したと発表した。 【写真】中国、日本とフィリピンの海洋境界交渉に猛反発「完全に違法かつ無効」 スカボロー礁は、フィリピン最大の島であるルソン島から西に240キロ、中国の最も近い主要な陸地である海南島から東南東に約900キロに位置している。 国連海洋法条約に基づくオランダ・ハーグの仲裁裁判所は2016年、南シナ海での中国の海洋進出をめぐり、中国が主権を主張する独自の境界線「九段線」について「法的根拠がない」と断定している。それにもかかわらず、中国は南シナ海のほぼ全域の領有権を主張している。 中国は昨年9月、スカボロー礁に「自然保護区」を設立する計画を発表。これに対しフィリピンのエドゥアルド・アニョ前国家安全保障担当顧問は「最終的な占領に向けた明白な口実だ」と非難していた。 フィリピン外務省のアナリン・ラトネル報道官は9日、メッセージングアプリのグループチャットを通じて記者団に対し、かつてフィリピン人漁師らが利用していた礁湖(ラグーン)の入り口付近で新たに確認された浮体構造物をめぐり、中国側に対し抗議の申し入れや正式な抗議状の送付など「適切な外交措置を講じた」と述べた。 これに先立ちフィリピン軍のロメオ・ブローナー参謀長が8日、国営テレビに対し、空軍機がスカボロー礁近くで浮体構造物を確認したと発表。その上部に6人の人間とアンテナのようなものが見えたと付け加えた。 ブローナー参謀長は中国が南シナ海の礁を軍事拠点化してきたことに言及し、「彼ら(中国)は過去に、最初に小さな構造物を設置した後、それを人工島へと拡大した。その再現をさせるつもりはない」「スカボロー礁でそのようなことは決して許さない」とし、現地の動向を監視するために空と海からのパトロールを強化することを約束した。 これに対し在フィリピン中国大使館は声明で、スカボロー礁は「中国固有の領土」の一部であるとして、中国側が領有権を有することに「議論の余地はない」との主張を繰り返した。 同大使館の季凌鵬報道官はスカボロー礁の中国名を使い、「黄岩島において科学調査を含む活動を行うことは、完全に中国の主権の範囲内だ」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News』


