同じ部の何人かで飲み会

 

同席しているりんちゃんは

私の思いを知っている子


私と大さんを隣の席にしようと

頑張ってくれてる

ありがとう

 

みんなで楽しくワイワイ

 

突然、各自推しを発表タイム

え〜そういうのはいらない

でも大さんの推しは聞きたい

 

みんなサクサク言う度に

おぉー!


私の番がきて

大さんだと言ってしまおうかと

思ったけど後々また面倒な感じなのも

あるからやめといた


部長だと言い張った

おぉ~のあとに

逃げだそれはとヤジw

ふぅ~本当のことなんて言えるわけない

 

当の大さんはなかなか言わないから

 

若手が

「別に仕事頑張ってるよね、みたいな

 応援したいでもいいんですよ!」


ナイスアシスト!

 

「うーん、じゃあひなのさん」

 

みんな、おーーーー!

盛り上がる

一番人気行きますねーって男子が喜ぶ

 

へーひなのちゃんね

うちの部でバッチリ美人で

性格もおっとりな人気の子

 

へーへーそうなんだ

私ではないことはわかっていたんだけど

大さんは女の子に興味がないと思ってたから

一番人気な子を言うとは思わなくて

テンションだだ下がり

 

そんなとこで1次会は終了

そのあとの2次会は少数で

大さんはサクっと帰っていった

 

私は久しぶりにに絡み酒

「なんでひなのちゃんなの…」

「ひなのちゃんを選ぶのは

 無難だからですよ!」


すかさずりんちゃんがフォロー

ありがとうね


大さんが選ぶなら

仕事バリバリな子とか

真面目ないい子を

選ぶかと思ってたから


なんかその夜は

勝手にふられたような気分になり

帰り道に悲しくて涙が出た

 

なんで泣いてるの

中学生じゃないんだから

 

でもこの涙のせいで

私はかなり大さんのことが好きなんだって

気づいてしまった