若い頃

とってもおもしろいマネジャーがいて

その方は男性からも

女性からもモテモテ

人たらしの方

 

仕事もバリバリだし

いつもみんなを笑わせてくれて

みんな大好き

 

15歳くらい年上で

お兄ちゃんみたいで

飲み会のたび隣に座って

絡み酒をしていたの

 

奥さんとどこで出会ったとか

芸能人だったら誰が好きなのかとか

浮気したことないのかとか

 

娘までいかないけど

そんな若い子から絡まれて

トホホだっただろうね

 

ずっととぼけてたんだけど

最後には

 

「かみさんと過ごしてきた時間が

 ダメになっちゃうような

 気がするんだよ」

 

まだ若い私は

「そんなことないってー」

と言ってた

 

大さんも言いそうだなって思った

 

結婚指輪をするのも

結婚式を思い出すためだと

幸せにするって気持ち

 

自分に言い聞かせないと

守れないの?と聞いたら

大さんはタジタジしてた

 

私は変な意味ではなく

結婚指輪なんてあまり

意味がないと思ってて

そんなのしてても、していなくても

心持ちがどうかという話だと思ってる

 

そんなお守りなくても

私は今まで揺るがなかったし

結婚するってそういうよねって

 

だから私は結婚指輪をしない

自分の好きな指輪をしている

 右手でも左手でもいいんだけど


周りがおもしろがって

ガヤガヤうるさいから

左手にしてる


別に誰かのものでもないし

旦那を私のものだと思ったこともない

 

でもいつかしら

夫婦らしさは失われて

お父さんとお母さんになり

チームとして家族になった

 

全然悪くない

 

だけどこうして恋に落ちると

あっという間にグラグラする

 

私みたいな無防備な人が

一番振れ幅が大きいんだろう

 

他の人を好きになるなんて、ね